千葉市TRPGサークル 活動記録 -14ページ目

千葉市TRPGサークル 活動記録

サークル活動記録です

■第47回 活動記録
 
Ⅰ実施日:2018年7月15日(日)
 
Ⅱ実施場所
 セッション実施場所:幕張公民館
 
Ⅲ活動内容
 セッション

Ⅳ参加者 計16名
乙、量産型小市民、おいたん、ヨッシー、lamancha、ガリュー、あやこ、朧龍、はち、NH、如月テンマ、キョウタ、コードウ、グェン、ミヤ、くろこ

Ⅴ活動内容詳細
 
以下3卓にて実施。


第1卓「神話創生RPGアマデウス」GM:グェンさん
第2卓「ダブルクロス The 3rd Edition」GM:キョウタさん
第3卓「トーキョーナイトメア」GM:ヨッシーさん

 

 

第1卓「神話創生RPGアマデウス」


【トレーラー】
「なぁ、『人喰い駅』って知ってるかい?」
“降りる客はいても乗車してくる客は一人もいない駅”のウワサ。
その駅で降りてしまったものは、二度と帰って来ることはできないという。
実に子供じみた都市伝説だ……ところで、この路線に地下鉄なんてあったろうか?

突如として変容する日常、襲い来る怪物、新たに目覚める力。
予言に導かれ、冥府の底へと集結した神子たちは、地上を目指して歩き出す。
これより始まるのは蘇り――もとい「黄泉帰りの旅」である!


【PC紹介】
●PC①:樹 アラバスター(職業:学生/音楽家) PL:如月テンマさん
アポロンの血を受け継ぐ現代の神子。
高飛車気味な天才肌の中学生音楽家という父神譲りな性格の持ち主。
音楽の権能を選んだのが「オルフェウスの冥府下り」ともバッチリ嵌まり、
ここぞの場面でのスペシャル成功で、RP的にも見せ場を逃さない『PC1力(しゅじんこうりょく)』を発揮していました。

●PC②:水上 カヲル(職業:学生/いじめられっ子) PL:コードウさん
クトゥルフに目を付けられてしまった災厄の子。
冒険序盤からRPでいじめられっ子キャラを確立していましたが、
利用価値のない支援関係をバッサリ斬り捨てたり、他者のファンブルで回復する能力の発動にほくそ笑むなど、
クトゥルフ神群の神子らしい「黒い面」とのギャップが愉快なキャラでした。

●PC③:小清水 銀二(職業:いいやつ) PL:おいたんさん
江戸末期生まれのナイスミドル、ポセイドンの加護を受けた伝説の子。
会話で前に出るときはいぶし銀な渋いキャラロールで、仲間から【琴線】を集めたり、
「大江戸ポセイドン」なるパワーワードの誕生にも関わってたり……。
成功率の低い判定にもリソースをガンガン注いで挑んでゆく、侍ストロングスタイルが印象的。

●PC④:内屋 照子(職業:学生/美化委員) PL:はちさん
アマテラスの血を継ぐ女子高生神子。
太陽の権能で後輩たちを支えたり、だらけた母神のお願いでも快く引き受け、
先陣を切ってみなを引っ張っていく明るさを見せる、PTのお姉さん役。
要所要所での介入・職業修正、大胆なお金の使い方で道を切り開いてゆく様はまさしく「導きの子」

●PC⑤:アズール(職業:フリーター) PL:あやこさん
アヌビスの加護を得た獣の子(イヌ/♀/10才)。職業ブリーダー……じゃなくてフリーター。
事件に巻き込まれた樹たちに「同情」し、築いた絆を生かして活躍を支える介添え人。
ここぞ!という場面で予言や脅威撃破を達成してパーティーのピンチを覆し、
第二話の冒険を成功に導いてくれた立役者です。



【プレイレポート/今回使用したシナリオ】
●第一話『地下墳墓からの脱出』:
 PCと一般人たちが乗っていた電車が“神話災害”の影響で冥界へと迷い込み、
助けに現れた先輩神子たちも加えて「オルフェウスの冥府下り」をなぞった、
蘇り――もとい黄泉帰りの冒険に挑むことになるというのが大筋のシナリオでした。

 仲間の支援や職業RPを生かして達成値を上乗せするルールなどを経て、
キャラクターたちの関係性を確立させつつ、【予言】されてた未来の死の回避に成功。
 冥界の女神・ペルセポネに嘆願を行う場面では、樹が冥界全体に響き渡る名演奏で、
スペシャル成功を収めたり、照子が導き手になるなど元ネタの神話にもハマッた活躍を見せます。

 クライマックスではカヲルの同級生に化けていた怪物・グールが正体を現し、
その裏切りにいじめられっ子のカヲルが憤りを見せるといった一場面も。

カヲル「ここは言っておこう……『ボクを裏切ったなァ!』」
一同「それは名前的にキミが言われるヤツだ!(笑)」

 順調に探索を進めていたPCたちは、危なげなく怪物グールを倒し、地上への帰還を果たしました。


●第二話『消えた第七艦隊』:
 全員初プレイとのことなので、第二話は探索範囲が分かりやすい公式サイト掲載の
サンプルシナリオを使用してのセッションです。(ゲームバランスの方はかなりシビアでしたが!)

 冒険準備からファンブルが発生するなど波乱のスタートとなりましたが、
2話目にもなると皆さんも慣れた様子でPC能力を生かして失敗分を巻き返してゆきます。
 照子が道を拓いた後に、カヲルと銀二の水属性コンビが力づくな達成値の引き上げで判定を成功させ、
GMも予想外のスピードでハンドアウトの【予言】を達成してゆきます。

 道中の戦闘では敵の攻撃を防ぎきれずに、PC全員が致命的な状態異常を受けるも、
ベストタイミングで入ったアズールのフォローと、豊富な資金力でパーティ復活!
 決戦準備を整えると若干手余りの状態でラスボス戦へとなだれ込みます。
 ……PC5人用に、GMアレンジを入れて調査先などを増やしておいてもよかったかも?

