昔懐かしライスカレー | うつわ屋店主の料理帖

うつわ屋店主の料理帖

料理覚書。
すぐに忘れてしまう分量とレパートリーのメモ。
いつか自分の役に立つように綴っています。



向田邦子さんのエッセイの中に、子供の頃にお母様が作って下さった“うどん粉が多めのライスカレー”というのがあります。
ルウなど使わずに作った、昭和の初め頃のカレーライス、いやライスカレーはどんな味だったのかを知りたくて、当時も入手可能だったと思われる材料だけで作りました。
ちなみに、向田邦子さん曰く、「思い出は、ムキになって確かめないほうがいい
」らしく、大人になってからお母様にあのカレーを作ってよと頼む事はなかったそうです。
私は、自分が生まれるずっと前の家庭料理をムキになって確認しました。
ルウで作るよりもあっさりしていて、健康的なカレーだと思います。

【材料】3~4人分
じゃがいも……2個
たまねぎ (小) ……1個
にんじん……1/2本
豚肉……100g
油……適量
塩……適量 (多め)
水……カップ3
カレー粉……大さじ1/3
☆濃口醤油……大さじ1
☆酒……大さじ1
☆きび砂糖……ふたつまみ
★小麦粉……大さじ4
★カレー粉……大さじ2
★水……カップ1/2

【作り方】
①全ての具材を食べやすい大きさに切る。
②鍋に油を熱し、豚肉を炒め、色が変わったら野菜類を加えて炒め、塩とカレー粉を加えて粉っぽさがなくなるまで炒める。
③水を注ぎ、沸騰したら☆を加えて、野菜類が柔らかくなるまで煮る。
④★を混ぜて③に注ぎ入れ、とろみがつくまでしばらく煮る。味をみて塩で調整する。