オリンピック五輪と陰陽五行説 | なな

なな

思いついたことや気になる情報などを載せています。


オリンピック五輪と陰陽五行説

http://blog.livedoor.jp/belleami/archives/876945.html より



オリンピックの五輪と言えば「青、黄、黒、緑、赤」の5色。
世界の「平和の祭典」と言う意味で5大陸(青:オセアニア、黄:アジア、黒:アフリカ、緑:ヨーロッパ、赤:アメリカ)を表しているのですが、五つの自然現象(火・水・木の緑・土の黒・砂の黄色)、スポーツの5大鉄則(情熱・水分・体力・技術・栄養)も意味として含まれています。

また、この5色と地色の白は、国連加盟国の国旗に多く用いられている色なので採用されたと言う説や、光と色の三原色(RGB、CMY)に無彩色の白と黒を足しただけと言う説も有りますが、まだ「五行五色」で言う赤、青、黄、白、黒の方が根拠としては濃厚かもしれませんね。

宗教色が影を含んでいる事は否めませんが、「陰陽五行説」とは、宇宙を含めたこの世のあらゆる万象は5つの要素から成り立っていると言う自然崇拝の考えです。(紀元前6世紀頃の春秋時代から紀元前3世紀頃にかけて確立)
この「陰陽五行説」は中国の歴史や世界観だけでなく、日本の文化や祭事などにも影響を与えています。

「五行」とは、木、火、土、金、水を意味し、木は燃えて火を生み、火は燃えて土に還り、土壌の金属に水が吸い寄せられ、水がさらに木を育てるといった、5要素が互いに関わり合い循環する「再生思想」が基本になっています。(リサイクルですな)
なので、「五行」と「五色」も深く関係し合っており、木=青、火=赤、土=黄、金=白、水=黒が割り当てられています。

他に5要素の代表としては、五方(東、南、中央、西、北)、五時(春、夏、土用、秋、冬)、五星(木星、火星、土星、金星、水星)、五味(酸味、苦味、甘味、辛味、塩辛味)、五感(視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚)、五臓(肝・心・脾・肺・腎)、五穀(米・麦・粟・豆・黍)、五節句(人日、上巳、端午、七夕、重陽)などがあり、全て「陰陽五行説」が起源になっています。
多分に宗教色が濃いのですが、インドの占星術にもパンチャーンガ (pancaaGga)というものありますし、西洋にも火・水・風・土の四大元素に霊を加えた5要素(Fifth Element)に関する事象が多く存在しますね。

余談ですが、宮本武蔵の兵法書「五輪書」の地之巻、水之巻、火之巻、風之巻、空之巻は、密教における五輪(五大)を巻名に冠したと言われています。
供養塔や墓塔に使われる仏塔「五輪塔」も、宝珠形=空輪、半月形=風輪、三角形=火輪、円形=水輪、方形=地輪の五段で構成されています。
陰陽道で使われる「五芒星」も、魔術の記号や守護の記号としていまだに世界中で用いられており、その形は単純にしてかつ最も美しい「黄金比」とされています。

こうして色々調べていくと、「五(5)」という数は、オリンピックの五輪だけでなく、壮大で不思議な力を秘めているようです。
そう言えば、中国の国旗も「五星紅旗」ですね・・・平和の方へ力が働いてくれれば良いのですが。




転載以上