 アマデウスでは戦闘を始めるとき「自PCの配置を相談してはいけない」ルールがあるのですが、
クライマックス戦闘では敵の能力を推測しつつ、お互いの能力を十全に生かせるポジショニングからスタート。
 息の合ったコンビネーションで脅威を撃破し、樹のクリティカルヒットで勝利を収めました。
 

 

第2卓「ダブルクロス The 3rd Edition」

 

シナリオ名「A Ray of Hope」

■トレーラー(シナリオ予告)
願い(欲望)とは

単純であるほど、不可解で
真摯であるほど、不純で
ささやかであるほど、強い

人の願いなど知ったことではないかもしれない。
しかし今は理解しなくてはならない
1人の怪物の小さなそれを

ダブルクロス「A Ray of Hope」
ダブルクロス――それは裏切りを意味する言葉

■ハンドアウト
PC1 シナリオロイス:諏訪賢二(すわ けんじ)
君は最近オーヴァードに覚醒した。
現在君は市内で大量発生しているジャームたちの討伐を担当している。
諏訪はそんな君の様子を近々見に来るという。
彼は覚醒したばかりの頃の君を指導してくれた教官だ。
恥ずかしいところは見せられない。

PC2 シナリオロイス;安藤 悠貴(あんどう ゆき)
君はUGN日本支部所属のエージェントだ。
「安藤と共にPC3の指揮下に入りジャーム発生事件の解決をせよ」
これが今回君に課された任務だ。
しかし君には一つ気になることができた。
任務を通達された後の安藤が少々動揺しすぎていることだ。

PC3 シナリオロイス:“潜伏者(アノニマス)”
君はUGNの支部長だ
最近君の統括している市ではジャームが大量発生している。
今は何とかなっているがこの調子だとキャパオーバーも近いかもしれない
こちらが倒れる前に首謀者を止めなければならない。
正体不明のままにはできない。君はまず敵に名前を付けることにした。

PC4 シナリオロイス:UGN支部
君はPC3の部下だ。
最近のジャームの発生件数は異常だ。
支部の仲間には限界の近いものもいる。
彼らが殉職することもジャーム化することも避けたい。
君は事件解決の決意をした。

■PC紹介
PC1:桐生 勝巳(きりゅう かつみ)"剣客商売(ケンプファーズゲシャフト)"
PL:NH
シンドローム:ブラックドッグ/キュマイラ 不良高校生
Dロイス:秘密兵器
ただの不良からチームのヘッドへと成り上がった過去を持つ武闘派高校生。
シナリオではボスとの見事な決着をつける主人公力を魅せる。
ラウンドあたりの攻撃回数がボスより多かった恐ろしい漢。

PC2:山野瀬 国行(やまのせ くにゆき)"鉄の雨"
PL:朧竜
シンドローム:エンジェルハイロウ/モルフェウス/ノイマン UGNチルドレン/高校生
Dロイス:精鋭
パーティの常識人。
パンチの効いた面子しかいない支部に任務で放り込まれ、
振り回されながらも、戦闘・情報収集両面で幅広い活躍をする。
戦闘では、圧倒的な行動値で先手を取って攻撃を仕掛けてきた。

PC3:リーン"紅剣"
PL:ガリュー
シンドローム:ブラムストーカー/エグザイル UGN支部長/ビジネスマン
Dロイス:実験体
過去の出来事から心を閉ざし勝ちであり
ここ最近は事件のせいで過労気味。
いろんな意味で放っておけない支部長。
戦闘では高い打点の赫き剣をどこからでも振るってくる。
隙のないアタッカー。HPの減少も対策済み。

PC4:パラス"Fixtures"
PL:Lamancha
シンドローム:ノイマン
Dロイス:起源種
サポートプログラム、AIのレネゲイドビーイング
面倒見がとてもよく、分析力に優れる。
しかし主な支援方法は銃をそれとなくアピールすること(支援射撃の演出)
エフェクトで戦闘の火力を強力に支援した他
ミドルではボスの内面を推測してシナリオ進行を助けるなど、
サポートプログラムの名に違わぬふさわしい活躍をする。

■所感
先日は一緒に遊んでくださりありがとうございます。
今回サークルで初めてGMとして参加しました。
四人もの方に参加していただけて、
セッション前はうれしさと同時に不安も大きかったことを覚えています。
当日は、全体的に楽しい雰囲気でセッションが進んでいたと思います。
私自身、多々反省点はありますがGMとしての緊張や不安(稀にGMとしての仕事も)を忘れて
楽しく遊ばせていただきました。

PCたちのキャラがとにかく立っており、
ミドルもクライマックスも印象的なシーンが多かったのですが、
その中から2つピックアップして振り返りたいと思います。
 

1、高い登場浸食値
主にリーンとパラスです。
6より下の数字がないダイスを振っているのでは?と
思えるほどにダイス目が高く、はらはらしながら見ていました。
しかし、高い出目をシナリオ内での演出にうまく使っていただけました。
皆さん無事帰還できてよかったです。

2、消滅したミドル
皆さんの情報収集がスムーズなこともあり、
クライマックスのフラグが素早く回収されました。
これにより、途中のトリガーイベント(戦闘イベント)を一つ省略してしまいました。
トリガーイベントの発生条件にこだわりすぎたことが原因で発生が後回しになりました。
このあたりの柔軟性やフラグの組み立ては今後の私の課題だと思います。


第3卓「トーキョーナイトメア」

 

(18/07/17 一時更新)

(18/07/20 一時更新)

(18/07/23 一時更新)

■第46回 活動記録
 
Ⅰ実施日:2018年6月17日(日)
 
Ⅱ実施場所
 セッション実施場所:幕張公民館
 
Ⅲ活動内容
 セッション

Ⅳ参加者 計20名
乙、量産型小市民、ヨッシー、TOTO、lamancha、ガリュー、あやこ、朧龍、コトリ、はち、NH、如月テンマ、キョウタ、ツナ、かつみ、コードウ、グェン、印南、ミヤ、くろこ

Ⅴ活動内容詳細
 
以下4卓にて実施。


第1卓「クトゥルフ・バイ・ガスライト」GM:印南さん
第2卓「ブラインド・ミトスRPG」&「フィアスコ」GM:あやこさん
第3卓「深淵 第二版」GM:乙
第4卓「アリアンロッドRPG 2E」GM:ガリューさん

 

 

第1卓「クトゥルフ・バイ・ガスライト」

 

【今回予告】

時は西暦1894年。

ここ英国、倫敦では奇妙な事件が続いていた。

多数の行方不明者、多数の死傷者。

当局の懸命の調査にも犯人は捕まらなかった。

世間は、切り裂きジャックの再来と震えた。

そんな中、探索者は1人の少女と出会う。

 

