千葉市TRPGサークル 活動記録 -15ページ目

千葉市TRPGサークル 活動記録

サークル活動記録です

■第44回 活動記録
 
Ⅰ実施日:2018年4月15日(日)
 
Ⅱ実施場所
 セッション実施場所:千葉市生涯学習センター
 
Ⅲ活動内容
 セッション

Ⅳ参加者 計17名
乙、量産型小市民、ヨッシー、lamancha、ガリュー、あやこ、朧龍、はち、シグナル、たざわ、NH、如月テンマ、かつみ、ツナ、グェン、印南(見学者)、くろこ(見学者)

Ⅴ活動内容詳細
 
以下3卓にて実施。
 
第1卓:『永い後日談のネクロニカ』GM:如月テンマさん
第2卓:『ログ・ホライズンTRPG』GM:量産型小市民さん
第3卓:『トーキョーナイトメア』GM:ヨッシーさん

 

 

第1卓:『永い後日談のネクロニカ』

 

■シナリオ「死人工場」(「永い後日談のネクロニカ」掲載)

廃工場で目覚めたドールたちは、工場を抜け出すことを決意しました。
しかし、そこでは奇怪な作業が今も死者たちによって行われていました。
ドールたちには、工場で稼働するアンデッド兵器が襲い掛かるのでした。


■PC紹介(NC左から時計回り順)

PC①:ルーディア 享年21(PL:朧竜さん)
ポジション:オートマトン クラス:タナトス/レクイエム
一人だけ20歳代ドールになり、周囲の皆に慕われるお姉さま。
「ネクロニカ」最強マニューバの一つである【単分子繊維】で手駒たちを切り刻む姿は大変輝いていました。
でも、味方ドール以外には割とシビアな感じでした。


PC②:リリィ 享年13(PL:くろこさん)
ポジション:ホリック クラス:レクイエム/タナトス
ゴスロリ風の【衣装(たからもの)】に身を包み、【対戦車ライフル】をぶっ放す、今回の主役ポジション。
TRPG&ネクロニカ初心者ということでしたが、部屋を一番に調べるという積極性を発揮したことにより、今回セッションのキーアイテムをゲット。
NPCにかなり感情移入してもらえて、NCは感謝感激でした。TRPG初回であれだけのロールプレイができるのは素晴らしいと思います。


PC③:アナスターシャ 享年8(PL:シグナルさん)
ポジション:アリス クラス:サイケデリック/レクイエム
参加ドール中最年少ながら、「記憶のカケラ」で出た[クスリ]と[金欲(札巻き)]を【バスケット(たからもの)】に放り込み、ことある毎に周囲にクスリを勧めるため、大変売人っぽさが出ていました。
そのせいか他のドール達からは可愛がられながら嫌われるという、アンビバレンツな存在になっていました。
戦闘では【盤上の駒】で舞台をコントロールし、NCは手も足も出なくなりました。
卓唯一の経験者ということで、他のPLやNCへのアドバイスとても助かりました。ありがとうございました。


PC④:ペシェ 享年9(PL:はちさん)
ポジション:ホリック クラス:バロック/ゴシック
アナスターシャと仲良く享年一桁同盟を組み、他のドール達に愛されていました。
しかし、戦闘においては【にくへび】の三連撃をビシバシ決めていました。やはり振り直しは強いです。
「発狂:独占衝動」を起こしたアナスターシャに対して【にくへび】を自分の身体からむしって渡して上げて、二人で和んでいたのは大変「ネクロニカ」らしい光景でした。
あと、NCの字が下手なせいで、かなり名前を間違えて呼ばれていました。申し訳ありません。


PC⑤:はんなり 享年12(PL:つなさん)
ポジション:コート クラス:ステーシー/ステーシー
着物風な衣装を身に着けて、かもしだす雰囲気が和風ではんなりな日本ドール。
【肉切り包丁】を片手に、身を挺して他のドール達を守る盾役でした。
手駒からの攻撃があまりとんでいかず、守りでの活躍は少なめでしたが、自らの「腕」を失くした後に【あご】でゾンビを食い千切っていた姿には鬼気迫るものがありました。
NCは「新たな妖怪が現れた」と内心思っていました(妖怪はんなり:和服を着た少女だが両腕がなく、牙の生えた大口を開けて犠牲者を食い散らかす)。


■NC所感
 

ドール五体は強いです。手駒たちは蹂躙されるだろうと思っていましたが、やはりその通りになりました……。

初心者の方が多いということで、ドール作成、シナリオ進行はゆっくりめを心掛けました。
また「死人工場」単体は短いシナリオなので、少しアレンジを入れています。元のシナリオにうまく溶け込ませられていたでしょうか。

今回のセッションを楽しんでもらえて、「またネクロニカをやってみたい」という気持ちになってくれればうれしいです。
参加してくださった皆様ありがとうございました。

 

(4/23一時更新)

■第43回 活動記録
 
Ⅰ実施日:2018年3月18日(日)
 
Ⅱ実施場所
 セッション実施場所:千葉市生涯学習センター
 
Ⅲ活動内容
 セッション

Ⅳ参加者 計12名
乙、量産型小市民、lamancha、ガリュー、あやこ、朧龍、はち、シグナル、NH、如月テンマ、キョウタ、グェン(見学者)

