不倫されて離婚~世の女性は殆どが許すのだろうけど~ -3ページ目

不倫されて離婚~世の女性は殆どが許すのだろうけど~

夫の不倫発覚から離婚、不貞相手に対する慰謝料請求裁判の記憶です。


裁判は簡易裁判所から地方裁判所に

移送が決定となった。

それだけのために今日ここに来たのか・・



法廷を出た後、廊下で

彼女が伴った司法書士を引き止めた。

彼女には少し離れたところで待ってもらい

私と司法書士2人で話す。



地方裁判所に移送となりますが

弁護士を依頼するとなると

私はいいですけど

ただでさえ慰謝料を払えないと言っている

めるもさんはもっと大変になるんじゃないですか?


そして、夫婦はとても仲が良かったこと

夫は私の前では結婚指輪を外していなかったこと、

それらの証拠の陳述書、写真を持参していること、

を伝えた。

司法書士に陳述書を見たいと申し出られたが断った。


更に、続けた。

こちらは和解する用意はありますよ。


相手は一瞬考えて

「それでは和解の提案をしてみます。

1週間時間をください。必ず連絡をします。」

・・

「落としどころはいくらとお考えですか?」

私は少し考えて、

請求よりかなり減額した数字を伝えた。



この日、彼女からは全く誠意を感じられなかった。

それが何よりもつらかった。

初夏


簡易裁判所 ○○○号法廷

時間の30分ほど前に到着。

ほどなく、被告である彼女が司法書士を伴って現れた。

こちらは一人だ。


時間になり、裁判が始まる。

少額訴訟裁判というのは

1つのテーブルを囲んで行われる。

私と彼女の間に司法書士が座る。

同じテーブルに裁判官と書記官、民間のアドバイザー。

いよいよだ。

初めて実物の彼女を目の前にして

「がんばらなくちゃ、ふんばらなくちゃ」と力が入る。

本当は心細くて、今にも緊張の糸が切れそうな自分がいる。



冒頭から裁判官、やる気なし・・

こんな内容を少額訴訟にされても、みたいに言われる。

せっかく陳述書も用意してきたのに。

しかも、私とは殆ど話さず、

相手の司法書士とばかり話す。

結局は素人さんお断り、みたいな感じがありありと伝わってきて気分はよくない。

今回は慰謝料の一部請求だから、

全額請求で地方裁判所で争うのが妥当だと説得される。

弁護士を立てての裁判になる。

費用のことが頭をよぎる。


リアル彼女は

最初から一度も私を見ようとせず

謝罪どころか会釈さえなかった。

そんな彼女を前にして

「私は地方裁判所に移送で構いませんよ」と言った


裁判を私に有利にするため

夫本人の陳述書が必要となり、会うことに。

会う理由は言わなかったけど

実印を持ってきてもらうよう頼んだ。

陳述書はあらかじめ私が作成して持参し

夫が納得してくれれば自筆署名、捺印してもらう段取り。


約束時刻に会う。

ごはんを食べて近況報告。

そして、私はまるで他人事のように

淡々と裁判の話と弁護士のアドバイスを伝えた。


夫は「それで私が助かるのなら」と

躊躇なく持参した陳述書にサインしてくれた。

相手からの答弁書をその場で読んでもらう。


夫は答弁書を読んで

かなりショックを受けていた。

ふりしぼるようにぼそりと言った。

「(彼女が)自分が支払いを逃れるために、ここまで言うのか・・」

答弁書では夫と私が共謀して

彼女からお金を巻き上げようとしている=美人局、よばわりだし

夫のことは元々好きではなかったとまで

言われちゃってるし

私にも嘘がばれちゃってるし

踏んだりけったりで

その場から消えていなくなりたいだろうなぁ・・と思うよ。


私を傷つけた張本人が

私の味方になるなんて・・

複雑な思い。

出張仕事の翌々日=裁判の2日前

少額訴訟を勧めてくれた弁護士さんのところに

相手から届いた書類を持って伺う。



女性弁護士さんは

相手の答弁書、他にざっと目を通し

てきぱきと裁判所に何か確認の電話を入れ

私にこう指南してくださった.。

相手の主張

「不倫が原因で原告と配偶者が離婚したのではなく

既に夫婦関係が破綻していた」

これに反論するために


・『夫婦関係は破綻していなかった』という陳述書を元夫に作ってもらうのが効果的。

・夫の不倫期間中も夫婦で出かけた写真があれば証拠になる。

・夫が結婚指輪をしていることがわかる写真があれば尚良い。

と、アドバイスいただく。


2日後に迫った裁判に備え、

帰宅してすぐに写真を探す。

彼女とつきあいだしてから

