悲しいのは | Stand By Me

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愛を運んできた元保護犬ファルコンと
幸せを紡いでいく元保護犬ポノとの日々

夕方のニュースで、心の底まで凍えるような話を聞いた。

極寒の北海道で、保護団体の看板に

わんこをくくりつけて捨てていった飼い主がいたという。

 

捨てられた秋田犬は3時間もの間、

マイナス7度の雪の中にいたそうだ。

飼い主は毛布をわんこといっしょにおいて

走り去っていく姿が防犯カメラに写っていた。

はりさけそうな心の中で、

わんこに謝りながら逃げていったのだと思いたい。

 

悲しいのは、わんこはきっと、ただ待っていたこと。

飼い主を一心に信じて。

その心を、その傷を、思うと切なくなる。

 

しつけができず、手に負えなくなった?

コロナ禍で生活が苦しくなった?

飼えなくなった理由はきっとあったのだろうが。

テレビでは、おうち時間が増えたからと安易に犬を飼い始め

飽きたとか世話ができなくなったとかいう理由での

飼育放棄がふえるのではないかと言っていた。

お金さえ出せば誰でも飼い主になれてしまうこの国はおかしい。

 

暗澹とした気持ちになって、ポノに

「かあちゃんと、絶対ずっといっしょにいような」と話しかけた。

ポノはのんきに、うーんと言ってお腹を出してごろんした。

何がなくても、いっしょにいられたら、それでいいのに。

悲しい思いをするわんこがどうかいませんように。

 

今日もありがとうございました。