「りんごのき」は、エドアルンド・ペチシカさん文、ヘレナ・ズマトリーコバーさん絵で1954年にチェコスロバキアで出版、日本では内田莉莎子さん訳で1972年に出版されました。2人は共に、チェコスロバキアのプラハ出身、エドアルンドさんは男性で、1924年生まれ、1987年に63歳で亡くなりました。ヘレナさんは女性、1923年生まれ、2005年82歳で亡くなりました。

 

 

マルチンは、庭にあるリンゴの木を大切にしていました。雪の中、木の皮がウサギにかじられないよう金網をしました。

 

 

 

春になり、雪が溶け始めました。

 

 

 

花が咲き、蜜蜂が花にたかると、マルチンは「リンゴの木に悪いことしない?」と心配になります。お母さんは「お手伝いしてるの」と教えてくれます。


 

 

夏が来て、太陽が照りつけます。リンゴの木には実が2つなりました。

 

 

 

元気がなくなったリンゴの木に、お水をあげます。

 

 

 

嵐がやってきて、リンゴの実をひとつ落としてしまいました。怒るマルチン。

 

 

 

ある日、マルチンが庭に出ると、葉っぱは黄色くなり、リンゴの実が真っ赤になっていました。

 

 

 

マルチンは嬉しくて、歌いながら家に入ってきました。リンゴはおやつにいただきます。

 

 

 

なぜかシンプルなストーリーのこのお話がよくて、買ってきたリンゴの種を発芽させ庭に植えました。ハワイのリンゴは、100%アメリカ本土からの物です。リンゴの木は寒いところにできるので、常夏のハワイでは難しいのでしょうね。でも、まるでこの絵本のように、庭にひょろひょろっとリンゴの木が生えています。実をつけることがアルでしょうか?パパイヤだったら、種を撒いて、8ヶ月後には実ができるのですが!

 

「おんどりのねがい」は、油野誠一さん作・絵で、1971年に出版されました。油野さんは、1912年生まれ、2009年に97歳で亡くなりました。ご長寿なのは、こんな素敵な色づかいをされる方だからかもしれません。

 

この絵本は、わたしは近年に出版されたものだと思っていました。50年前に出版されたもので、油野さんが59歳のときの作品です。

 

わたしは幼少期に雄鶏をペットとして飼ったていり、ハワイでも、烏骨鶏を11年、1年前からまた雌鳥を3羽飼っています。猫や犬もいましたが、わが家ではニワトリが特別に近い存在です。なので息子もこの絵本が大好きでした。

 

 

山の間に、ニワトリの家族が仲良く暮らしていました。

 

 

 

雄鶏はいつも空を飛ぶ鳥たちを見ていました。空を飛べる鳥たちは、エサを取り、飛べない雄鶏をからかいました。

 

 

 

夜になり、雄鶏は空を飛びたいと強く願います。お月様が、太陽にお願いして、明日一日だけ、空を飛べるようにしてあげると言います。大喜びする雄鶏。

 

 

 

朝、お日様に向かっていつものように朝の歌を歌うと、羽根が鷲のように長くなりました。

 

 

 

紐に捉まって、雌鳥とひよこ達も一緒に山を越えていきます。山の向こうには畑がありました。その先には町がありました。

 

 

 

やがて大都会にやってきました。鳥海図が美しいです。

 

 

 

とうとう海までやってきました。時間が経つのも忘れて飛び回りました。

 

 

 

気がつくと、お日様が沈みかけています。飛べなくなってしまいます。この絵、見入ってしまいます。

 

 

 

うちへ向かって飛びますが、もう少しで家に着くところで、日が沈んで草の上に落ちました。

 

 

 

白い道を目印に、一晩中歩き続けて、夜明けに家にたどり着きました。

 

 

 

最初のページの絵と同じ景色ですが、空を飛んだニワトリたちにとって世界は虹色になっています。

 

 

 

昨日のお話とは真反対、無理と思わずにやってみることですね!勇気を得る絵本です。

 

「おながのかわが やぶれた かえる」は、西本鶏介さん文、清水耕蔵さん絵で、2000年に出版されました。西本さんは1934年生まれ、86歳になられます。清水さんは、1925年生まれ、2019年に93歳で亡くなりました。