次回 クトゥルフ・バイ・ガスライト

「宇宙戦争」

-コノ星ハ、ワレワレノモノダ-

 

 

【探索者紹介】

〇PC1/ライル・ウッドマン/男性・32歳/職業:兵士/PL:くろこさん

最近除隊したばかりの元陸軍の軍人。

ライフルの腕前は、かなりの物で、必中といって問題ない程。

その必中で、今回は1人の少女を引き当てる。

 

〇PC2/ハーロック=ショームズ/男性・14歳/職業:調査探偵/PL:N.Hさん

ベーカー街にある世界で1番有名な探偵事務所、ホームズ探偵社に所属する探偵。

ホームズ本人が不在なので、超☆激務。

いつか、独立してホームズに勝つのが目標(笑)

 

〇PC3/ハリー・クローバー/男性・30歳/職業:医師/PL:はちさん

ロンドン市内で開業医を営む。

主に軍関係の患者を観る。

ライルとは、現役時代に知己になった。

書類仕事は、溜め込む悪癖がある(笑)

 

〇PC4/ジョン・スミス/男性・40歳/職業:学者(生物学)/PL:かつみさん

オックスフォード大学で非常勤の講師を務める。

フリーメイソンにも所属しており、今回はそれが元で事件に巻き込まれる。

 

〇PC5/マルコム=オルホフ/男性・72歳/職業:聖職者/PL:ツナさん

イギリス正教会の生き字引。

1つの教会を任されている。

非常に優秀な見習い司祭を数人教えている。

のんびりしたい。が目標だが、そんな日常をセッションでする訳がないのだ!(笑)

 

 

【セッション本番】

今回も、満員御礼のプレイヤー5人での開催となった。

感謝。

暑さ対策もバッチリの会場での開催、とセッション環境にも配慮してくれた幹事長にも感謝。

 

PL諸氏は、CoCの経験は皆様多少なりともある状態で、ガスライトは皆、初となる。

なので、ある程度説明を省き進める事が出来た。

主に、この時代背景を説明すれば良いだけなので、幾分楽(笑)

 

今回のシナリオは、HGウェルズの古典SFの名作「宇宙戦争」が根底にある。

折角のガスライトで、普通にクトゥルフやる事もあるまい。と(笑)

何より、妄言を吐ける機会は積極的に狙っていきたい(笑)

妄言を吐きたいがためにガスライトをチョイスしたのは、内緒だよ?(笑)

 

結果、「シークレットドクトリン」「ドジアンの書」「火星人」「UFO」「コックピットに乗り込む」「アカーシャ」などのパワーワードが飛び交う卓となった(笑)

 

セッションは、謎の少女ルーシーをライルが保護する所から。

ジョンがシークレットドクトリンを斜め読みしたり、マルコムが自分の教会の図書室でドジアンの書を見つけたり、ハーロックがワトソンに無茶振りされたり(笑)

 

程なく火星人が侵略してきます。

最初に遭遇したのは、診察帰りのハリー。

謎の大きな生物が市民を襲おう所に居合わす。

医師としての責務が恐怖に勝ち、正体不明の生物から市民を奪還する。

 

この謎の敵の襲来に各自迅速に対応する。

軍の上層部に働きかけたり、教会の上にかけあったり。

結果、マルコムとジョンはヴィクトリア女王に会うことが出来た。

事の重大さを説き、軍の出動の約束を取り付ける。

なお、この女王を説得する際に、マルコムが説得ロールを大失敗した事を記しておきます。

良いロールプレイだったので、ボーナス沢山あげたのになぁ(笑)

ジョンは、不利な状況をなんとかしてくれました!

素晴らしい!

 

ロンドン市内も被害を受け、工場や鉄道などに影響がでます。

その頃、ハーロックとライルとハリーは、侵略者の前線基地に向かう。

そこで、ハーロックが基地を撮影していたら、敵の無人の機動兵器を発見。

若い彼は、好奇心を抑えられずに乗り込みます。

幸運にも動いたので、周りを怪光線でなぎ払います(笑)

結構な被害に満足し、あとは皆で逃走!(笑)

敵の基地の写真を軍に証拠として提出して、海軍による艦砲射撃が行われる事が決定。

 

最後は軍に任せ、敵の侵略計画を未然に阻止できました。

最後は、ヴィクトリア女王から探索者5人は救国の勇者として勲章を頂く。

その後、皆、日常に帰って行きましたとさ。

 

大英帝国に栄光あれ!

 

【KPから】

今回は、時間内に終わり良かったです。

セッションの進行は、ツナさんのマルコムが牽引してくれました。

疑問点や調査ポイントなどの探索者全体の動向を纏めてくれました

KPの無茶振りにも応えてくれて、非常に助かりました。

ドラキュラの相手、お疲れ様でした(笑)

 

ライルは、ルーシーのナイト役をこなしてくれました。

ルーシーの正体が判明した後も態度は変わらず、非常に心強かったです。

 

ハリーは、ライルをフォローしつつ全体の調整に回って頂き、ありがとうございました。

医師らしいシーンをご用意出来なかったのは、私の不手際。

申し訳なかったです。

 

ジョンは、エンディングで完全に神智学協会に入会してのギャグエンド(笑)

お付き合い頂き、感謝です!

 

ハーロックは、好奇心が本当に助かりました。

セッションがより面白くなったのは、ハーロックの好奇心のお陰なのは間違いありません!(笑)

 

今回も非常に楽しいセッションとなりました。

KPとしても、妄言を吐けて大満足!(笑)

また、次回以降にご一緒しましたら、よろしくお願いします!

 

皆様、お疲れ様でした!

 

 

第2卓「ブラインド・ミトスRPG」&「フィアスコ」

 

プレイヤー:Lamancha、グェン、朧竜、コトリ
 

システムは「ブラインド・ミトスRPG」と「フィアスコ」のショートセッション卓。

★ブラインド・ミトスRPG
○シナリオ「食べたい痩せたい危険地帯」
竜宮グランドホテルで開催されるスイーツコンテストに、チームを組んで出場する事になったPC達。
優勝すれば賞金50万円、スイーツバイキングの新メニューに採用される事が決まっている。
しかし、PC達が準備を進めていく中、突如異変は起こった。
果たして、PC達は優勝する事が出来るのだろうか?

