先週、何か物思いにふけっていた風な小次郎さんは、置手紙を残して、小浜を去ります。一方、喜代美父は、苦虫を噛み潰した表情で、デパートへ卸す箸を納め、「もう二度とやらないから」と言います。
経済的なことを考えると良かった~とほっとしますが、秀臣さんに借りを作ってしまいましたね。
小次郎さんは、どこに行くかと思えば、奈津子さんのところですか。あれこれ辛口の言葉を投げあいながらも、いつも茶の間に一緒にいた家族が、ひとりまたひとりと減っていくのはなんだか淋しいです。家族ひとりひとりが「ぎょうさん笑って生きていく」ために、巣立っていくんでしょうか。
清海は、草々さんとお互いに夢の実現を目指すために、東京行きを決心します。そういうところが、多分外見とかじゃなく、喜代美ちゃんがかなわないとへこむ、清海の良さだと思います。清海の「思ってたこと全部言ってくれてありがとう。わたしもビー子にかなわないと思う所あるよ」という言葉は、喜代美ちゃんが真正面からぶつかったからこそ、もらえたんですね。
一方、失恋して落ち込んでいるかと心配して、「大丈夫ですか?」と声をかける喜代美ちゃんに、草々さんは、「おれのこと好きなんか?」と、これ以上ないようなデリカシーのない聞き方をします。「そんなわけないじゃないですか。」と返す喜代美ちゃんに、「そんならよかった。ほんとにそうだったら、メチャメチャ傷つけてたと思って」。・・・傷つけてるよ~!
そんなやりとりに、話の方向によっては色っぽい方向に行きそうに見せて、もとの兄弟子、妹弟子にすとんと戻ったところが、さみしいような、安心したような・・・。
徒然亭では、四草さんが勝手に平兵衛をかけた事を、師匠からしかられています。「なぜ受けなかったかわかるか。録音テープで落語を聞いても、どういう間合いでお客さんが反応したのかはわからない。だから稽古しながら、口伝えで受け継いでいくんだ。お前もその流れの中のひとりなんだ。」という師匠の話を聴いて、さっそく人が変わったように、喜代美ちゃんに稽古をつける四草さん。
ほんとにこの人は観てて飽きないです。クールなとこと、すごく純粋で真直ぐなとこが、かわるがわる出てきて、きょうはそっちかと驚きます。
寝床での落語会も回を重ね、みんなの修行も順調ですが、来週の予告を観ると、草々さんの身になにか起こるようで、また新たな心配が・・・。
今日は、盛りだくさんな内容でしたが、個人的には、草々さんの「ほんとにそうだったら、メチャメチャ傷つけてたと思って」という草々さんの言葉に、ほんの少しの間でもそう思って、喜代美ちゃんに対して申し訳ないと思ってくれたんだ・・・と、じーんときました。勘違いと思われたことはせつないだろうけれど、そんな風に自分のことが草々さんの頭の中を占める時間があったことは、喜代美ちゃんにはとってもうれしことだったんじゃないでしょうか。
だから、「そんなことあるわけないじゃないですか。」という言葉が言えたんだと思います。
「他人と向き合う」という師匠の言葉が身に沁みる回でした。