同情するなら・・
介護施設の仕事は、24時間・365日。通所とかは別にして、入居施設は当然ですよね。
利用者さんだけ置いとくわけにはいかないし・・。
だから、世間がGWでも正月でもお盆でも、交代で勤務します。それを「連休なのに仕事で大変ね」って言う利用
者さんが居るんですけど、どこかに蔑みを感じるんですよね。「こんな日まで仕事をしなきゃいけないなんて・・」
って。
もっとあからさまに「他人のオムツの世話をするなんて、自分の子供や孫には、こんな仕事は絶対にさせな
い!」なんてね。介護の仕事をする人が居なくなったら、困るのは自分だってことが分かってるのかな?
しかも、そういう人に限って、肩を揉んであげれば「これで、いくら取るの?」とか「部屋のエアコンを使ったら、いく
ら取られるの?」とか、言うことがセコイ!!!
肩揉みくらい無料ですよ!!部屋のエアコンだって、どれだけ使おうが負担する光熱費は変わりませんよ!!
まったく、仕事の内容に同情するくらいなら、セコイこと言わないで欲しい。
昔、安達祐実ちゃんがドラマで「同情するなら金をくれ」って、言ってましたけど、本当にそう思いますよ。。
介護福祉士ねぇ・・
介護の仕事って、元々は近所の世話好きのオバちゃんがやってたこと。これは、過去にも何度か書いています。
だから、介護福祉士の資格を持っているからって、優秀な介護士とは限らない。自分も含めてですけど・・。
いくら、資格取得のために制度や法律を勉強していても、現場じゃ何の役にもたたないですからね。
最近、勤務先の施設に、介護福祉士の資格も持っていて、経験もある職員が増えてきたんですね。
みんな、福祉の高校や専門学校を卒業していて、新卒1年目から介護の仕事に従事している若者達。若者と言
っても、10年くらい経験のあるベテランばかりです。
で、その中の一人が、一人で夜勤したときの話。
部屋でポータブルトイレを使用する利用者さんに「よくトイレに行きますね」とか「ナースコールは、1度鳴らせば
分かりますから」とか言ったみたいで、利用者さんから相談がありました。。
たぶん、忙しくて、ナースコールを一端止めて他の利用者さんのとこに行ったんでしょうね。その利用者さんから
すれば、コールを押しても来てくれないから、来てくれるまで何度も押しますよね。
ただでさえ排泄の介助をさせてることを申し訳なく思っている利用者さんに「よくトイレに行きますね」って・・
悪気は無かったんでしょうけど、言われた方は好い気がしませんよね。
全員がそうだといいませんけど、これが介護福祉士の資格も持ってて、10年近くも現場で働いている職員の実
態。ちょっと気の効く中学生のほうが、もっとまともな対応できる気がする。。
だから・・今年から介護の現場に入った新人職員の皆さん、萎縮しなくて良いですよ。
自分も初めて介護の仕事に就いたとき、先輩方、特に有資格者の先輩には「スゴイ人」というイメージを持ってい
ましたが、資格を持っていようが、何年経験していようが、全然大したことは無い!!
介護の仕事には、オムツ交換の技術より移乗の技術より大切なことがいっぱいあります。
介護福祉士資格で得るもの
介護福祉士って、国家試験なんですよ。でも、介護福祉士資格で得るものって、目に見えるものは少ない気がし
ます。
合格発表から1ヶ月ほど経って、あれほど発表前は合格を祈っていたはずの人たちも、いざ合格すると・・何のた
めに頑張って合格したんだ!という声もチラホラ。
仕事内容はヘルパー2級と変わらないし、待遇も微々たる給料アップ。施設によっては、給料も変わらないところ
もあるようで・・。
受験料が12,800円だったかな?合格したら登録料が4,050円?それに受験対策の講座やテキスト代、実技免除
を受ければ、その講習代。何より受験地が限定されるので、交通費や宿泊費が筆記試験と実技試験の2回分。
自分の場合は、10万以上は掛かりました。基本給は変わらず、資格手当てが5000円付くようになっただけ。
金額的には2年で、やっと元が取れる計算。
でも、目に見えないもの・・合格した自信とか、有資格者のプライドとか、仕事に活かせることを多く得ました。
勉強したことは、ほとんど忘れましたが。。
努力して得た資格を、ただの石ころにするか、ダイアモンドにするか、それは本人次第かもしれませんね。
住宅型有料老人ホーム
住宅型有料老人ホームって、線引きが難しいですよね。
施設で在宅の形をとりながら、訪問ヘルパー派遣の形でサービスを入れる訳なんですが・・1つは、施設サービ
ス。在宅・・我が家と同じなので、どこまで本人の意思を尊重すべきか・・。
ある人は、部屋にテレビや冷蔵庫を持ち込んで、遅くまでテレビを観てる。ある人は、部屋にテレビも無い。それ
でも料金は同じ。部屋のエアコンだってそう。昔気質に暑いときはウチワ、寒けりゃ布団に入るって人もいれば、
使わなきゃ損というふうに1日中エアコンを付けっ放しの人もいる。。それでも同じ料金。
施設スタッフと訪問スタッフを勤務日の職員が兼務する訳ですが、訪問サービスにしたってそう。
「職員が、あの人ばかり構っている・・」なんて苦情を言われても、要介護の人と要支援の人じゃ訪問の回数も違
うし・・だからって、利用者に介護保険制度を説明したって理解されるわけが無いし・・。
とにかく、「子供がえり」という言葉がありますが、高齢者ってワガママです。。
過渡期
今、職場が過渡期なんですよね。
元々は、株で儲けた社長が慈善事業というか社会貢献のために始めた施設。適当?に職員を募集して、集まっ
た職員で運営してきた施設です。まぁ、最低限の排泄介助や入浴、食事介助はしていましたけど、どちらかとい
えば、楽して給料貰いたいという・・。
だから、ちょっと知識がある介護福祉士の有資格者なんかは「こんなの介護じゃない!!」って辞めていくような
施設だったんです。
それが少し前に諸事情で経営者が変わって、管理者を引き抜いてきて、経験ある職員を何人か引き抜いてき
て・・熱い職場になってきています。。
学生のときから介護を学んで、新卒のときから介護職にドツプリというような職員たち。。
自分なんか、異業種からの転職組で、しかも他に仕事が無いから介護職に就いた身ですからね。別に、高齢者
が好きでも無いし、他人の世話をするのが好きでもない。
介護福祉士の資格も必要に迫られて取得しただけだから、仕事に熱くなれないんだなぁ。
それでも、年齢や職場での実績もあるし、立場上は自分が上司なんですよね。煙たがられてるんだろうなぁ。
だって「○○さんのケアは・・」なんて相談されても、「好きにやって!」としか言えないもん。だって、どーでもいい
し。。
煙たがられているというより、目の上のタンコブ。そのうち撃ち落されそうだ。。まぁ、今の職場に未練も無いから
いいけど。。