○PC紹介
PC1:マダム・ララァ(PL:Lamancha)
禁書は「人格改造マニュアル」、象徴体は「中島みゆき」。
あの中島みゆき(!)を召喚する、占い師の女性。75歳、バツイチ。

PC2:浜岡四郎(PL:グェン)
禁書は「SASサバイバル・ハンドブック」、象徴体は「名もなきサバイバー」。
洋食屋の息子で、料理教室を開いている料理人。

PC3:雨宮緑(PL:朧竜)
禁書は「魔女と聖女」、象徴体は「マリア」。
歴史書から魔女の姿をした象徴体を召喚する司書の女性。

PC4:永留嘉(PL:コトリ)
禁書は「本を愛しすぎた男」、象徴体は「アリソン」。
名前は「ながとめ・よしみ」と読む。犯罪者の家庭出身のTBファイラーの男性。人生経験が複雑過ぎる。

○感想
とにかくマダム・ララァのインパクトが強過ぎた。まさかあの中島みゆきを象徴体にするなんて!
今回はプレイヤー全員が、汚染が溜まるのを恐れて戦闘を避けたり、積極的に禁書能力やアクロバットダイスを使っていた為、汚染は2しか溜まらなかった。
シナリオは今回も自作だった為、皆様に楽しんで頂けるかどうか不安だったのだが、実際にやってみると、プレイヤーのリアクションが見ていてとても楽しかった。


★フィアスコ
○プレイセット「救え!みんなの村」
地球のどこかにあるという「フィニステール村」に何故か持ち上がったレジャーランド建設計画。
しかも建設業者は宿屋の地下に封印されている悪魔を復活させようと企んでいた!
最果ての村の危機は、いつしか世界の存亡を賭けた戦いへと変わっていくのであった…。

○PC紹介
PC1:エリーゼ(PL:Lamancha)
宿屋を経営する夫婦の妻。転職願望あり。

PC2:イイダバシ・ワタル(PL:グェン)
ループする時間を旅する博士。かつてエリーゼに恋心を抱いていた…らしい。

PC3:イヴ(PL:朧竜)
イイダバシ博士に作られた、ガトーの護衛ロボット。人間に従順な仕様だったが、自由意思を与えられる。

PC4:ガトー(PL:コトリ)
宿屋を経営する夫婦の夫。妻には厳しく、護衛には甘い。

○感想
なんとプレイヤー全員がフィアスコ初挑戦。
その上今回も、最初の人間関係を作る時に「6.非日常」を選んだ人が出てしまったので、
果たしてこのキャラクター設定&どう考えても普通じゃない村でストーリーを作る事が出来るのだろうか?と不安になってしまったのだが、
実際にやってみると、皆様の発想力が素敵過ぎて、最終的にはとても綺麗にまとまったストーリーが完成した。


★総括
今回は、終始笑いの絶えない楽しいセッションとなりました。
皆様が楽しんで遊んでくださったのがGMとして一番嬉しかったです。
ただ、今回のプレイ時間は予想以上に短く、4時間くらいで終わってしまったので、もう少し長く遊べる工夫をしておけばよかったかもしれません。
次はいつ何のシステムでGMをやろうか考え中なのですが、少なくとも10月の第50回活動では、是非ともGMをやりたいところですね。


第3卓「深淵 第二版」

 

シナリオ名「獣の館」


【予告編】
――久々に戻らん。今宵の帰還は、ゆるりと楽しませてもらおう。 『紫の青龍』

吹雪の雪山に、一軒だけ佇む古びれた屋敷。
館の執事は、旅人を快く迎え入れる。
手厚い歓待は、旅の疲れを癒やすだろう。
望むのならば、いつまでもここにいてもよいのだと執事は言う。
主の帰還をお待ちいただける限り。


【PCハンドアウト】

PC①:過去を持たざる少年 
推奨テンプレート:従士(騎士見習い)
運命:「58:過去を失った者」
概要:あなたは、あるときから以前の記憶が無い。そのときそこにあった。それが原初の記憶。
   若き騎士に拾われて、今は彼の従士だ。
※PC③はあなたが従うべき騎士だ

PC②:大切な人と生き別れた青年
推奨テンプレート:伝書使
運命:「72:失踪」
概要:あなたは嘗て、大切な誰かと生き別れた経験がある。
   しかしそれは昔のことだ。伝書使として、この雪山を越えねばならない。

PC③:恋人の元へ急ぐ騎士
推奨テンプレート:漂白の若き騎士
運命:「81:誓いの言葉」
概要:あなたには将来を誓いあった恋人がいて、戻る約束をしている。
   遂に旅を終え、帰参の途にあなたはついた。早く彼女に会いたい。
※PC①はあなたの従士だ


【シナリオの導入部】
 

雪山越えをしていた旅人たちは突然の猛吹雪に襲われる。
あわや遭難というところで吹雪の切れ間に古びた洋館を見つける。

なぜこのようなところに屋敷が?
訝しげに思いながらも背に腹は代えられない旅人たちは屋敷へ向かう。

屋敷につくと執事の男が恭しく旅人たちを迎え入れる。
そして、現在館の主は不在であること、
恐らくこの吹雪で主も麓の村で足止めを食っていること思われること、
主は変わり者で人里離れたこのような場所に住んでいるが、
客人をもてなすのが大好きなので是非主の帰還まで逗留いただき一言挨拶だけでもしていただきたい、
といった旨を語る。

長逗留は出来ないので、吹雪の去った後数日であれば主を待つことを約束する旅人たち。

恐ろしく金持ちと思われる屋敷の主。
信じられないくらい至れり尽くせりの待遇を受ける旅人たち。
そして、伝書使の生き別れた大切な誰かによく似た使用人……

抗いがたい誘惑を放つ、上等の蜂蜜酒。
従士が度々惑う、既視感と幻聴。
悲しく響く、獣の声。

旅人たちは、吹雪に閉ざされた屋敷で不思議な数日を過ごすこととなる。


【PC紹介】

PC①:過去を持たざる少年(少女) 
エルター
PL:量産型小市民さん
テンプレート:従士(騎士見習い)
運命:「58:過去を失った者」
   「31:魔族の走狗」


気づけば記憶がなく、路銀も持ち合わせていなかったことからスリや窃盗で生きながらえてきた少女。
奴隷商に捕まったところをライアン(PC③)に助けられたことを契機に、彼に付き従い、いずれ騎士になろうと心に決めている。

屋敷についた瞬間、強烈な郷愁に襲われる。
しかし同時に、自分はここを放逐されたという強い恐怖にも似た感情が彼女の中で渦巻くことになる。

屋敷を探索する毎に感じる既視感。
そして聞こえる、老人の声。
ああ、あの声の主こそが。自らの本当の主ではなかったか?

