絵本作家のいのぐちまおさんは
わたしが書店員だったころに知り合い、
書店のイベントをお手伝いしていただいたり、
わたしの『五七五であそぼ』への参加、作句や
絵本作家デビューしてからは伊賀の芭蕉さん系の
イベントでもご一緒したという大切な若い友人だ。
二週間ほど前に、伊賀の岡森書店イベントがあった。
紙皿でカメさんを作ろうという亀が大好きな彼女らしい
ワークショップで、近作の絵本『だいふくねこ』の
読み聞かせ会も兼ねていた。
ちょうど5歳の孫が来ていたので彼の制作につきあいつつ、
面白そうだとうずうずしていたのを知ってか知らずか、
同じ伊賀市のいけだ書店で実施の今日のイベントでは
「どうぞ♪」と材料をワンセット手渡してもらった。
小さな人たちのすてきなカメさんたちの脇で
わたしが作ったものは、
背中に時計を背負った女(雌?)泥棒のカメで、
三時になるとどこからともなく現れて
おやつをささっといただいてしまうというワルイヤツ。
みなさま、美味しいものがあると彼女がやってきますよ、
ご注意ご注意。
ところで、わたしは『だいふくねこ』が出る半年ほど前に
クローズの句会でたまたま豆大福と猫の句を詠んでいた。
ねえ、まおさん、なんという偶然、楽しいなぁ。
豆大福二個分ほどの仔猫かな 佳音 2023年3月
参考:『だいふくねこ』いのぐちまお 作