2023.5.10 no.5 | あとりえまかろん まかろんのへや

あとりえまかろん まかろんのへや

ちいさな家族、まかろんとの日々をたいせつに紡いでいきたい‥ちいさな歩幅でゆっくりふたり歩いていきます。
つないだ手、いつもいつまでもはなすことなく‥



2023.5.10 ボクはお皿なの?


ねえねえ、ボクは。。。

お皿?なの??
デパートの棚にならぶ、たった一枚のお皿?なの???
うっかり壊されたら

あ!壊しちゃった!ごめんね
保険でね♬
あとは、保険会社におまかせよ
もう関係ないわ

そんなお皿なの???

ちがうよちがう!
ボクは、使い古しのボロキレ、ではありません
ボクは、棚にならぶお皿の一枚、ではありません
ボクは、モノ、ではありません
あ、こわれちゃった
それですむ、モノ、ではありません

ボクは、かけがえないいのちのある
   ねえねの王子さま
      です

古びれば古びるほど
ともにときをかさねるほど
光りかがやいてゆく
そんな王子さまです

      loveそのものの存在

 いのち、はそんなにかるいものですか??

ねえねのいのちより、だいじな、いのち
そんなにかるいものですか?
お皿よりも軽いものですか????
お皿がこわれたほどの、ごめんなさいもいってもらえない
そんなモノですか?

つめたくなったばかりの王子が
ねえねの膝の上にいるのに
「謝りにきた」という方の口からでたことば
‥つぎは、あなたも保護犬でも飼ったら‥

壊しちゃったわ、ごめんね
でも大丈夫、つぎのお皿を買えばいいわよ
ってことですか

王子のところに、きちんと
手をあわせにきてくださることはありませんでしたね

ちいさないのちを
悼んでいただきたかった

ねえねの宝物、ねえねのいのちよりたいせつな王子はモノですか?
ちいさな家族はモノですか?
ろくな謝罪もなくあとは他人事

   ムサベツトオリマサツジン

かなしみは、いつか光になる、かもしれない
悔い、は、光にはならない
絶望、は、光にはならない
怒りも、もちろん、光にはならない
どれも、心をきりきざみつづける

あなたは、ひとごとのようにいいましたね
「あなたの気持ちが落ち着きますように」

あなたにはおわかりになりませんか
可愛い寝息がきこえない時間が日々がふりつもればふりつもるほど
絶望とかなしみと怒りが降り積もっていくものだとおわかりになりませんか

子供を目の前でころされたら
伴侶を
恋人を
親友を
自分自身がかみころされたら

母が贈ってくれた最愛の宝物を
母が願いをこめてのこしてくれた宝物を
目の前で血を吹いてかみころされたら 

ベビーカーに乗った無力な赤ちゃんが襲われてカミコロサレタラ?
すさまじい恐怖と痛みのなかで、コロサレタラ?
突き飛ばされて守れなかったお母さんの目の前で、血を吹いてコロサレタラ?
それはちょっとしたミス?
保険会社に丸投げでおしまいの、軽いミス?
愛犬家愛猫家を自負されているかたなのに?

毎朝、絶望でめざめ
息継ぎもくるしい日中をごまかし
かなしみでねむり
きりきざまれる痛みをともなう夢をみて
また絶望でめざめる

あの日までは
しあわせでめざめた
ああ、きょうはまかろんとどんなふうにすごすのかなあって
ふうわりしあわせ

あの日からは絶望
365たす数回の朝
薬でうとうと
もいちどころされる夢、無数のガラスがふたりに突き刺さる夢
そんな夢ばかり
そして
ベッドからころげおちておきる
凍りついてうごかないからだをおこす

あの日からのねえねの日々

ねえねのかなしみは‥
ねえねに、まかろんを遺してくれた、母のかなしみは‥
宇宙に永遠にのこりつづけるでしょう

あるひとに言われた
起きたことはかえらないかわらない
そう
そのとおり

起きた現実のなかで生きていくこと
できるだけやさしくやわらかに、できるかぎりあの日までのように、を(とうていありえないけれど)かすかにでも、そのことをめざして、ふたり生きていくこと

そうした暮らしへの願いと

このことへの怒り絶望かなしみ、をわすれないこと、とはちがう

どうしてなぜどうしてなぜどうして

365かける24かける60かける60かける、、、
耐えることなくといつづけてきた

問い続ける一秒一秒が、壊れた硝子の破片
鋭くつきささりつづける
心から血が吹きつづける

ねえねも粉々に砕け散るかとおもうその一秒一秒
ただ、いまだけ
めのまえの一瞬だけ、をふみとどまり
一年がたった
たえず吐き気
悲しみは吐き気がするのだと知った

坊やの処置中、ねえねも頭からぶったおれた
あのときねえねも「しんだ」のでしょう
それでもかんぜんに砕け散って壊れてしまわないよう‥代わりに毎夜毎夜
グラスを床に叩きつけて割りつづけてきた

ホウリツテキにもシャカイテキにも
なんのツミにもならない
だからこそ
祈りをかさねています

ねえねの めのまえ で
 血を吹いて
 ボロ切れのようにころされた‥
ねえねの最愛の王子

ちいさなふわふわの尊厳
ちいさないのちの尊厳
ふたりの絆の尊厳
そのことをまもりたい
なので

十二回めの「ご馳走の日」&「お肉の日」
いずれも、たいせつな場所のひとつで
笑顔のじかんをいただきました

          no.5

 🐾母からのさいごの最幸のおくりもの 🐾