Ⅴ活動内容詳細
 
以下3卓にて実施。
 
第1卓:「ブラインド・ミトスRPG」&「フィアスコ」 GM:あやこさん
第2卓:「DUNGEONS & DRAGONS 第5版」 GM:如月テンマさん
第3卓:「常夜国騎士譚RPGドラクルージュ」 GM:乙


第1卓:「ブラインド・ミトスRPG」&「フィアスコ」 GM:あやこさん
 

ブラインド・ミトスRPG

○シナリオ「いとをかし!竜宮高校学園祭」
数々の有名人・著名人を輩出する名門「竜宮高校」の学園祭にやってきたPC達。
しかしこの学園は既に禁書領域に飲み込まれつつあった。
一体誰が禁書を持っているのだろうか?
PC達は学園祭をエンジョイしながら、禁書使いの「和田」と共に調査を開始するのだった…。

○PC紹介
PC1:近衛義孝(PL:キョウタ)
禁書は「金田一少年の事件簿」、象徴体は「金田一一」。
竜宮高校の生徒にして、現役のTBファイラー。

PC2:虚空零(PL:シグナル)
禁書は「真・魔界転生帖」、象徴体は「忍法魔界転生」。
名前は「うつろぞら・れい」と読む。ちなみに本名らしい。

PC3:湯川智康(PL:量産型小市民)
禁書は「戦場の騎士団・外伝」、象徴体は「アルフリート」。
「選ばれし者=禁書使いこそが世界を導くべき存在」だと信じてならない、かなりこじらせた思考の持ち主。

○感想
今回は判定の必要成功数を多めに設定してしまった為、何度か判定に失敗したのだが、意外と汚染が溜まらなかった。
エネミーデータはルールブック掲載のサンプルシナリオのデータを流用したのだが、最初の戦闘が意外とハードだった。
PL一同「馬強ぇ!」
実際にやってみて、もう少し必要成功数を減らしておけばよかっただろうかとも思ったので、
今回のシナリオはバランス調整をして、またいつか回したいと考えている。


フィアスコ
○プレイセット「救え!みんなの村」
鬼火村に何故か持ち上がったレジャーランド建設計画。
計画に反対する神社の巫女・朧は新たな特産品を作って売り出し、ご当地アイドル活動で村をPRしようと計画する。
しかし、この村は輝くトラペゾヘドロンが大量に採れる上に、近所には3000m超えの狂気の山があるという、どう考えても普通ではない村だった。
そんな所にレジャーランドが建つ訳もなく、事態はとんでもない方向へ…。

○PC紹介
PC1:松山千鳥(PL:あやこ)
松山兄妹の妹。ご当地アイドル活動を始めた友人・朧をマネージャーとしてサポートする事に。

PC2:松山宗一郎(PL:量産型小市民)
数年振りに帰郷した松山兄妹の兄。レジャーランド建設推進派の実業家。

PC3:伊賀朧(PL:シグナル)
神社の巫女。APPは18くらいあるらしい。村おこしの為にご当地アイドル活動を始める。

PC4:佐藤(PL:キョウタ)
ファーストネームは不明。村一番の古株。正体は地球人に擬態した異星人で、UFOを操縦する事が出来る。

○感想
最初の人間関係で「異星人/異世界人」を選んでしまったからなのか、クトゥルフ神話的な要素が次々と出てきてしまい、最終的には某ウルトラな怪獣映画のような展開になってしまった。
話が進むにつれてスケールの大きい展開になっていき、「このまま話をまとめられるのだろうか?」と不安になったのだが、まさかこうなるとは思わなかった。
こちらの詳細は後日リプレイにまとめる予定なので、気長に待っていてくだされば幸いである。


★総括
皆様お疲れ様でした。
今回初めてGMをやってみたのですが、自分はどちらかといえば、人がゲームを楽しんでいるところを見るのが好きなので、意外とGMに向いているのかもしれない…という事に気付きました。
今回の活動でブラインド・ミトスRPGも回せるようになったので、5月以降の活動で、またGMをやってみようかと考えております。


第2卓:「DUNGEONS & DRAGONS 第5版」 GM:如月テンマさん
 

■シナリオ「ゴブリンの矢」

PCたちはネヴァーウィンターという町におり、そこで雇い主にして友人のグンドレン・ロックシーカー(ドワーフ、一般人、男)にファンダリン村までの荷車の護衛として雇われます。
グンドレンはファンダリンでの商談に出席するためにシルダー・ホールウィンター(ヒューマン、戦士、男、50歳)と共に一足先に出発し、PC達は荷物の護衛として後から行くことになります。
荷車を無事に商談の場まで届けたなら、PC達はファンダリン村にある“バーセンのよろず屋”の主人から一人10GP(金貨10枚)が支払われる約束になっています。

という、導入から入る正統派ダンジョンアタックものです。


■PC紹介
 

PC①アッバース・アル・シャムターン(PL:NHさん)
没落貴族で金にうるさいHFO(人間戦士男)。
隊列ではいつも先頭を歩き、罠も見つけてくれる頼れる男である。
先頭を行きすぎるあまり、ボス部屋に裏口から一人で侵入し、ボスと目が合って速攻で回れ右をする姿もありました。
雑魚ゴブリンどもを家宝のグレートアックスで血祭りに上げまくっていたのが印象的でした。
ボス戦前にACを求めて盾に浮気しようとしたのが悪かったのか、ボスの飼っている狼に気絶させられたのは危ないところでした。