 

昨日に引き続き、カエルの絵本です。わたしが小さい頃は、イソップ物語としてこのお話を読みました。世界共通の、無理をしすぎてはいけないということですね。

 

 

太ったカエルは、いつも痩せた4匹のカエルのことをバカにしていました。

 

 

 

太ったカエルが散歩に行ったとき、池に牛がやってきます。痩せがカエルたちはその大きさにびっくり。

 

 

 

太ったカエルが帰って来ると、痩せガエルたちは、牛がどんなに大きかったを伝えます。

 

 

 

自分より強くてでかいものはいないと、太ったカエルはお腹を膨らませます。もっと大きかったと痩せガエルたち。もっとお腹を膨らませる太ったカエル・・・

 

 

 

ぱーん!お腹の皮が破れてしまいました。

 

 

 

テーブルの上にあったこの絵本を手にして読んだ息子が、「終わりはこれだけ」と言っていました。無理は禁物。

 

「かえるの平家ものがたり」は、日野十成さん作、斎藤隆夫さん絵で、2002年に出版されました。日野さんは1942年生まれ、斎藤さんは1953年生まれの方です。Wikipediaには情報がありませんでした。

 

友人は、カエルが大の苦手で、この絵本を見たら、ひっくりカエル・でしょう!?でもカエルはたくさん絵本になっています。日本でも世界でも、カエルはラッキー・チャームです。絵にすると愛嬌もありますしね。この本、わたしは大好きですが、カエルがリアルなので、苦手な方はスルーしてください。

 

 

げんじ沼のカエルの子ども達。植物が美しい。

 

 

 

ガマガエルのがまじいさんが子とも達に、昔にあった「源氏と平家の戦い」について話を始めます。

 

 

 

ある日、源氏ガエルが怪我をします。背中には刀傷。目玉の光る化け物にやられましたと言います。

 

 

 

源氏ガエル達の中で一番偉い、トノサマガエルのところに報告に行きます。現場に白い長い物が落ちていました。それは平家猫の髭で、前からカエルたちは怪我をされられているため、そのままにはしておけません。

 

 

 

戦いを挑むことになりました。合戦の始まりです。この絵はダイナミックで緻密で、カエルたちの気合いの入った表情もいいです。

 

 

 

カエルの侍は1万匹いますが、突然やってきた平家猫に、タンポポのもりも、松葉の矢も、からたちのトゲも太刀打ちできず、負け戦になりそうです。退却です。

 

 

 

そこにカジカガエルの牛若丸がやってきました。平家猫を破れた蓮の葉におびき寄せます。

 

 

 

猫は穴の開いた蓮の葉に飛び乗り、そのまま池に落ちて平家カニになりました。

 

 

 

お話が終わり、がまじいさんも、子どもたちもお昼寝です。おや、平家カニもいますね。

 

 

 

他に類を見ない、オリジナルで面白い絵本です。物語と絵がぴったりです。

 

「エンソくん きしゃにのる」は、スズキコージさん作・絵で、1986年に出版されました。スズキコージさんは、1948年生まれで73歳です。

 

てっちゃんである息子は、またこの絵本もよく読んでいました。とても惹きつけられるものがあったようです。

 

 

ほげた町のお話です。なんとなくヨーロッパみたいですね。

 

 

 

スズキさんの独特の色合いが素晴らしです。

 

 

 

エンソ君はおじいさんの家へ行くことにしました。初めての一人旅です。切符を買って、開札を通って、緊張しています。

 

 

 

魅力的な駅です。3番ホームの汽車に乗り込みます。

 

 

 

やがて汽車は駅を出発し、町を抜けます。

 

 

 

おばさんとおしゃべりしたり、次の駅で、羊飼いと羊たちが乗ってきます。エンソ君はお弁当を食べたり、羊たちもいっしょに旅を楽しみます。

 

 

 

無事に終点に着き、おじいさんが駅に迎えに来てくれていました。息子はそれがとっても嬉しかったのだと思います。

 

 

 

心が温かくなる絵本です。