今月は、札幌第1こどものとも社 代表であり、よい本とおもちゃの店 ろばのこ店主の藤田春義さんを講師にお迎えして『子どもとすごすよろこび〜絵本とおもちゃとの日々〜』と題した子育て講演会を開催しました。
その語り口の優しいこと!声のトーンのおだやかなこと!
読んでくれたのは『ぱっちり おはよう』
ぱっちり目を開けた動物達の絵と、必ず目が合うのだそう。目と目が合うことって大事なんですね。
子どもも何かを達成した時に必ずママの顔を見ます。その時に目を合わせて喜びを共有することが、とても大切なこと、と藤田さん。
次に読んでくれたのは『くだもの』
「スイカ さあどうぞ」左ページにまるごとのスイカの絵と、右ページは切り分けたスイカ。みずみずしさが伝わってくる絵です。
「初めて会った本が教科書の人は、この絵本で果物の名前を教えようとする」のだそうです。「これはなあに?」「すいか」「よくわかったね、えらいねー」って。いちごだったら「何個あるかな?」とか。
やりがちで、苦笑いです。
絵本を見て子どもが感じているいろいろなことを、大人は邪魔してはいけないな、と思いました。
「子どもが感じとったことを共感すると、絵本はとても楽しい」そうですよ!
どうしてこれがこんなにウケるのか、読み聞かせすると食いつきのいい絵本のひとつです。子どもが楽しんでくれるから、読んでいて楽しい、そう思える絵本もあるんです。藤田さんのそんな話に大きくうなずきました。子ども達が絵本のおもしろさを教えてくれるんですね。
絵本をどう読んだらわからない方は、深く考えずに、子どもと一緒に楽しんでみたらいいですよ。
「子どもがいつも同じ本を読んでほしいと言ったり、もう一回読んで、とくりかえしせがむのは、この楽しみが必要だからなのです。お母さんの声で読んでもらいたい、お母さんの声で可愛がってもらいたい、からなんです。」
「自分が感じた喜びを一緒に感じてくれること、それが幸せ、ということです。」
ママ達が心穏やかに話に聴き入っているときは、子どもってとても落ち着いて遊んでいるものですね。
たぶん、藤田さんの雰囲気がとても良いのでしょうね 。子ども達が、絵本に反応すると「あ、これ知ってるの?家にあるんだ、そう」とか「手に持ってたいの?じゃこれ、ハイどうぞ」とか、絵本を読む手を休めて、子ども達をまるごと受け止めてくれるのです。
子ども達はすごいですね。自分に敬意を払ってくれる大人をちゃんと見抜きます。
そんな姿を見て、私も我が身を振り返ることがたくさんありました。
最後はおススメ絵本、おススメ子育て本の紹介と販売もありました。
ちいさなおうちの文庫にも、少し揃えましたよ。
今回の講座に来てくださったみなさん、藤田さんとちいさなおうちの縁をつないでくださったSちゃんのママ、そして、超!ご多忙の中、お話をしてくださった藤田さん、本当にありがとうございました
٩(๑′∀ ‵๑)۶•*¨*•.¸¸♪
*ようこ*