このまま屋敷に滞在することに危機を感じ、騎士に何度か急ぎ立ち去ることを提案するも、そもそも天候という条件がそれを許さない。
不安にかられながらも過ごす時間の中で、彼女は屋敷の中の時間の流れが外界のそれと別物であることに気づく。
そして、同時に自らが真なる主によって“造られた”存在であることも思い出すのであった。
獣師ブラーツ。魔族の一柱こそが己の創造主であること。
そして、自分は人間でないことを。

館の真実を語った執事に彼女は問う。
何故自分はここを追い出されたのか。何故自分は記憶を失ったのか。
執事は答えて言う。
「失敗作ごときが、主不在のこの場所に居座られても目障りだった。記憶を操作して、捨てやった」と。

館は新たな主を迎え入れ、自分の故郷とも思ったこの場所に自らの居場所はない。
彼女はそれを知り、悲しげな瞳で館を騎士とともに立ち去ることを決意する。

屋敷を出た後、恋人と結婚したライアンの養子となり、そして家督を譲られ騎士として叙勲を受ける運びとなる。
集団叙勲の前夜、路地から懐かしいしわがれた声をかけられる。
それは、黒髪の老人、獣師ブラーツ。
老人は言う。「自らと一緒に行くか?」と。
エルターは「騎士として生きてゆく」と答えた。
老人はそれを聞いて大きく笑い、闇に消えながら嘯く。
「化物のお前がいつまで人として生きられるかな?」

捨てられた子猫のような瞳で、少女は路地の闇を見続けていた。


……GM所感

そもそもの設定が魔族に造られた存在であり、屋敷に対して「強く執着する」キャラになることを想定していました。
しかし、執着以上に警戒の方が強く発露され、三名の中で最も積極的に脱出を試みるキャラになりました。

忠誠を尽くすべき主は自分を捨てて既に館を去り、
嘗ての上司は自分を厄介者扱い(記憶を消して館の外に放り投げた張本人)、
挙げ句愛着の残る館自体は新たに別の者が主になると、
最早居場所無し。

寂しい思いをしながら館を去っていきましたので、EDも物寂しい感じに相成りました。


PC②:大切な人と生き別れた青年
フィニアス・ジャックマン
PL:TOTOさん
テンプレート:伝書使
運命:「72:失踪」
   「33:遠い声」

4年前、恋人であるチャリティーが失踪した。
行方を探し続けているが、なんの痕跡も見つけられていない。
もう二度と彼女に会えないのではないか?
微かな諦念を胸に抱えながらも、伝書使として各地を回りながら彼女の姿を探す日々を送っていた。

屋敷でかれは、恋人によく似た使用人を見つける。
思わず詰め寄ってしまったが、「客人と口をきいてはならない」と達しが出ている使用人の娘は何も言わない。
ただ、辛そうな表情をするのみ。
周囲の人間に窘められ、彼は仕方なく彼女を問い詰めるのをその場では諦める。
そして気づく。もしあれが恋人であるならば。
あれから4年の歳月が経っているのに、彼女は4年前のままの若く美しい姿をしていたことに。

客間に案内された彼は、そこに彼女が残したと思われるハンカチを見つける。
それには慌てて書いたことがわかる乱れた文字で、2つのことが書かれていた。
「今すぐここから立ち去れ」
「蜂蜜酒は飲むな」
 

事情を騎士と従者にも話し、それぞれが不可思議な印象を館に持っていたことで、なるべく早々にこの館を立ち去ること、そして忠告に従い蜂蜜酒を避けることを確認する。
しかし、頑なに拒むことを決意していた蜂蜜酒の誘惑に、彼は段々と抗えなくなっていく。
そして蜂蜜酒を口に含む毎に、彼は幻覚と幻聴に囚われてゆく。
しわがれた声の老人と、若い男の会話。風が運んでくる、嘗てこの屋敷で交わされた言葉。
本来は聞こえぬはずの声から、彼は一つの確信に至る。
この屋敷は新たな主を待っている。そして、それは自分なのだと。

新たな主候補となった彼に執事は慇懃に語る。
この屋敷は獣師ブラーツが作り上げた自らの住まいであり、実験動物を閉じ込める檻であること。
彼の恋人はただ時間の流れから隔離されたこの屋敷に囚われているだけで、心も体もチャリティーのままであること。
しかし、この屋敷に縛り付ける呪いを持った蜂蜜酒を、呪いが完全に機能するまでの量を飲んでしまったため、もはや屋敷からは離れられないこと。
屋敷の地下には、獣師の実験場が広がり、実験成果が檻に繋がれていること。
そして、執事は新たな主には、“立派な主”になってもらうことを宣言する。

吹雪が晴れて館を去る騎士と従士を、彼は見送った。
苦悩の果て、彼は新たな主となることを決意する。
屋敷の扉が閉ざされたことで、閉じた楽園が完成する。


……GM所感

当初の設定としては「生き別れた大切な人」が屋敷にいることで、「危険を承知で屋敷に滞在すること」を主張する側に回ってもらうことを想定しておりました。
そして、もう一個生えた「遠き声」の設定によりブラーツの後継者に内定。

全体を通してキャラの軸のブレること無いロールをしていただき、且つGMの思惑通りに新たなる主となるか否かに苦悶いただきました。
これからは恋人とともに、閉じた世界で少しずつおかしくなっていくかもしれませんねw


PC③:恋人の元へ急ぐ騎士
ライアン・レイノルズ
PL:ヨッシーさん
テンプレート:漂白の若き騎士
運命:「81:誓いの言葉」
   「85:龍のさだめ」


騎士の家柄に生まれたものの、貴族の誇りも騎士の精神も彼には備わっていない。
しかし、彼は身分違いの恋をした。相手は平民の娘。
周囲からの反対を受け続け、喧々諤々の交渉を続けた結果、遍歴となって成果を残せば結婚を認めるという条件を突き付けられる。
幸いにも、戦いに関しては天賦の才を持って生まれた彼は、その条件を二つ返事で承諾する。
「必ず戻る。だから待っていてくれ」
故郷に恋人を残し、彼は決して短くない漂白の旅に出た。

