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甲羅に似せて

蟹は甲羅に似せて穴を掘るそうです。私も日々の想いを
蟹が穴を掘るように綴っていけたら・・・。

ブログネタ:ケータイの待ち受け画面は何? 参加中
 外出時の携帯の待ちうけは、昨年の夏に行った、あの黒川紀章デザインの、国立新美術館の写真です。

 人に見られる心配のない時は、次長課長の井上さんの待ち受けを気分によって選びます。

 心がちょっと疲れている時は、映画「日常恋の声」の「いい笑顔 横顔」です。うつむいてはにかんでいるのを遠くから眺めている感じがよくて、笑顔に心癒されます。

 もっと心が疲れている時は、同じく「日常」の「ネクタイ締め中」・・・ただネクタイを締めかけているだけなのに、なんだかセクシーで、見とれます♪・・・でも、人に見られないように気をつけないと。

 私、もうダメ・・・というくらい心が折れている時は、「萌えてムーチョ」の寝起き写真を設定。あまり画像はよくありませんが、もう、一瞬で癒されます♪・・・これは、決して見られないように、ほんとに気をつけないと。
 
 ものぐさなので、このくらいですが、そういえば、「マンスリーよしもと」の見開きのを、これに加えようかと思っています。

 どんだけ、疲れているんだという感じですね。もう少し前は子どもの写メでしたが、子どもにチェックされて、すぐ消されてしまうので、最近は設定していません。

 幼い頃の写真とか見ると、ほんとに心癒されるんですけどね。

 一難去ってまた一難・・・今度は小草若さんが大変な事に。


 「ちりとてちん」は、主人公だけでなく登場人物それぞれの成長物語だなあと思うのですが、喜代美ちゃんに隠れた、陰の主人公は小草若さんかもしれないと思えてきました。

 「底抜け」が受けて、落語家としての自分の資質や能力について、考える暇もなくここまできてしまった彼ですが、昔から抱いていた落語へのコンプレックスが、草若師匠が亡くなった今も続くとは思ってもみなかったので、ことは相当深刻だなあと心配は尽きません。


 徒然亭のみんなが、四草さん以外、ここまで小草若さんが深く悩んでいる事に気づいてもいないのは、不思議なくらいです。自信家だった底抜け時代の性格からは、この状態は想像がつきにくいのかもしれません。

 木曽山君の初高座にてっきり出たと思っていたら、仮病ですっぽかしていたんですね。誰もそれを疑っていなくて、普段どおり接しているのが、本人にしてみれば辛い事この上ない状況です。心の支えの菊江さんの、出世払いでいいという言葉さえ、今の小草若さんには苦しいプレッシャーでしかありません。


 失敗したっていいから、自分で口にした以上、がんばって高座を務めればよかったのにと思います。泣いても笑っても、自分の実力以上のことはできないんですから。

 草若の跡取りとして、恥ずかしくないようにやらなければいけないという、心に描く自分でない事が、耐えられなかったんでしょうか。


 その後、小草若さんは、師走に催された徒然亭の落語会でトリをまかされ、今度こそ、草若師匠の跡取りとして「はてなの茶碗」をと言われますが、それもすっぽかしてしまって、寝床では徒然亭のメンバーが難しい顔をしています。出られなかった散髪屋組合の落語会で、代わりに草々さんが「愛岩山」をやったのも皮肉で、それを聞いた小草若さんは、ますます萎縮してしまったような気がします。


 四草さんは、「あんな奴、もうどうなってもいいじゃないですか。」ときついことを言って、出て行ってしまいます。部屋に戻ると、小草若さんの存在感ある赤い縞の布団がたたまれて置いてあります。

 九官鳥の平兵衛は、「はてなの茶碗」のくだりを覚えてしまったようで、繰り返し、小草若さんの口調をまねてしゃべります。小草若さん、ずいぶん練習していたんですね。


 もともと孤独な四草さんだからこそ、一緒に暮らしていた小草若さんの、拠り所のない不安な気持ちが、よくわかったのではないでしょうか。草若師匠が生きていた頃ならば、知らぬ振りを決め込むことも出来たのでしょうが、師匠が亡くなった今となっては、自分が見守って助けてやりたいけれど、どうすることもできないという苛立ちを感じていたような気がします。


 いっそ、やめてしまってもいいんだというのは、四草さんのどういう考えでしょうか。才能のなさを厳しく指摘していたという事は、苦労しても無駄だから違う道を探せということか、いったん振り出しに戻って、父親から離れて、本当に落語がやりたいか考えろという事なんでしょうか。