PC②ダラク・ダンキル(PL:はちさん)
キャラクター設定でグレンドンと従兄弟になり、グレンドンのことをいつも気にかけてくれる心優しきドワーフクレリック。
他者にやさしすぎるためか、彼の振るウォーハンマーはさっぱりエネミーに当たらなかったです。
しかし、金属鎧と盾で培った高いACは十分に硬い盾役として機能していました。
1レベルキャラクターの回復魔法スロットの少なさに悩まされながらも、よい魔法の選択が出来ていたように感じます。

PC③ヴァリス・リアドン(PL:ガリューさん)
もやしっ子で本を読むのが好きなエルフウィザード。
ここぞというところでの魔法の使い方は素晴らしかったです。
撃ち漏らしたゴブリンと一騎打ちで負けてしまうのはご愛敬。
一人だけ水に二回流されて、満身創痍になってしまうのもご愛敬。

PC④アルトン・アンダーバウ(PL:なし)
NPCとして参戦した脛に傷持つ中年ハーフリング。
感知が低い&暗視がない、ということで斥候役は全然果たせてませんでした。
ただの松明もち。あと、急所攻撃でゴブリンを葬り去っていく役割でした。


■DM所感

DMをするのが久しぶりのセッションということもあり、ルールを確認しながらのプレイになってしまいました。
ハック&スラッシュなTRPGであるということを、DMはセッション中に再認識していました。
日本のファンタジーゲームとはかなり違うところも多かったのではないかと思います。
そういった部分も含めて、参加してくれたPLの方々に「D&D」の世界を楽しんでもらえたのであれば幸いです。

キャンペーンシナリオの一話目なので、二話以降も機会があればセッションしたいと思います。
参加してくださった皆様ありがとうございました。

 

 
第3卓:「常夜国騎士譚RPGドラクルージュ」 GM:乙

 2セッション実施。


■シナリオ 『追想のユーモレスク』

◆物語の背景

 動乱続くゲイズヴァルト。
 かの動乱の発端にして、今なお中心たる“第十三姫”イオネラの名は、常夜国に広く知れ渡っている。
 そんな彼女が、あろうことか拐かされた。
 惨殺された従者らの屍。
 その血で記され、残された挑発的な文言。
 ――虚妄の光、サングィナリエの手に落ちたり。
 秘されし第七の血統がイオネラ姫を攫ったのだ。
 これが明らかとなれば、さらなる混迷は必定。あるいは、常夜国全体を揺るがす動乱へ発達するやもしれぬ。
 旧ゲイズヴァルトの諸領主らは、ただちに追っ手を差し向けた。しかし、動き出したるは騎士のみにあらず。
 悪名高き“大魔女”ベルニグローデもまた、この事件に関心を持ったらしい。
何やら策謀を練っているのか。
 異端卿どもではなく、彼女に縁ある異端や騎士らが呼び寄せられる。求められるは、いかなる謀略か。
 すなわち、今宵の御身らは“大魔女”が手先。
 心せよ。
 これは語るべからざる物語である。


◆序言(ハンドアウト)

PC① 「異端枠」 推奨の血統:サングィナリエ限定 推奨の道:狩人
消えざる絆:マインラート【仇】
ストーリア:復讐の炎

ほんの数年前まで、御身はゲイズヴァルトの地にて、平穏に暮らす民であった。
だが、平和は崩れ去る。目の前で大切な人を惨殺された上、奴によって望まぬ叙勲を受けたのだ。
全てを奪いしは、伝説のみで聞くサングィナリエの吸血鬼――“魔狼卿”マインラート。
傲慢に御身を見下す奴の濁った真紅の瞳が、今日も目に焼き付いて離れない。
かくして、御身もまた、呪われしサングィナリエとなった。
憎き仇を探し求め旧ゲイズヴァルトを彷徨う中、御身は“大魔女”の庇護を受け……彼女の退廃殿へ招待された。
※このキャラクターの叙勲歴は5年以下とする。


PC② 「騎士枠」 推奨の血統:ゲイズヴァルト 推奨の道:近衛、将軍、後見
消えざる絆:イオネラ【敬】
ストーリア:画期的戦術

ああ、分け隔てなき微笑みを浮かべる、慈愛に満ちた麗しき“第十三姫”イオネラよ。
貴卿は、そんな彼女に忠誠を誓った。
悪名高き“大魔女”の退廃殿に身を置くも、イオネラ姫の助けになると思えばこそ。
だが、貴卿が不徳の地に身を置く間に、イオネラ姫は誘拐されてしまった!
幸か不幸か、“大魔女”も思惑あって、姫を取り戻したいという。そのための仲間も集めてくれるのだとか。
大魔女の思惑もゲイズヴァルト領の未来も、貴卿には些事。己の想いがためにも、イオネラ姫は取り戻さねばならぬ。


PC③ 「異端枠」 推奨の血統:フリッガ、フォーン、ストリガ 推奨の道:剣士、流浪、魔女
消えざる絆:ベルニグローデ【恋】
ストーリア:歪んだ愛

御身は“大魔女”ベルニクローデに心酔している。
彼女こそ御身の女神。彼女の下で退廃に耽る日々の、なんと甘美なることか。
堕落も不徳も恐ろしくなどない。ただただ、彼の方の寵愛を失うのが、恐ろしい。
そんな彼女が、御身に頼みがあるという。ああ、彼の御方のこと。きっと邪悪な姦計に違いない。
うまく立ち回り、彼女の望みを成し遂げたなら……深い寵愛を得られるやもしれぬ!