旅の最中で自分についてくる従士を得たが、彼自身は彼女を従士として認めてはいない。
付いてくるのも、離れるのも、彼女の自由だと考えている。

屋敷では、奇妙な感覚は覚えながらも実害は無いことから事を起こさず静かに過ごすことにしていた。
しかし。彼は夢に見る。龍が獣と争う光景を。
そして、龍は彼に語りかける。責務を果たせ。魔族と戦え。お前には龍の血が流れているだから。

龍の声によって戦いを予感するものの、彼は争いを避けようと動く。
なぜなら彼は死にたくないから。死んでは恋人との誓いが果たせないから。

屋敷の真実を知ったときも、彼は剣を抜かなかった。
彼にとっての至上命題は、無事この屋敷を出て故郷へ帰ること。
獣師の非道も、執事の思惑も、もしかするとこれから多数の悲劇を生み出すかもしれない存在も、刃を向ければ命の保証は無い相手でり、おとなしく屋敷を出す意図が見える以上、彼に剣を抜く理由はなかった。

屋敷を出た彼は、故郷へ戻り恋人と結婚式を挙げる。
従士を養子に迎い入れ、家督を譲り、貴族や騎士といった肩書を捨てて、妻となった恋人と旅立った。
誓いの言葉は果たされた。
しかし、さだめから逃れられるかはまた別の話。


……GM所感

「恋人の元に戻る」という強い動機付けをされたキャラなので、とにかく「館から立ち去ろう」とするキャラを想定していました。
しかし、生えた運命が「龍のさだめ」。あー、これは死んだなーと思ってましたが。

とにかく生き延びることを至上命題に据え置いた結果ですかねw
PLのメタ読みが冴え渡り、クレバーに魔族との戦闘を回避。
恋人の元に帰るという約束を無事果たしました。


【全体を通しての所感】

外界と隔絶された時の流れの屋敷。
蜂蜜酒を飲めば飲むほど、屋敷から離れがたくなる。これは呪い。一定量で屋敷から出ることすらできなくなる。
蜂蜜酒の誘惑は時間の経過に合わせて強烈になる。

屋敷の主は獣師ブラーツ。
執事はブラーツの被造物。やがて戻る筈の主のために、実験動物を屋敷に囲っている。
屋敷の地下には、ブラーツの魔獣が檻に入れられている。


従士は魔族の被造物。屋敷で生まれ落ちた存在で、屋敷に執着を見せる。
伝書使は恋人を屋敷で見つける。恋人を救うために屋敷に滞在することを主張する。
騎士は故郷の恋人のもとに戻らなければならない。屋敷からの脱出を試みる。

もし二対一の対立になっても、騎士の武力であれば従士と伝書使を圧倒が可能。
危ういパワーバランスの上で成り立つ、個人的な執着と葛藤。
 

生きて屋敷を出るものは果たしているか否か。


というのが、シナリオの概略であり当初想定していた進行です。
まぁ2個めの運命で方向性が大きく変更するのはよくあること。
今回は伝書使の頑張りと懊悩が主軸となるシナリオと相成りました。

とはいえ、伝書使が縦の糸であるとすれば、
従士の寂寥や騎士の生きようとする執念が横の糸であったわけで。
3人の織りなす運命の文様は深淵らしい素晴らしいものであったかと存じます。

とはいえ、もう少し従士と騎士を運命の翻弄に巻き込んであげられればよかったですね。
そこはGMとして力不足でした。次回以降に活かしたいと思います。

それでは、ご一緒いただきありがとうございました。
是非またご一緒させて頂ければ幸いです。


第4卓「アリアンロッドRPG 2E」

 

【シナリオ名】

「グランフェルデン・フェスティバル」
(公式HP:スタートセット付属シナリオ)

【今回予告】
「古き王都 グランフェルデン」で開かれる秋の収穫祭。
しかし、グランフェルデンへと向かっていたキャラバンが妖魔の襲撃を受け、積み荷の食材を奪われてしまう。
収穫祭を楽しみにしている人たちのためにも、妖魔に奪われた食糧を取り戻すことにした神殿は、冒険者を派遣することにした。
果たして冒険者たちは妖魔から無事に食糧を取り戻すことができるだろうか。

アリアンロッド2E
「グランフェルデン・フェスティバル」
冒険の舞台がキミを待つ!

【PC】
PC①:リアン
PL:如月テンマさん
クラス:アコライト/ウォーリア

PC②:ヘンリエッタ(エッタ)
PL:キョウタさん
クラス:シーフ/レンジャー

PC③:トーヤ
PL:コードウさん
クラス:ウォーリア/ウォーリア

PC④:ロッテ
PL:ミヤさん
クラス:メイジ/セージ

【GM感想】
同卓、ありがとうございました。
皆様のご協力のおかげで、終始テンポ良く進行することができ、楽しくGMさせていただきました。
皆様にも楽しんでいただけていれば、幸いです。
また、よろしくお願いします。
 

…出目は、うん、ごめんね!(ファンブル3回&ボスの2連続クリティカル回避&3Dクリティカル攻撃)

 

 

(6/20一時更新)

(6/25更新完了)

■第45回 活動記録
 
Ⅰ実施日:2018年5月27日(日)
 
Ⅱ実施場所
 セッション実施場所:千葉市生涯学習センター
 
Ⅲ活動内容
 セッション

Ⅳ参加者 計16名
乙、量産型小市民、ヨッシー、lamancha、ガリュー、あやこ、朧龍、コトリ、はち、NH、如月テンマ、ツナ、グェン、印南、ミヤ(見学者)、くろこ(見学者)

Ⅴ活動内容詳細
 
以下3卓にて実施。


第1卓「SW2.0」GM:グェンさん
第2卓「CoC 比叡山炎上」GM:印南さん
第3卓「クラヤミクライン」&「ネクロニカ」GM:如月テンマさん

 

 

第1卓「SW2.0」GM:グェンさん

 

シナリオ「レッドデーモンの罠」


■シナリオ「レッドデーモンの罠」(オリジナル)
(要約)「冒険者たちは王さまの依頼で『宝を盗んだ怪物』を退治しに向かったけれど、
真相は、怪物の姿にされたお姫さまが宝を守ってて、真犯人は宝を狙う悪い大臣だった」

