夜の桜‥夕の桜 | あとりえまかろん まかろんのへや

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ちいさな家族、まかろんとの日々をたいせつに紡いでいきたい‥ちいさな歩幅でゆっくりふたり歩いていきます。
つないだ手、いつもいつまでもはなすことなく‥



おもいがけない出逢い


遠出ピクニックの帰り道

ふと、目にとまった
幽玄の世界


名前も知らないお宮さん

そんなに訪れる人もなさそうなのに
ライトアップされて
波音のむこう‥海のむこうに‥
煌々と、花の光を燦めかせていた

花に‥この時間に‥
出逢いに‥
自然に掌があわさった

夜桜‥
あちらの世界とこちらの世界のあいだの橋のよう

いつもそうおもう




お城の夜桜にも逢いにいきました



そのまえに、腹ごしらえだよね

はい♪
自由に入りますねーー


お世話になってる酒屋さんの出店

ご自慢のスパイス「唐三」いりのカレー



ボクは食べないなあ
でも


ねえねはとっても美味しそうに食べてる


で、ざんねんながら?
このあと、お城を歩くので、アルコールはなし


この景色も、あとしばらく

いよいよ解体工事がもうすぐ


日曜までだから
また来ましょ



毎日、前を通る=(^.^)=


西日のお城と


可愛い灯りに迎えられ


登閣口から先


西の丸庭園へ


日暮れまえ

和傘のライトアップもまだ目立たないし
プロジェクションマッピングの上映もはじまってない

ほんと、日がながくなったんだなあ


夜桜見物というには、すこしはやすぎた時間



そう
ことしは予約制だし
花はいつもより早足で駆けぬけようとしているけれど‥
早すぎる時間で、ポスターのような光景はまだだったけれど‥

たいせつな坂に
たいせつな時間に
年に一度、逢えた


ふだんとちがうお城の顔をみあげながら歩く


そんなお城は、すこしづつブルーに


この日と翌日は、ブルーにライトアップのお城


ほんのりブルーに染めあがっていくお城をみながら


坂を降りていく


出口には


母の樹

こちら側からみられるのは
登閣口からなかへ、はいったときだけ


出口をすぎる頃、ようやく
夜桜時間


まだまだ華やかな姿


ことしの夜桜は


黄昏どきにおしまい

まかじーちゃんは、早寝だし
さいきん、疲れやすくなってるものね

それでも


ボクはキャリーのなかから
お城も桜もしっかりみたよ


ボクは、いつも
どんなときも
ねえねといっしょです


ねえねのみたい景色

くりくりしたお目目
きらきらした瞳

に、映しています


かさねていく時間

𓂃 𓈒𓏸❁ 𓂃 𓈒𓏸❁


西の丸への坂‥

やさしいたいせつな坂

あの年、お城が大規模修繕のシートをかぶる直前
元気な母とふたり、毎年楽しみにしていた、西の丸の夜桜を
はじめて車椅子の母とみにいくことになった
それでも、この急坂があるので
やさしいお友達が一緒に押してくれると‥m(__)m

なんだけど
坂はおもったより急で
二人の押す車椅子は、途中で立ち往生
そしたら
暗がりから、たくさんの手が伸びてきた
押してくれる手、引っ張ってくれる手
道あけてーっと、先導してくれる声
母の車椅子は、御神輿のように「かつがれて」
あっというまにお庭に到着

お礼をいうまもなく
たくさんの手は、花の暗がりにちらばっていった

綺麗ねーーっ
母の最高にきらきらした声と笑顔

ママ、これでじゅーぶんすぎ
幸せ
もうこれで、お城と桜がみられなくてもよいよ
そんなひとこと

数年後、大修理をおえたお城が姿をあらわして
花が微笑んでくれたとき
母はいなかった
あれが、ほんとうに、母のさいごの夜桜とお城になった

いまでも、この時季、この坂に立つと
あのたくさんの、顔のみえない手、に
ありがとうございます
と、言えなかった言葉があふれてくる

坊やはキャリーにはいってでも
ふたり、かならず
また来年、この坂に逢いにきます



夕桜


母の匂いと思い寄る

‥どなたの句だったか


まかろんのお城の桜だよりno.15