 

 

◆各PC紹介

PC① “裏切卿” レオーネ・マルレーネ・フォン・サングィナリエ PL:朧龍

血統:サングィナリエ/道:狩人

 

秘されし第七の血統サングィナリエの吸血鬼。

“魔狼卿”マインラートに望まぬ叙勲を受けて以来、奴を倒す為だけに生きてきた狩人。

ついた二つ名は“裏切卿”。

 

民や騎士はもちろん、異端からも忌み嫌われる存在故か、常の幕では久しぶり自分に対してまっとうな扱いをしてくれる異端とばかり交流してしまっておりましたw

その一方で、戦や終の幕では戦闘に秀でた狩人の面目躍如。端役をバッタバッタとなぎ倒し、脇役にも痛打の連打を積み重ねてくださいました。

 

望まぬ叙勲を与えた上に、自分に対していやに執着してくるマインラートを本当に嫌ってくださったお陰で、ロールにもメリハリがついていたかと存じます。

 

 

PC② “不動卿” アントワーヌ・クレマンリー・フォン・ゲイズヴァルト PL:lamancha

血統:ゲイズヴァルト/道:将軍

 

断絶されしケイズヴァルトに連なる、100年もの退屈に動かざる“不動卿”。

“第十三姫”イオネラの為に、敢えて“大魔女”の退廃殿に身を置き、来るべき日に備える将軍。

 

今回唯一の騎士枠につき、常の幕で異端同士で仲良くしている傍ら(笑)、

しっかり情報収集に勤しんで頂けました。流石貴族、ノブレス・オブリージュを忘れない。

 

そして戦や終の幕では、軍を指揮する将軍の面目躍如。

端役を召喚、指揮しての数の暴力!

あの方自身が一つの軍隊だったのだ!w

 

 

PC③ “毒の杯” ブルゼン PL:グェン

血統:フォーン/道:魔女

 

堕落者と見紛う山羊の角、悪魔の尻尾。異端の中でも忌み嫌われ、そして人を引きつけるフォーン。

魔女の業を修め、“大魔女”に心酔する罪深い存在。ついた二つ名は“毒の杯”。

 

ストーリアの都合上、愛しの“大魔女”に近づきづらかった為、

常の幕では異端同士で仲良くするのと端役を蹴散らすばかりでしたが。

“大魔女”の腹心として、しっかり秘密を握った上で良き時分を見計らって公開してくださいましたw

 

戦と終の幕では、魔女として他メンバーのサポートが強力でしたね!

 

 

■シナリオ 『クーロンヌの獣』

◆物語の背景

 アヴァロームの女領主、カタリナの治める地にあるクーロンヌの森は、妖精郷に繋がっていると言われるほど深く美しい。

 その森に最近、狼に似た魔獣が現れて近しい村々を襲い始めた。

 カタリナは武勇より優雅さや聡明さで知られた騎士であり、魔獣を討伐するには力不足だった。

 彼女は心を痛めながらも、近隣の混乱に対応することしかできなかった。

 ほどなく、憂えるカタリナと凶暴な魔獣の噂は近隣諸領に広がった。

 それを聞きつけ、カタリナを救うため、あるいは己の誓いを果たすために、心ある騎士たちが武器を手に立ち上がったのだ。

◆序言(ハンドアウト)

PC① 消えざる絆:クーロンヌの獣【主】

 数年前、貴卿の主である領主が行方不明となった。

 周囲には遍歴に出たと伝えている。が、貴卿は知っている。

 あの夜。唐突に彼の者は堕落し、人狼となったのだ。

 貴卿は騎士の責務として彼の者に立ち向かったが、力及ばず逃走を許してしまった。

 最近、クーロンヌの杜周辺に凶悪な魔獣が現れたとの噂を耳にした。その姿形から、彼の者であろうと貴卿は確信した。ならば今度こそ決着を付けねばならない。

 そう言えば……彼の者が堕落する直前、森を治めるカタリナ卿の手紙を渡した覚えがある。彼女は「あの夜」と関係があるのだろうか。



PC② 消えざる絆:カタリナ【信】

 クーロンヌの森を治める女領主カタリナ卿は、貴卿の良き先達だ。

 放浪癖のある主に代わり、騎士としての在り方について数多くの指南を受けた。

 彼女は貴卿を叙勲した主ではない。だが限りなくそれに近い、あるいはそれ以上の信頼を抱いている。

 彼女からの信頼もまた、かつて彼女を襲いし黒妖犬を制して彼女に捧げたことで、より厚くなったように思う。
 その彼女が、最近、城を囲むクーロンヌの森から出てこないと聞く。