くわしいシナリオ内容やプレイレポートは、サークル掲示板の方に掲載しています。
http://chibatrpg.webspace.ne.jp/bbs/chibatrpg_topic_pr_2502.html
――――――――――――――――――――――――――――――――
〇GM感想
広めの舞台で怪物追跡をしながら黒幕を推理する、やや自由度高めのシナリオ。
ともすれば推理・相談で停滞したり、舞台外にPCが行ってしまう可能性もありましたが、そこは参加PLの皆さんがsw2.0経験者ということもあって慣れたもの。
初日のうちに分担行動で情報を集めて、新たな展開のたびにも行動指針を打ち立てます。
時にはカマかけで敵をおびき出し、断片的な情報から事件の全容を突き止め、一気呵成にクライマックスへと雪崩れ込み見事勝利を収めました。

予想を上回るスピード(それこそシナリオに目を通す間もないくらい。というかシナリオ想定にない!)で真相へと向かってゆく冒険者たちにはヒヤヒヤしながらも、同時に“用意した謎をズバリ言い当ててもらえる喜び”を感じていました。
オフラインセッションでの初GMということもあり、ポーンの扱いや資料準備なども手探りでしたが無事EDへと漕ぎつけ、終了後には「最後盛り上がってたけど何があったの?」と卓外からも反応も頂けました。
これも「取れる手段の全てを尽くした真剣勝負」でぶつかってきてくれた皆さんのお陰です。ありがとうございますした!

休憩を挟むタイミングや管理しやすいシートの作り方などのアドバイスをいただけたので、またsw2.0(もしくは2.5)のGMをする時に生かしたいと思います。
ちなみに次回GM挑戦時にはドラクルージュ、デッドラインヒーローズ、アマデウスでの立卓を計画中です。
どれも広めたいシステムなので、初経験のPLにも魅力を伝えられるようがんばります!

 

 

第2卓「CoC 比叡山炎上」GM:印南さん

 

【今回予告】

元亀三年 皐月。

ここ下総国では、昨年末に千葉 邦胤(ちば くにたね)が家督を継ぎ元服した。

新たな下総国に闇の手が這い寄る。

皆がその凶事に気付くのは、まだ先の話であった。

次回 比叡山炎上

「下総国 千葉事変」

-死して屍拾うものなし-

 

 

【探索者紹介】

 

・PC1/高原 五郎丸 兼定/男・20歳/職業:地侍/PL:量産型小市民さん

2つの村を治める地侍。

のんびりとした性格でありながらも、有事の際には槍をとり最前線で戦う。

必殺の術、牙突は強力。

 

・PC2/ナツ/女・21歳/職業:忍者/PL:くろこさん

高原の治める村の1つ、水月村在住。

寺子屋で手伝いをしている。

実は、織田方の忍びの草。

下総国の動向調査と報告が任務。

 

・PC3/斑目 玉之丞/女・18歳/職業:兵法者/PL:あやこさん

剣豪にて旅人。各地をさすらいながら下総国に来訪。

刀も槍も扱えるが、特に刀の腕は際立ってかなりの物。

言葉が少ない故に実力で示す。

 

・PC4/清澄/男・25歳/職業:法師/PL:ガリューさん

水月村の近くの山間に庵を立てて暮らす法師。

俗世とは少し距離を置いているが、至って気の良い法師。

癒しの術と必殺の怒涛の突きが得意。

正に生殺与奪自由。

 

・PC5/京楽/男・25歳/職業:切支丹/PL:ミヤさん

元は商人であったが、キリスト教の教えに感化され、信仰するに至った。

下総国在住ではあるが、友人の宣教師と共に尾張まで旅をし、織田信長に会ってきた。

 

 

【セッション本番】

PL全員、初めての比叡山炎上。

今回がTRPG初セッションの方や2回目のセッションとなる方も

KPを務める印南は、このサークルでは初KP。

 

ハンドアウトは、事前に割り振り終了しており、当日は探索者を作成する所から。

クトゥルフ系は、比較的当日作成しやすいのが魅力である。

比叡山炎上のウリの1つの術の取得に少し時間がかかった。

そもそも、術自体の選択肢が膨大なので致し方なし。

 

セッションは、立場的に地侍の高原がリード。

フォローに回るのは、法師の清澄。

キャラクターとしても、プレイヤーとしても、他のプレイヤーを的確に纏めてくれた。

KPが一行の意思決定や、行動などを介入して進める事は出来ないので非常に助かりました。

 

この日は、要所での失敗が非常に目立ちました(笑)

ダイスを振っている以上、仕方ない事ではありますが、ここぞという時に出目に見放されていた。

あわや、一時はどうなるか!?という自体まで行きましたが、そこは探索者が協力して窮地を脱出。

 

戦闘は、比較的順調。

敵は、深きものが出現。

高原、斑目がダメージディーラーとなり、ばったばったとなぎ倒す。

途中、高原が意識を失うも斑目はずっと安定した強さを見せた。

最終戦闘は、探索者達の機転で敵の風魔者だけに狙いを絞り、撃破。

 

他にも、ナツに極秘裏にきた任務、千葉 邦胤が北条 氏政と手を結ぶなら、始末せよ。

という任務もきちんと果たそうと動いてくれました。

立場的には、忍びとカミングアウトする訳にはいかない訳で、難しい役どころを熱演して頂きました。

それを聞いて、プレイヤーも探索者も孤立しないで済む様に折衷案を考えてくれた、量産型小市民さんには本当に感謝です。

 

ロールプレイで印象的だったのは、京楽が清澄相手にして宗教対立というか、disりというかをしたシーン(笑)

PLがどちらも笑っていましたし、全く問題なしです。

とてもTRPG初めてとは思えませんでした!

 

お陰でなんとか、皆で下総国を守る事に成功。

下総国は、これからも千葉氏の元で栄えていく事でしょう!

 

 

【KPから】

時間が押してしまい、申し訳なかったです。

次回以降は、時間管理をもっと的確に行います。

ダイスの出目につきましては、皆の前でオープンで振っているので御容赦下さい(笑)

皆様の出目は、本当に乱高下でしたね。

毎回不安でした(笑)

そして、KPの出目は安定して良いという。

 

皆様のお陰で、楽しいセッションになりました。

これからもよろしくお願いします。

お疲れ様でした!

