明日来客があるから、うちの中を片付けなくちゃいけないのに、朝から感涙にむせんでいました。
だって、娘はスイミングの強化練習、息子とだんなさんは潮干狩りに出かけてしまったから、朝からどっぷり、ちりとてワールドにはまる事が出来たんです♪
久しぶりに観た「ちりとてちん」。草若師匠の愛宕山の語りを聴いただけで、もう涙腺が全開状態になりました。
全部観終わってからもう一度観る楽しみというのもあるなあと感じたひととき。喜代美ちゃんの「明日もあさっても嫌な事があるかもしれない。」という、後ろ向きな考え。順ちゃんが小学生の頃から「天災」と言う言葉を使っていた事実、そして、おじいちゃんのがんこで気難しい中に垣間見える優しさ。観ているうちに、自分の子ども時代を思い出したり、身に覚えのある、いろんな感情について思いをめぐらしたり、最後は、時々声をあげながら、涙にむせんだ時間でした。
この前半部分のなんともいえない魅力は、若い喜代美ちゃんだけでなく、生きることに不器用なそれぞれの登場人物が、時にはかっこ悪い姿を見せながらも、自分にとってほんとに大切なものは何かを真剣に考えながら、毎日一生懸命生きている姿に共感して、自分にエールを送るように、「がんばれ。がんばれ。」と、思わず応援してしまうところじゃないかと思います。
それと、和田家の人々のなんという個性!よくこれだけ強力なキャラクターを集めたなと、改めて感心しました。松重おとうさんの、こわもてながら時々見せる不思議な可愛さ、糸子さんの心休まる昭和顔、回想シーンで十分通用するかわいらしさ、小次郎おじさんの年齢不肖な妖しい美しさ、小梅さんの妖怪人間ベラのような妖艶さなどなど、改めてみて、キャラの強烈さに驚きます。でも、それが違和感なく家族に見えるところも不思議です~。
今回、一番泣いたのが、幼い喜代美ちゃんがおじいちゃんを亡くした時のかわらけ投げのシーンと、徒然亭復活の落語会での、小草若さんの涙です。
何事にも自信が持てなかった喜代美ちゃんの心強い味方だったおじいちゃんを亡くした、喜代美ちゃんの悲しみと、それをそばで支えてくれたお母ちゃんとの交流が、かわらけなげの場面に凝縮されていたし、小草若さんが、高座で名前の由来と、初めて父に教わったのがジュゲムだったという告白に、父への屈折した想いを感じて、とめどなく、涙が溢れました。
久しぶりに観て、こんな物語に私は半年間浸っていたんだなあと、思い出した楽しいひとときでした。
明日の後編も楽しみです♪