というタイトルで、ニュース番組のなかで内村航平選手のことが取り上げられていた。
わたしはフィギュアや体操を見るのが好きで
(おんなじ人間なのになんであんなことができるんだろうと感心するのが楽しいのだ。
でも、駅伝も好きで、こちらは、走るということは誰でもできるのに、
なんであんな風に走れるんだろうと思うのが楽しい)
橋本大輝くんも応援していたから金メダルはうれしかったが
東京オリンピックでの内村選手の姿には大きなショックを受けていた。
そのあとのインタビューで言っていた
「もう僕は主役ではない」ということばもショックだった。
諸行無常、だから、誰しもステージを降りなければならない日が来る。
それは自分にも言えることで。
若いときのように体が動かなくてできないことが増えて
仕事を辞めた方がいいのではないかと思っていたとき
聞いた言葉だったからかもしれなかった。
内村選手はしかし、3日落ち込んで、落ち込むのに飽きて
また前を向いたと話していた。
そして「やっぱ、体操好きやん」と言って笑った。
それを聞いて、ああ、と思った。
わたしも、この仕事がとても好きだ。
だから、できないことはまわりに迷惑かけるけど、
その分できることを一生懸命して
もうすこしがんばってみよう、と思えた。
いま、世界体操が開催されている。
内村選手は予選5位。
演技は素人目にも橋本選手の方がすごい。
でも内村選手は、キングと呼ばれていたころにはなかった
満ち足りた顔をしているように思う。
明日は決勝だ。
体操が好きというその心に栄光が輝くのを信じて応援したいと思う。
今日もありがとうございました。