 

 

第3卓「クラヤミクライン」&「ネクロニカ」GM:如月テンマさん

 

 

「クラヤミクライン」

 

■シナリオ

 

「廃屋のメリー」(『クラヤミクライン』掲載)

主人公達はある廃屋に迷い込みます。出口を求めて家の中を調べていると、そこにある電話が着信のベルを鳴らします。
電話に出ると、聞こえるのは少女の声。電話に出る度に、白昼夢のごとく目の前に広がる誰かの記憶。
主人公達は、徐々に近づいてくる怪異「メリーさん」を退け、生きて廃屋から出ることができるでしょうか。

 

 

■PC紹介(GM左から時計回り順)

 

PC①:四条 小夜(PL:朧竜さん)
導入NPCとはビジネス関係ながら、碌な仕事を紹介されていなさそうな幸薄き探偵。
友人が岩頭さんというあたり、人間関係もかなりやばいことになっていそう。
運命に振り回されていそうな苦労人気質。
岩頭さんの友人(宗教勧誘ターゲット)。

 

PC②:麗・ギル・ツェペリ(PL:コトリさん)
導入NPCと付き合いのある父親から、お小遣い稼ぎとして仕事を回された無職を目指す小学生、そしてミドルネーム持ちの(たぶん)お坊ちゃま。
某少年探偵コ○ン君のような好奇心を発揮し、3人のお姉さま方を引き連れて異常な状況に立ち向かっていきました。
ただし、ダイス目は立ち向かえていませんでしたが…。
岩頭さんの新たな信仰対象その①。

 

PC③:岩頭 のう子(PL:つなさん)
どのような宗教かはわかりませんが、とりあえず神様を信じている宗教家さん。
異常な状況も「神の試練」と考えていましたが、麗君によりその考えを変更、麗君を信仰対象と認識。
香取さんの「真相」暴露に感銘をうけ、香取さんも信仰対象と認識。
わりと信仰範囲は広いのかもしれません。
でも四条さんは、やっぱり勧誘ターゲット。

 

PC④:香取 マリア(PL:はちさん)
国家公務員の才女。導入NPCとは学生のころからの腐れ縁で、今回の依頼もしょうがなく受諾。
かなりキーとなる「真相」をゲットしたり、鋭い考察を行ったりと、才女ぶりをいかんなく発揮。
岩頭さんの新たな信仰対象その②。

 


■GM所感

 

PCがサンプルキャラクターだろうが、自作PCだろうが、かなりぶっとんだ設定になるところが、さすが冒険企画局のゲームだと感心します。
家の中にいたはずなのにいつの間にか崖の上で二人で会話なんてことも、平気でやってきます。
幕間シーン表で状況をダイスで決めると、ものすごい勢いでシリアスをぶち壊していきます。

 

真面目にホラーをやるのが難しいかもしれないホラーTRPGです
爆笑しながらやるホラーTRPGと言うのが正解だと思います。

 

今まで冒険企画局が出してきたホラー系サイコロフィクションを、より手軽にできるようにした「クラヤミクライン」
ぜひ皆さんも一度プレイしてみてください。

 

 

 

「永い後日談のネクロニカ」

 


■シナリオ

 

「生きた証」(『箱庭の物語』掲載)

ただ1枚の花びらを荒野で手に入れた姉妹。それを小さな希望として花畑を探し求めます。
やがて姉妹はあるドールと、彼女がこの時代に復活させた花畑……造花ではない、生きた花を見つけるでしょう。
しかし、彼女は何度もネクロマンサーの手駒に襲撃され、身も心も限界です。
そして、残った希望を刈り、焼き尽くすべく、さらなる襲撃者が現れます。

 

 

■PC紹介(NC左から時計回り順)

 

PC①:ルーディア 享年21(PL:朧竜さん)
ポジション:オートマトン クラス:タナトス/レクイエム
20歳代ドールで周囲の皆に慕われるお姉さま。
しかし味方以外への風当たりが強すぎて、NC自身がびびりました。
怪しいNPCを出しているので、疑われるのはしょうがないのですが…。
今回も「ネクロニカ」最強マニューバの一つである【単分子繊維】が威力を発揮していました。

 

PC②:アデル 享年18(PL:コトリさん)
ポジション:ソロリティ クラス:レクイエム/サイケデリック
今回が初「ネクロニカ」のコトリさんのドール。
遠距離での戦いを得意としており、距離によって【ショットガン】【対戦車ライフル】を使い分けていたのが、こだわりが出ていて好印象でした。
ソロリティの【号令】をうまく使い戦況を有利にしていましたが、本人がおっしゃっていたようにサイケデリック分は低めでした。


PC③:はんなり 享年12(PL:つなさん)
ポジション:コート クラス:ステーシー/ステーシー
前回セッションではほとんど【庇う】が使えなかったのですが、今回のセッションでは【庇う】【肉切り包丁】共によく使用されていました。
ただ、【庇う】はもっと積極的に使っていくといいかもしれません。

 

PC④:ペシェ 享年9(PL:はちさん)
ポジション:ホリック クラス:バロック/ゴシック
今回は一桁同盟の相方がおらず、少し寂しげな雰囲気。
しかし、戦闘に入れば【にくへび】でがんがんこちらの手駒を削ってきました。
戦闘の最後にクリティカルでボスの弱点を突いたのは、素晴らしい活躍でした。

 


■NC所感

 

前回に引き続いての参加者の方が多く大変うれしかったです。リピーター大歓迎です。

 

今回はサンプルシナリオを基に、怪しいNPCがドール達と行動を共にしていくシナリオにしてみました。
ただNPCの描写はもっと丁寧にすべきでした、そこは反省点です。
ルーディアが味方以外に疑惑の視線をがんがんに飛ばしてきていたのが、前回に引き続きキャラとしてのぶれがなくて恰好よかったです。

 

戦闘は開始当初はけっこうNC側が押せ押せだったのですが、アデルの【号令】からひっくり返された感がありました。
もっと本気出してダイス振るべきだったかと少し後悔。

 

まだ「ネクロニカ」未経験の方もたくさんいるので、経験者の方ともども、もっと「ネクロニカ」というシステムを広めていきたいと思っています。
参加してくださった皆様ありがとうございました。

 

(5/28一時更新)

(5/29一時更新)

(6/11更新完了)