 私は後者であってほしいと思うのですが。


 みっともなくてもかっこ悪くても、あるがままの自分をさらけ出し出来ない自分と向き合う事で、人は思春期を乗り越え、成長していくのではないかと思います。

 手を貸すといっても、そこのところは自分で乗り越えなくてはならない壁なので、あとは、小草若さんになんとかがんばって乗り越えてほしいと願うだけです。


 草若師匠の三回忌にも小草若さんは現れませんでしたが、天狗座の鞍馬会長が、徒然亭を訪ねて来ました。草若師匠のお葬式以来です。散髪屋組合の落語会のときは、小草若さんが来ないと聞いて、帰ってしまったのでした。

 小草若さんを心配して来てくれたんでしょうか。・・・それとも?


 先週の予告に出ていた、やさぐれた小草若さん。この役は、ずいぶん振幅の激しい大変な役になってきましたね~。茂山さんに大いに期待して、また明日を待ちたいと思います。

 入門の時から、「落語の、大きく長い流れの中に自分も入りたい。」とお手本のような口上を言っていて、ものがわかっている風な木曽山君でしたが、実はそれを一緒に支えているのが、観客だという部分が抜け落ちていたんですね。


 喜代美ちゃんに一喝されて、草々さんに観客の大切さを忘れるなと言われ、今度は木曽山君の方から散髪屋組合の落語会に出させてほしいと、草々さんに頭を下げます。「まだ早い。」と断る草々さんに、何を思ったか、喜代美ちゃんは木曽山君の隣に座って「出させてください。」と頭を下げます。

 「どっちの味方や。」と驚く、草々さん。結局、寝床で3人、頭を下げて、磯七さんに、「やっぱり木曽山君にやらせてほしい。」と頼んでいました。

 あきれながらも、自分はひとつでも多く落語が聴けたらいいんだからと、磯七さんは許してくれました。


 その後、木曽山君が喜代美ちゃんにお礼を言いに行くと、正平君が、「うそはほどほどにしておいた方がいいよ。木曽山君が本当の気持ちを打ち明けたから、お姉ちゃんも本当の気持ちでぶつかれたんだ。そうしないと、いい関係は作れない。」と言います。「やっぱり正平さんは苦手やな。」と笑いながら、木曽山君はお礼を言って出て行きます。


 正平君のうそのないまっすぐな性格を見て、そうなれない自分を恥ずかしく思う気持ちが、木曽山君にはあったように思います。同じくらいの年頃の正平君に言われた言葉は、耳に痛いかもしれないけれど、心に響いたのではないでしょうか。


 木曽山君が帰った後、正平君の言葉に、「そういうことだったんだ。」と感心する喜代美ちゃん、おかしい~。頭で考える前に行動しているんだなあと改めて思いました。だから、喜代美ちゃんの行動は、突飛で予想がつかないんですね。でも、心にうそがないから、まちがわない。

 逆に、正平君は、頭で先まで考えてしまって、行動に移せないと、自分でもわかっているようでした。

 両方で補い合って、丁度いい気がします。


 徒然亭のメンバーが稽古場に集まって、木曽山君の芸名披露です。「徒然亭小草々。」と、草々さんが言ったとたんに、爆笑してしまいました。・・・なんかへん~!本人も微妙な表情をしているし、他のメンバーも、パクリじゃないかとか、他に思いつかなかったんじゃないかとか、言いたいことを言っています。

 そして、喜代美ちゃんは、初高座祝いの塗り箸を渡しながら、「塗り重ねたものだけが・・・。」と言う講釈を始めますが、突然取材と言って入ってきた奈津子さんと一緒に来た小次郎さんが、喜代美ちゃんの背中を何度もつっつきます。「今いいとこなのに。」と怒ると、「それ正平の箸じゃないか?」と小次郎さん。


 何の手違いだったのでしょうか。でも、木曽山君は、「正平さんが、この箸はかっこだけ整えた見掛けだけの箸と言っていましたが、落語をやる時には、その言葉を思い出して、見かけだけ、口先だけでやらないようにと言い聞かせて、励みたい。」と、逆にうれしそうにその箸を受け取ります。


 「はてなの塗り箸」の落ち着き先は、ここでしたか。考えると、いくら芸術的でも、知らない人が作った箸よりも、身近な人が作った箸をもらう方が、うれしく大切に思うかもしれないですね。


 無事、落語会を務めて、会場が沸く様子をうれしそうに見守る喜代美ちゃん。草々さんも駆けつけてくれました。


 やっと徒然亭も落ち着きを取り戻してきましたね。小草々の「小」がとれる日を目指して、がんばれ、木曽山君!