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甲羅に似せて

蟹は甲羅に似せて穴を掘るそうです。私も日々の想いを
蟹が穴を掘るように綴っていけたら・・・。

小草若さんがやっと戻ってきて、挨拶とともに常打ち小屋のことを、改めて徒然亭のメンバーが正装して鞍馬会長の所へお願いに行きますが、今更なにをという感じで「あきらめい」とあっさり言われてしまいます。


冷たいように感じますが、ビジネスの世界で、草寂の名を継いでがんばるという約束を反古にした小草若さんと徒然亭に鞍馬会長が取り合わないのは、そんなにおかしなことではないと思います。

草若師匠の時には、落語をやらせてもらえなかったことを考えれば、常打ち小屋のことで一度は声をかけてくれ、気にしてくれていただけでもありがたいのかもしれません。


けれど、本気なら自宅を売れ、草寂はそのつもりだったと言う会長の言葉には、背筋が凍ります。人に協力を頼むなら、まず自分が血を流してできることをやってからにしろという、厳しい要請でした。


寝床でそのことを喜代美ちゃんが話すと、奈津子さんは会長の事を、「わざと突き落として、自分で這い上がってくるのを待つような芸人の育て方をしてきた人」ではないかと評します。

奈津子さんの人を見る目は鋭いですね。

でも、人の不幸をネタにして喜んでばかりいたら、寝床の2人に、「宝くじ当たったんだって。」と、披露宴の注文を当てにして話しかけられて、初めてその事を知らされ、急に顔色が変わります。


小浜から小次郎さんが帰ってくると、奈津子さんの部屋は散らかり放題です。やっぱり自分がいないとダメだねと、早速片付け始める小次郎さんに、「何で黙っていた。」と奈津子さんは詰め寄ります。

なんのことかと、ささいな秘密をあれかこれかと謝った後、宝くじのことだとわかって、謝ります。何に使ったのかと聞かれて、小浜のイベントにひろしを呼ぶために使ったと言うと、奈津子さんは小次郎さんに口をきいてくれません。


喜代美ちゃんのところに逃げ込んで、小次郎さんが話すには、正典さんや秀臣さんや竹谷さん達が、みんなイベントを成功させようとがんばっているのに、自分は宝くじに当たって結婚というのは情けないと思い、自分も何か役に立ちたかったのだという事でした。「今さら?」と、突っ込みつつも、喜代美ちゃんは、そのことを奈津子さんに全部話したほうがいいと言います。


一方、奈津子さんが怖い顔をしてカップ麺をすすっていると、玄関にお客さんが。

小梅さんでした。荒れ果てた部屋にあわてる奈津子さんをよそに、さっさと部屋に入り、散らかりようにびっくりしながらも、用件を話します。


よくひろしが小浜にきてくれたなという和田家の人たちの話に、好意で来てくれたのだと宝くじの事は隠して話す小次郎さんのうそを、小梅さんは見抜いていたんですね。


何で正直に話してくれなかったんだ、そんなケチな女と思われたのかと憤慨する奈津子さんに、小次郎はプライドがないようで、人一倍プライドが高いから、あんな生き方しか出来ないんだと、小梅さんは言います。ひろしを呼んで男をあげてから、奈津子さんと結婚したかったのだと。


いつも、真面目に取り合ってもらえず、気楽な様で孤独な小次郎さんですが、小梅さんはちゃんと見守っていて、大事な時に助けに来てくれたんですね。


そっと奈津子さんのマンションに小次郎さんが帰ってくると、部屋が片付いていて、鍋にはなんと肉じゃがが出来ています。「何で帰ってきたの。これを持って迎えに行こうと思っていたのに。」という奈津子さんの言葉に感動して、抱きつく小次郎さん。あぶないからと押しとどめる奈津子さん。


うわっ、ついに奈津子さん、肉じゃが女になってしまいました。これでは、まるで新婚生活。それじゃ、ついに2人は結婚するんでしょうか。・・・すでに一緒に住んでいるんだし、結婚してもしなくても、大して変わらない気はしますが、たった紙切れ一枚ですが、ちょっと今までの自由な関係と違って、束縛しあってしまう気もしないではありません。


一方、徒然亭ですが、喜代美ちゃんの口ぶりからすると、家を売るところまでは覚悟はできていないようですね。それが、どう話が進んでいくのか、徒然亭一門がこれからどうなっていくのか、見当がつかないのですが、ほんとに3月で終わるんですよね・・・?


こんなに最後まで、展開が読めない朝ドラは初めてです。

「24時間あたためますか」・・・結局、井上さんは出なかったんですが、仕事をしながらビデオを観ていたら、けっこうよくできたドラマだなあと思い、感想を書きたくなりました。


芸人さんもよく使うしお笑いファンの人たちにも馴染みのある、コンビニを舞台にしたのも身近に感じてよかったし、地域によって来るお客さんが違ったり、働く人の人間模様の描写や、ラジオとコンビニの共通点というつなげ方など、4つのドラマがバラバラにならずに、ひとつのテーマにまとまっていたのが、観終わってすっきりと心に入ってきた感じがしました。


1番好きなストーリィーは、なんと山ちゃんのでした。

彼の個性はは、メガネのおかげではないなあと思い知りました。あれだけ、かっこ良さげにしているのに、あの破壊力。テレビを通じてさえ、目が合うとたじろいでしまうパワーは、さすがです。

本当はコンビニ大好きなのに、コンビニの悪口を言って有名になって、同じコンビニファンの奥さんが愛想をつかして出て行ってしまったので、いつも寝る前に食べるスイカシャーベットを求めて、不審者のように、正体を知られないようにコンビニに出没する哀しい役が、妙にハマっていました。