 森に魔獣が現れたとの噂も耳にする。彼女の様子を見に行くべきだろう。



PC③ 消えざる絆:【主】

 

 貴卿の主はクーロンヌの森の領主である女騎士カタリナ卿である。

 貴卿は今、その主のため優れた騎士を連れて居城へ駆けているところだ。

 数ヶ月前――居城を囲むクーロンヌの森に凶悪な魔獣が出現し、近隣の村々を襲い始めた。

 彼女は聡明だが戦いに長けた騎士ではない。領地の混乱を治めるのに手一杯で、見るからに疲弊していた。

 貴卿は魔獣討伐のための騎士を集めることを申し出て、砦を出た。密かに主従以上の想いを抱く主のため、手をこまねいて見ている訳にはいかなかったのだ。無論、貴卿も討伐に参戦する心づもりである。

 魔獣を討伐すればあるいは、彼女からも何らかの想いを得ることができるかもしれない。

 

 

◆各PC紹介

 

PC① “無情卿” レイゼン・フォルゼンシュタイン・フォン・ダストハイム PL:グェン

血統:ダストハイム/道:賢者

 

“塵の館”の名を持つ、英知の血統。

知略に長け運命を詠む識者、それが賢者である。

 

失踪した主を追う役どころであり、堕落者を討つという騎士の務めをしっかり果たしてくださいました。

危うく彼まで堕落しかけましたが。他PCらの潤いによってなんとか一線を踏み越える前に戻ってくることが出来ました。

 

という訳で、あわや野獣堕ちかというところまでいったんですがねー

エンディングでは道を領主に代え、フォルゼンシュタイン領の新たなる領主としてこれからの道を歩むことになるでしょう。

 

 

PC② “祝福卿” セレニカ・ウォルトフォーゲル・フォン・ドラク PL:lamancha

血統:ドラク/道:領主

 

“龍”の名を持つ、高貴なる血統。
その血に連なる領主こそ、まさしく真の支配者。

 

カタリナは先達であり、お互いに深い信頼で繋がった領主同士の仲。

友人の危機に駆けつけつつも、いち領主として落ち着きを忘れない大人な騎士でございました。

 

戦闘では前のシナリオとは一変。今度は一対他を得意とするドラクの領主として戦闘を有利に運んでくださいました!

 

事件解決の後も、二つの領土は領主同士の友誼で良好な関係を維持し続けることが出来るでしょう。


 

PC③ “献身卿” レヴィ・アンリエッタ・マゲステラ・フォン・ヘルズガルド PL:朧龍

血統:ヘルズガルド/道:近衛

 

“地獄の守り手”の名を持つ、厳格なる血統。

主を護りし守護者、すなわちそれが近衛。

 

領主であるカタリナの側仕えに矜持と喜びを持っている、近衛の鏡。

気丈に振る舞いつつもその実疲弊している主を気遣う、頼れる騎士を演じてくださいました。

 

戦闘では近衛として、他PCへの攻撃を効果的にシャットアウト!

ピンチをくぐり抜けるキーマンとなりました。

 

事件解決後、領主を目指すべく遍歴となることも薦められた彼女ですが。

やはり、彼女の居るべきは領主の傍らだったようです。

 

 

■DR所感

 

久しぶりのドラクルージュ。シナリオ自体も短いので、急遽2シナリオにお付き合いいただきありがとうございます。

まだ慣れきっていないシステムにつき、都度つど皆さんとご相談させていただきながらのマスタリングと相成りました。

ご協力ありがとうございます。時間内に2シナリオ回せたのは皆さんのお陰です。

今回のマスタリングで大体は把握できたと思うので、次の機会にはもっとスマートに回したいと思います。

 

そして、このゲームは進行が非常にシステマチックで、ロールはPC、DRが積極的に織り込んでいかないと難しいという発見がありました。

それに気づいてからはなるべく水を向けるようにしておりましたが、如何だったでしょう?

「耽美」という他にないシチュエーションがロールの難度を上げている様な気もしましたし、もしかしたら初心者の方には騎士より異端のほうがやりやすいのかもしれませんね。

これも次回以降に活かせればと思います。

 

このゲームは世界観が好きなので、また是非卓を立てたいと思います。

宜しければ再びご一緒させてください。ご参加いただきありがとうございました!

 

(3/19一部更新)

(3/23一部更新)

(3/28更新完了)

■第42回 活動記録
 
Ⅰ実施日:2018年2月18日(日)
 
Ⅱ実施場所
 セッション実施場所:千葉市生涯学習センター
 
Ⅲ活動内容
 セッション

Ⅳ参加者 計14名
乙、量産型小市民、ヨッシー、TOTO、lamancha、あやこ、朧龍、コトリ、はち、シグナル、NH、如月テンマ、キョウタ、コードウ

Ⅴ活動内容詳細
 
以下3卓にて実施。
 
第1卓:「クトゥルフ神話TRPG」 GM担当:コトリさん
第2卓:「コード:レイヤード」 GM担当:コードウさん
第3卓:「深淵 第二版」 GM担当:乙




第1卓:「クトゥルフ神話TRPG」 GM担当:コトリさん


第2卓:「コード:レイヤード」 GM担当:コードウさん

 

