あかい宝石 -4ページ目

no.42 夜の海

絶対的存在は まるで ブラックホール

 

暗闇が

悲しみも

不安も

恐怖も

どうにもならない 全てのものを

飲み込んでくれる

 

私を飲み込む暗闇は海に吸い込まれて

ちっぽけな私は

蒼くなる空に包まれ

黒い海を見送る

 

 

no.42 夜の海/cherry3chai

電話

僕らは ひとりじゃないよ

天気予報は 違うけど 僕は ここにいる

目に見得ない波が 僕らを 危なげに繋ぐよ

寄り添ってやれないが ふたりは そこにいる

たまには 寝るまで話そう

フェスタ

どんな路も 振り向けば一本道で

殻にこもったつもりでも

一度破った殻は 完全にふさがりはしない

 

羽ばたき方を 教えられなくても

ココロの底に コタエがあるだろ

誤魔化しきれない気持ちは 宝物だろ

 

朝顔

焼ける大地に  愛しき水滴

雨が恋しいけど  縛られて動けない

それでも時を経て  笑顔で朝を仰ぐ

すきま風

何度も聴いた曲が 頭をゆらし

針は回り 星屑が降る

 

寝れない夜は 忍び足の月灯り よんで

なびいたカーテンと 寝返り

 

 

日めくりカレンダー

形ある 全てのものには

終わりが来るけど

私のココロには

何枚かの 破れぬカレンダー

雨上がり

きみを 胸ポケットに入れて  空の色 見つけに行こう

水溜り のぞけば  空に架かる 虹

くしゃくしゃにたたんだ傘から  水滴の足跡

まめ電球

フィラメントの 熱を感じながら

必要なものだけを 照らせればいい

欲張ってみても キリが無いし

 

あなたの温もりに 触れながら

手探りの 未来 照らして

沢山救われたから

手を握って 道しるべ 灯そう

 

 

カフェオレボウル

ボルはね

フランスで カフェオレを飲むために生まれた器なんだ

19~20世紀ごろ

朝の食卓には欠かせないものだったんだよ

 

食器を持ち上げる習慣の無い彼らが

両の手で抱え

他人のものと区別して使う

唯一の器

 

君が 小説のまねをしているって言う

そのボール

故郷は フランスなんだよ

 

ある朝のひととき

19世紀 フランスの食卓

 

なんて シンプル

それでいて 高貴で

とても 愛おしい

 

le bol

うやうやしく掲げ くちづけをする

 

冷たい頬

手帳の隅の 小さな話は

シロツメクサの草原 吹きぬける

つめたく 輝く 風

 

夢の粒は 幻の恋と知りつつ

一度きりだとしても この手で 触れたい