最後に、奥さんの手を引いて、昔2人で務めていたコンビニに入っていって、おでんやら肉まんやら、人目を気にせず買いまくって、奥さんと一緒に、店の中の飲食コーナーで、メガネを湯気で曇らせながら食べる所に、なんだかうるうるしてしまいました。あんなきれいな人と、共演できて良かったね、山ちゃん。


このドラマの脇を固める役者さんがまた、無駄に豪華でした。それに、ストーリィーの合間のBGMも、何気にすごくよかったなあ。


トシさん演じるコンビニ店長。真面目さが役によくマッチしてましたが、大阪に慣れて、突っ込み体質になって、最後にオリラジにすごい勢いで突っ込んでいるところがドラマ部分より生き生きしている所に、やっぱり芸人なのねと笑ってしまいました。


オリラジメインは、ストーリィーよりも、仕事にいい加減なところが気になってしまって、集中できませんでした。ストーリィーもありがちで、目新しさはなかったかと・・・。


河本さんメインの回は、さすがドラマ慣れしているなあと安心して観られました。お笑いということで、普通笑いを取りに行きたい所を、沈痛な面持ちで終始抑えた演技をしている河本さんに、勝負に出たなあと感心。自殺志願の女の子とのやり取りがまた、どんどん引き込まれていって、見ごたえがありました。


あの女の子は結局、自殺志願者だったわけですが、けっこうひねった役だったけど、それが意外にリアリティがあったなあと思いました。

自殺しようとしているとわかっているのに止められない、誠実なコンビニ店員を、河本さんは淡々と演じていて、いい味を出していました。


最後にぐっさんが、パーソナリティーから実際にコンビニに現れて、奥さんと抱き合うシーンも、なんだか優しい気持ちになれるシーンでした。鶴田真由さんも、いい味出してました。


ずっと観ながら、もし、井上さんが出るとしたら、どんな場面かしらと、ここからは、また妄想の世界へ・・・。


川島さんの実は恋人という役はおいしいなあ、ここは井上さんでもいいかも(川島ファンの怒号が聞こえそうですが)。または、コンビ出演ということで、河本さんを驚かす、配達の人でしょうか。


でも、新世界のありえないお客さん役もいいし、キョドっている山ちゃんを職務質問する警官の役で、ドSの井上さんを観るのもいいなあ。

マニアックなところでは、違う目的で洗濯ロープを買って、しずちゃんにどつかれる男性役もありかと・・・。


妄想、無限大です♪

今週の、「大草若の小さな家」というタイトルを見て、なんだかいろんな意味で面白いなあと感心しました。


塗り箸フェアの救世主となった小草若さんは、和田家の食卓に呼ばれています。みんな、会話の頭に「底抜けに~」をつけて楽しそうなのに、小次郎おじさんひとりが浮かない顔です。本当にひろしは来ていたと言っても、誰にも信じてもらえず、狼少年状態です。


そこになんと、本物のひろしかが、ギターを爪弾きながら、「ふるさと」を歌いつつ現れます。最後にみんなで大合唱になり、やっと本物のひろしに逢えたお母ちゃんは大感激です。ことの顛末を話し、小次郎さんの顔を立てて和田家に顔を出してくれと竹谷さんに頼まれて、和田家に来たのだとひろしは話します。小次郎さん、なんとか顔が立って、お金も無駄にならなくて、よかったですね。


五木ひろしは、売れない時代、ギターで流しをしていたんですよね。立派な伴奏で聴くより、歌のうまい人はギターだけの伴奏の方が、歌のうまさが引き立つなあと思って聴いていました。


徒然亭に戻ってきた喜代美ちゃんは、先に入ってきて小草若さんを呼びます。現れた小草若さんを見て駆け寄る草々さん。・・・かつて戻ってきた草々さんを、草若師匠が駆け寄って抱きしめた場面が重なって見えます。

小草若さんの肩に手をかけると小草若さんが震えているのか、草々さんが揺さぶっているのか、ガクガク身体が揺れたと思ったら、抱き合って泣いていました。


草々さんと小草若さん。屈折した感情はあっても、たった2人の兄弟のような結びつきを感じさせる再会でした。


師匠にお線香をあげる小草若さん。「やっぱり、跡取りはお前しかいない。」と言う草々さんに、「俺は親父のようにはなれないが、小さい草若じゃなく、新しい草若になりたい。」と、涙をはらはらこぼしながら話す小草若さん。

「底抜けにあほやな。」とクールに言う四草さんに、小草若さんが抱きつき、草々さんと草原さんも抱きついて、すごい団子状態に。


なんかいいなあ。このシーン。憎まれ口をききながらうれしそうな四草さんの表情もなんともいえずよかった~。やっぱり1人欠けても、ダメなんだなあ、そういう結びつきなんだなあと思いながら観ていました。


そして、徒然亭の5人で、改めて、天狗芸能の鞍馬会長のところへ常打ち小屋への協力を頼みに行きますが、なかなか一筋縄ではいかない人です。「振り出しに戻るのにどんだけ時間かかってるねん。」と言われ、その件はあきらめるように言われてしまいます。


一難さってまた一難。鞍馬会長の言うことも、もっともではあります。会長の納得できる形で、亡き師匠の悲願をかなえるには、どんなことをしたらいいんでしょうか。


と、ここまできて、先週末の次週予告を思い出します。

思い出のいっぱい詰まったあの家を手放してしまうなんて、それこそ、みんなのふるさとがなくなってしまいます。師匠の悲願とはいえ、それだけは・・・と、半年間、この家とそこにいる人たちを一緒に観ていた自分も、切なく哀しい気分です。


あの家以外の場所で暮らす、喜代美ちゃん達の姿を、どうしても想像できないのです。