第3卓:「深淵 第二版」 GM担当:乙

 

深淵「遥かな旅路」/湖畔の村篇

【予告編】

旅とは単なる移動ではない。
「旅」とは、「目的地へ向かって、困難を排しながら、向かって行く」行為なのだ。

城壁を持つ街を離れれば、野獣や怪物が住み、野党や山賊、邪悪な異端者が徘徊する荒野が待っている。
戦乱が広がり、他国の兵士が国境を荒らすことも少なくない。
地域によっては、火龍が空を舞い、魔族の下僕たちが徘徊し、土鬼たちが村を襲うこともあるだろう。

苦難を越えて、目的地へ向かうのはまさに人生そのものなのだ。



【物語の概要】
PC達が訪れた村は、谷間の湖畔に集落が集まった村だ。そして、本来は火龍によって滅ぼされた村である。
村の顔役である豪商ラグドゥールが火龍によって殺される間際、「死にたくない」、「消えたくない」、「娘だけは助けたい」と願った思いを、遥か昔に湖畔の祠に封じられた魔族・暁の騎士ラグーナが聞き届けた結果、火龍によって滅ぼされては「住人含めて村が復活する」という幻影に、村全体が囚われている。

ラグーナは魔族であり、肯定するもの。そして、魔族との契約は魔族に利するものである。
ラグーナはラグドゥールの願いを「肯定」し、叶えることで、復活と滅亡を繰り返す村人たちの「死に際の絶望」を己の魔力に代えて復活の機会を伺っている。

「失われた瞳」イェスターンは、地上に残った最後の妖精騎士。魔族と戦い続けるものであり、神々の代行者。強すぎる魔眼の力を抑えるため、敢えて目を閉じ続ける。
ラグーナを封じた張本人であり、ラグーナの封印を守る人間を導こうとしている。

ラグーナとイェスターンの外見は似ている。輝く鎧を纏い、黒い槍を携え(ラグーナのそれは、正しくは魔剣・黒き針であるが)、半神のごとき存在感を放つ騎士。魔族も、妖精騎士も、既に伝説でしか語られなくなった昨今。神々と魔族の歴史を知らぬ人の子らが、二つの存在を見分けるのは至難であるだろう。



【各PC紹介】
PC① アンリ(PL:如月テンマ)
テンプレート:漂白の若き騎士
運命:
【81】誓いの言葉
 ◯【94】予言する猫→【39】死霊の守護

「愛するミリー。俺がお前を一生守ろう」
故郷の恋人に告げた誓いの言葉。若き騎士は遍歴の前、愛する女性にそう誓った。

あれから数年。長き遍歴を終えようとしていた頃。偶然大きな街の酒場で故郷の者と偶然再会した時だ。
「これはこれはアンリ様。お久しぶりです、こんなところで偶然ですね」
思い出話に花が咲く。そして当然聞かずにはいられない。俺の恋人は、愛しいミリーは元気だろうか。
「そうですか。旅に出ていたのでアンリ様が知らないのも当然ですね。ミリー様は数年前、■■■■■■■■■■■■■」
あの時彼はなんと言ったのだったか。思えば、あの頃から俺の記憶に曖昧な部分が出始めたのではなかったか?切掛は、そう。道化服を着た、二本足で歩く猫に会ってからでなかったか?
「吾輩は猫の王イーツォ。汝の記憶を我輩に捧げれば、汝は悲しい思い出から逃れられるだろう」

……ミリーに早く会いたい。ああ、早く帰らねば。


故郷に将来を約束した恋人を待たせる、遍歴騎士アンリ。最近、猫を見ると妙な気分になるのと、記憶がところどころ曖昧なのが悩み。
修行を終えて故郷に変える過程で、旅の商人とそれに同行する旅人たちの護衛を持ち前の正義感から買って出た。

火龍の脅威に晒される村でも、彼は純粋に村を守りたい一心で行動を開始する。そして、伝書使や侍女たちからもたらされた情報から、魔族の封印を守ることも自然に受け入れるのだった。

魔族の封印を巡る戦いに勝利し、遂に故郷への帰参を果たしたアンリは恋人の家へと急ぐ。
しかし、そこで彼女は既に数年前、流行病で亡くなっていたことを聞かされる。
彼は、猫の王イーツォとの出会いによって、その事実を忘却していたのだった。


■GM所感:
正義感に溢れ、積極的に村の危機を救おうとしてくれた騎士殿。
しかし、「猫の予言」で忘れている運命を決める際に出てきたのが「死霊の守護」。つまり、愛する彼女は既に死んでいて、騎士殿の守護霊になっていることが確定。村がどうなろうと故郷に帰ればバッドエンドが確定していた、ある意味哀れな御方。

GMとしては、もう少し「既に彼女が死んでいる」事を小出しにしていけばエンディングがもっと劇的に出来たかなと。その点少し反省しております。
とは言え、唯一の貴族として下々の者たちを導いてくれてありがとうございます。村の謎を解こうと停滞しがちなPCたちの魁となってくださいました。



