うちの主人はトラヴェルソ製作家&リコーダーの修理調整職人なのですがそれとは別に、趣味でとても好きらしいのがナチュラルトランペットの演奏&製作なんです。
ナチュラルトランペット、バロック時代のトランペットで真っ直ぐのタイプやくるくるホルンのように丸くなったタイプがあります。元々は指孔は開いていなくて唇のみで音程を作り出すのですが、近年指孔を開けて音程を正確に出せるようにしたものが主流になり、プロの方も指孔の開いているタイプを使われることが多いようです。主人は指孔なしで吹くのこそ、この少し外れ気味の音程こそナチュラルトランペットの醍醐味、と腰に手を当てて吹くバロック時代そのままの演奏が好きなそうです。
自作のナチュラルトランペットを吹く主人
買うと高いので材料費数千円で自作しています。中々本格的な良い音♪とお買い求めくださる奏者の方もいらっしゃいます。来年は新福岡古楽音楽祭に出展できるといいなあ♪
製作途中の写真
あとふさふさを巻いたら出来上がり。この途中のふくらみ、ポンメルだったけ?は音を作るのに重要な役割があるんだそうな。
かなり昔に作ったやつですがふさふさも巻いた完成写真です。
数年前、六甲のサロンにて奏者として参加させてもらった時の写真。左2本の青いふさふさ巻いてるのが主人作のナチュラルトランペットです。
直管タイプ以外に巻き巻きタイプも作っておりました。
これは春にあった地元「いつもの処」でブランデンブルク2番を吹くために作ったモダンピッチの巻き巻きナチュラルトランペットで、バロック時代、金管楽器工房に入った職人が最初に作らされる形なのだそうです。ブランデンブルク協奏曲の作曲家バッハの指揮する楽団でゴットフリート・ライヒェさんがこの形のトランペットで吹かれていたのだそうです。
あまり上手ではないのですが主人の演奏。伴奏してくださる方とこの時初めて合わせた演奏です。パーセルのトランペットソナタより第一楽章、すべて唇で音程変えております。
ついでに第三楽章も♪
こんな主人が常駐で調整職人を務めます、リコーダーフェアが11月26、27日、神戸六甲のLa Sala de Orfeoさんにて開かれます。
良かったらお越しをを♪
今回、このブログ書くのに過去の写真をいろいろ見ていたらこれを見つけました。数年前の同じ六甲のこの場所にバルトルド・クイケン氏が来られた時に前田りり子先生が紹介下さって主人作のトラヴェルソを試奏していただいているところ♪これ、結構お宝写真な気がします♪