正社員で働いていた時、息子の育休中に夫の決めたタイミングで退職することになった

夫が、私よりも先に会社に私の退職について話していた

息子の出産で産休・育休をとった

復帰して、子育ても仕事もバリバリ頑張ろうと思っていたから

退職して保育園を探しの必要もなくなり

赤ちゃんはかわいかったけれど毎日子供と何をしていいかわからなかった


会社には、のちに片付けや挨拶に出向いたけれど

私が復帰するという前提でいてくれた上司や、仕事仲間にも申し訳なかったし

本当は育休手当だけもらって復帰するつもりはなかったのではと思う人がいるかもしれない。とも思った

 

 

 

 

 

 

 
バリバリと働いて、しっかりと稼いで
家庭だけでなく会社にも自分の居場所があって自由になるお金もある
褒められたり、失敗したり。達成感があったり。
 
夫との生活ではありがとうもごめんも言われず
夫の世話をして、離れた義実家に気を使って
 
会社でしか自分の価値を見出せなかったから
それがなくなって、本当にどうしていいか分からなかった
 
復帰の夢が立たれて喪失感がすごかった
毎晩涙が出たし、ああ、みんな今日はボーナスの日だなと思ったりした
扶養内でさえ、ワンオペではフルには働けなかった
 
幸い、徐々にステップアップして最後は時給の高い仕事につけて
週に3-4日、14時半-15時くらいにあがって扶養にぎりぎり収まるような稼ぎ方は出来たけれど
結局は103万なのだし、喜びやつながりを感じられることは少なった
 
また正社員になりたい。いつかまたバリバリと働きたい。
そういう想いがずっと強かった。
正社員になれば、給与が祝日や長期休みに左右されないとか
賞与が出るとか、より責任のある、やりがいのある仕事が出来るとか
メリットはいろいろとある
 
でも。
一日のうち最低でも8時間は会社で過ごすのだ、と改めて当たり前のことを考える
 
定年までここにいたいかと考えると
全然想像がつかない
 

今は、いいと思う
ある意味順調だと思う
 
これからどうなるか分からないけれど
ずっといるしかないという事になるかも知れないし
 
毎日同じ仕事をくり返しているわけではなくて
海外とのやりとりや、様々な対応が求められる仕事で
上司から言われた「そもそもパートだったんだから」というような言葉
こんなにも時間と力を注ぐのは、ここでなくてもいいのかも知れない、と思う
 
いずれ辞める選択肢もあるだろうし、ここで続けていく道もあるかもしれない
 

若い時は、自分の人生にリミットがあるとは実感はできていなかった

自己肯定感も低く、すべてにおいて親の許可、夫の許可が必要で
何も出来ない自分は子供を産んでしまって一生もう何もないと思って泣いた
 
この年齢になって、病気で亡くなった友人もいる
両親も、もうすっかりおじいちゃんおばあちゃんになった
私だって、いつ何があるか分からない
 
もちろん今の会社勤めはマイナスな側面だけではないけれど
これからの人生を考えた時に「正社員=ゴール」ではないのだから
まだまだよくなる途中経過なんだと改めて思うようになった