PC② フローシア(PL:ヨッシー)
テンプレート:侍女
運命:
◯【11】借金
【63】無垢

豪商の娘で、作法修行、花嫁修業として貴族の屋敷に侍女として勤めていたフローシアだったが、親の事業の失敗で莫大な借金を背負うことになった。
自分の責では無い借金の所為で日々を圧迫されることに嫌気のさした彼女は、遂に借金取りから逃げ出すことを決意する。逃げて、逃げて、逃げ切る決意を持って。
とはいえ、流石に女の身で一人旅が危険なことは重々承知しており、「貴族からのお使いを頼まれた」呈で、商人を中心とした旅一座に合流したことで今回の事件に巻き込まれることになる。

火龍の危機に対する術を求めるラグドゥールから、勤めていた貴族への手紙を預かって欲しいと言われた彼女は、己の良心と願望の葛藤に悩む夜を迎える。そんな折、幻聴にも似た声を聴く。「伝書使に助力をすれば、お前の咎は許される」
一縷の望みを賭け、「封印の守護者」としての運命に目覚めたトリスとともに、彼女はラグーナの封印を解こうとする者たちの暗躍を防ぐ為に奔走することになる。

封印を解こうとする異端者は倒された後。再び彼女は声を聴いた。「これでお前は自由だ」
異端者の亡骸は、フローシアによく似た姿形に変貌する。借金取りがここまで追ってきても、これを見れば諦めるだろう。
借金とあわせて、身元まで失うのは予想外であったが。しばらく彼女は、商人たちと旅を続けることになる。


■GM所感:
借金踏み倒しを目論むバイタリティあふれる侍女。茶器が盗品だったり、公文書偽装してたり割りとギルティ(笑)でしたが、彼女の中で借金に関しては自分のせいではないというのが譲れない一線だったらしい。
とは言え、人非人でもあるまいし。当然情もあるし良心もあるわけで。村のために思い悩んでくださってましたので、借金からは解放できるフローをGMとしては提示させて頂いた次第です。それ以降は封印を守る側として積極的に動いて頂けました。
借金無くなる方法に関しては、望まない形だったかもしれませんが。それはまぁ、ご勘弁を(笑)。



PC③ フィリップ(PL:TOTO)
テンプレート:商人
運命:
☓【06】封印の破壊者→【91】運命の介添人
◯【98】前世の因果
【53】友なる動物

行商人。旅の一座は彼が中心となって集まったものだ。養父の様に、いずれ自分の店を持ちたいという願いを持っている傍ら、「嘗て自分は魔族と戦った」という、とても自分自身でも信じられない微かな記憶と、自らを夜な夜な誘う声に悩まされている。

自らを誘う存在が何なんなのか。それを知るべく彼は村の高名な夢占い師・アンジェラの元を訪れる。占いによって声の主が「輝く鎧を纏う、黒き槍を持った騎士」であることを知った彼は、その特徴をアンジェラに告げると「それは妖精騎士イェスターンではないか」と言われる。
妖精騎士であれば、きっと声に従うのが良いであろう。そう考えた彼であったが、同じく「輝く鎧を身に纏い、黒き槍を持った騎士」から、彼の行おうとすることを防ぐよう告げられたという伝書使とそれを手伝う侍女の存在から、自分が何をなすべきなのかを思い悩むようになる。

夢か、幻覚か。輝く鎧を纏う騎士と相まみえた時。騎士は言う。「我が封印を解け」
その時、彼は決意する。封印を解くことは、人の身に余る行為。その言葉には従えない、と。
自らの言葉を拒否された騎士、つまり魔族ラグーナは怒り、彼に「運命の介添人」となる呪いを授けるのだった。

封印を巡る異端者との戦い。ともすれば、彼の立場は全く逆だったのかもしれない。封印を守る宿命に目覚めた伝書使の運命の介添人として、彼の業は一つ果たされた。

村唯一の生存者、ラグドゥールの娘・サラを新しい旅の供として。彼の旅は続いていく。


■GM所感:
初期運命からして多分封印破る側だと思っていましたが。PLレベルでなんとか善人としてプレイしたいという葛藤の結果でしょうか。追加運命で「運命の介添人」が出た以上、お望みどおり封印を守る側に最後は立っていただきました。
「友なる動物」?ロシナンテ?まぁ、たまにはその場にふさわしくない運命も生えるさw
騎士殿の粋な計らいで、まさかの嫁候補GETと、深淵としては珍しいほど幸せに満ちた終わりを迎えられたのでは?



PC④ トリス(PL:ラマンチャ)
テンプレート:伝書使
運命:
◯【07】禁じられた夢
☓【97】騎士の誓い→【75】守護者
◯【92】聖戦の天啓


夜ごと、「焼け落ちるどこかの村」の様子を夢に見ていながら、それをしっかりと覚えていられず、しかしそれは何かとてつもなく恐ろしいことだという自覚だけは残る。そんな不思議な感覚に悩まされていた伝書使。

自分の見る夢が何なのか。それを知るべく彼は村の高名な夢占い師・アンジェラの元を訪れる。占いの結果、彼は夢の中で燃えているのは、まさしく今彼らが居る村が燃えている様であることを知る。
そして、夢と占いで見た光景がまさしく現実となり、自らもまた火龍によって殺されるのであった。

