となりのトトロ | 甲羅に似せて

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ひとつに決めることなど不可能なのですが、先日やっていた『となりのトトロ』について書きます。

久しぶりに『トトロ』を観ながら、ひとつひとつの場面に笑ったり泣いたりしながら、憑かれたように子どもたちと繰り返し録画を観た記憶が蘇りました。ダビングしたテープが伸びきって絡んでしまったのが2度ほど。

何がそんなに?と思いながらも観始めると、「あー、はいはい、そういうことね!」と、またもたちまち、トトロの世界の中にどっぷりと。

メイちゃん、かわいいな~。4才なのね。ちょこまかして好奇心旺盛で、自分にまっすぐ。ストーリーどうこうの前に、その行動の面白さかわいさに、くぎ付けになります。リアルな世界でも子どもは見ていて飽きないけど、その飽きない感じを、絵だけで表現するって、質が高いなあと感心。

田舎の暮らしの日々の描写とか、交わす会話から見えてくる、住んでいる人の性格とか、ディテールの創り込みのこだわりが、きっとすごいんだろうなあ。見ていて、自分の記憶の引き出しが次々と開いて、いろんな記憶が蘇ってくるのはなんでだろう。そうそう、こういうことあった、みたいな。誰にも覚えがある、普遍性のある記憶の共有。

そしてさつき、6年生。彼女の事は、しっかりしていて偉いなあという気持ちの裏側に、ちょっと優等生過ぎるかなあという感想があったのですが、今見返してみると、彼女だって子どもらしく弾けたかっただろうけど、母親のいない小さい妹のいる家庭では、自分がしっかりしなくてはという縛りがあったんでしょうね。

病院からの電報で、お母さんの身に何かあったかもという心配でさつきがメイに当たってしまったことがきっかけで、メイが行方不明になってしまう所。「お母さんが死んじゃったらどうしよう。」と、おばあちゃんに不安な気持ちを打ち明け、トトロに助けを求めに行く所では、誰かに不安な気持ちを受け止めてもらいたいというさつきの気持ちが伝わってきて、一緒になって泣きました。

そんな姉妹を優しく包み込み元気づけてくれる、森の中の住人達。しゃべったりしなくても、ちゃんと見ていて助けてくれ、元気づけてくれる。そのことがうれしいし、救いになっています。

炊飯器も洗濯機も水道もない。電話も近所に借りに行く。そんな生活の中で、自然に抱かれながら暮らす彼らを、逆に羨ましく感じてしまいます。自然を求めてキャンプ場に行き、うちに帰りついて都会の便利さにホッとするような、安易なあこがれなんですが。

便利な生活と引き換えに、失ってしまったものが、あそこにはいっぱいありました。

ネコバスのあのふかふかな感じ、乗ってみたいなあ。

トトロにしがみついて空を飛ぶのは、なかなか大変そうだけど(^_^;)