殺された。その実感と記憶があるにも関わらず、彼は生きており、また村も無事であった。不思議な事に、旅の道連れたちは同じ感覚を持っているにも関わらず、村人たちは相変わらずの様子だ。違和感を拭いきれない彼は再びアンジェラの元を訪れ、この不可思議な現象についての占いを求める。
占いの中で、彼は輝ける騎士と見える。神々しい、半神が如き存在。美しい顔と、閉じられた瞳。騎士によって告げられた宣告。彼は、封印の守護者となった。

姿なき声に導かれたフローシアとともに、封印を解こうと動く者たちをそれとなく諌めるトリスだったが、魔族復活に自らの命すら厭わぬ異端者は強硬策に打って出る。そんな折り、彼は再び輝ける騎士と見える。この騎士こそが「失われた瞳」のイェスターン。神々の代行者である妖精騎士。魔族と戦い続ける者。
騎士によって彼は天啓をもたらされる。つまり、魔族とその眷属と戦う時が来たことを。聖戦の啓示を。

伝書使として、身を守るための最低限度の武術は修めている自覚はあったが。異端者との決戦は、彼の素晴らしい剣さばきで決着が付けられた。まさしくそれは神懸かり的で、あっけない程だった。

異端者の流血が封印の祠に掛かってしまったせいで、暁の騎士ラグーナが不完全ながら復活してしまう。しかし、そこに現れたのがイェスターン。不完全な復活であればこそ、封印を確固たるものにするべく現れた妖精騎士。共に輝く鎧を纏う二人の対峙は、旭光の如く輝きに満ちていた。意識を失うほどに。
気づけば、異端者の亡骸だけが残されていた。

一つの村に降り掛かっていた、魔族の陰謀は見事防がれた。しかし、彼は守護者としての運命に目覚めてしまった。これからも伝書使として各地を旅するなかで、彼は再び剣を振るう宿命にあるのだ。


■GM所感:
積極的に村や魔族に対してアプローチをし辛い初期運命であったことから、早めに追加の運命を取って積極的にシナリオに関わりを持ってくださいました。封印主側の急先鋒として、物語を加速頂きありがとうございます。
クライマックスバトルは、まさかの一撃でしたね。カードのめぐりが良かったのでしょうw



PC⑤ シーゲル(PL:NH)
テンプレート:奇妙な旅人
運命:
◯【54】自己犠牲
【86】支配者
【46】血に飢えた戦士


魔族復活のため、各地の封印を破壊し回っている秘密結社“緑の猟犬”の一員。その事実を伏せて、旅の行商人と身分を偽り旅に同行している。自らを支配する高次の存在、その声に導かれるまま。そして、自らが命を賭すべき時が間近に迫っている予感を得ている。

訪れた村で、予感は確信に変わる。火龍の襲撃と、不可思議な復活などもあったが、それはシーゲルにとっては些事でしかない。声が彼を導く。「封印を解け」と。

しかし、彼と真逆の導きを受けた者たちが、彼の使命の妨害をする。夜になっても監視の目があり、秘密裏には封印の祠へと向かうことすら出来ない。ジリジリと焦燥が募る最中。彼は、常よりもはっきりと自らの主人の声を聴く。
「命を掛けて、血路を切り拓いてここまで来たれ」
その声で、彼は狂乱の運命を受け入れた。目的のためにならば、自分の命も、他人の命ですら、幾ら失われても構いはしないのだ。

監視の人間を殺めつつ、湖畔の祠へと急ぐシーゲル。しかし、彼の行為を止めようと騎士や伝書使たちと相対することに。騎士の一撃は辛うじて躱すも、今や彼の天敵となった伝書使の一撃は防ぎ切ることが叶わなかった。
身体からあふれる血。失われていく意識の中で、シーゲルは自らの血によって主がその姿を現すのを確かに見た。
そうだ、自分はやりきったのだ。満足感に包まれながら、異端者として男は死んでいった。


■GM所感:
立場と運命からして、封印破壊する側からブレることのなかった御方。でも、こういうぶれないキャラが居てくれるおかげで対比が際立つ訳で。大事な立ち回りを楽しくロールして頂けていた様子でしたので何よりでした。
クライマックスは、もう一人ぐらい封印破壊の側に居ることを想定していたんですけどね。流石に1対4では多勢に無勢でしたw



【セッションを通してのGM所感】
まずは皆様、ご参加いただきありがとうございます。
このシナリオはサプリメントに記載されている、「運命カードを引いていい感じに設定を作って、そこにPC達を放り込んでみよう」という趣旨のシナリオ支援ツール「遥かな旅路」を元に構築しました。

偶然によってギミックが決まった割には、
火龍による滅びと日常が繰り返される不思議な村、という縦軸と
魔族の封印を巡る駆け引き、が横軸となるシナリオ骨子に、
暁の騎士ラグーナと妖精騎士イェスターンの外見が似ていることに因るミスリードが仕組まれた、
興味深いシナリオが出来たのではないかと。

若干PC、PLらを混乱させてしまっていたのと、行き詰まった際になかなか助け舟を出しづらい状況だったので、もう少しくらいNPCを配置しても良かったというのが反省点です。

同じ手法で全く別のシナリオも組めそうなので、また別シナリオを組んで回してみたいと思います。
是非その際には再びご一緒できればと存じます。ありがとうございました。

 

(2/19一部更新)