夫は罪悪感からか休みのたびに

私をドライブがてら連れ出していたから

写真はそこそこあった。

左手の結婚指輪もはっきり写っている。


裁判を自分に有利にするために

夫本人に陳述書を作ってもらうのが一番効果的だなんて・・

何だか変だよね。

おかしいよね。


重い気持ちで夫にメールした。

「明日、会えるかな?」


答弁書、回答書、証拠に同封されていた

【陳述書】


これは

めるもちゃんの告白書みたいなもんです。

提出意図は

夫と私の婚姻生活が破綻していると信じてしまったゆえの

関係であったこと、

私からの内容証明で夫が彼女に吹き込んでいたことが

嘘だったと気づき、別れを告げたこと。


=============

陳述書によると

夫はよく結婚生活の愚痴をもらしていた、と。

妻が自分に興味がなく、ドライな関係なんだ

結婚指輪をするのも嫌だからしないんだ。

夜遅くに帰宅してもとがめる人もいない、と。

(↑信用していたから何も言わなかったのに)


○月○日、私たちは初めて肉体関係を結びました。

(リアルだなぁ・・ _| ̄|○)

こんなに気が利いて穏やかで優しい人は珍しいと思ったからです。

(そうかそうか、んじゃ一回結婚してみなさいよ。

大変だよ。この人。)


だからといってゆくゆく一緒になろうとは思っていませんでした。

(おいおい、既婚者とつきあう時は、もっと覚悟してもらわないと)


私たちの恋愛は傷つく人が誰もいないと思っていたのです。

後になって○○(夫)さんにはこの恋愛で

傷つける人がいたこと、それが奥様であることが

ちゃんとわかっていたことを知ったのです。

(・°・(ノД`)・°・・°・(ノД`)・°・・°・(ノД`)・°・)


奥様からの内容証明を受け取り

○○(夫)さんの豹変した態度を見ることで悟りました。

(夫よ、典型的な態度だな・・ドラマみたいだ)


===============


答弁書、回答書、証拠、陳述書にざっと目を通して

涙がこぼれる。

目の前が真っ暗になる。

未だに傷つく私がいる。

「夫のほんとう」を知らないままの方が

私はもう少し幸せだったのかもしれない。


別れてよかったんだよね・・?


答弁書と同封されていた

回答書と証拠


私が提出した「覚書」に対する

【回答書】

日にちを追っての細かい回答。


・やっぱり2人の始まりは私が初めて違和感を覚えた

 花火大会 の日。

 Hはなかったのだけど、きっかけとなった日。


・2人が初めて関係を持った日のこと

 花火大会から数週間後の平日と記載されているのだけど、

 全く覚えがない


・私の仕事現場に行こうと誘われていた事実を確認

 やっぱりそうだったんだ。


この他、私の把握できていない

2人の親密さが書かれている。

想像していたより、頻繁に逢っていた。


==============


【証拠】としての夫からめるもちゃん(仮名)あての

“携帯メールの写し”


めるも「○○(夫)さんの今興味があることとかやりたいことって何ですか?」

夫「2度目の結婚」


夫「これはめるもちゃんと偶然会ったときに

持っていた○○○です。覚えてますか?」と、画像つき。

その○○○は私が夫の誕生日にプレゼントした

オリジナルのこの世に二つとない○○○。


等々、

ラリラリメールのオンパレード。

他にももっといっぱい携帯画面が

添付されてましたよ。


・・傷つくよ。

読んでいて、もちろん泣けてくる。

でも、めるもが自分の保身のために

「夫が誘ったから自分に責任はない」と

主張するため、こんなことさらされて

なんだか、夫がかわいそうになってきた。


あのね、聞きたいんだけど

2人の間に愛はなかったの?

めるも、ひどいよ・・


つづく


出張仕事は今回トラブル続きで

精神的にも肉体的にもグッタリしていた。

出張の次の日の夕方

ただでさえ落ち込み気味なのに

青い封筒の中身を引き出す。


プロの作った答弁書が

被告を守るための文章が

容赦なく私を刺す。

ううん、刺されたのは文章にではなく

そこに書かれていた事実になのだろう。


そこには決して夫が口にしなかった

真実が書かれてあったから。


======================

答弁書の内容

1.請求の趣旨に対する答弁

・原告の請求を棄却する

・訴訟費用は原告の負担とする。

との判決を求める。


2.紛争の要点に対する認否

・不倫の関係を有したことは認めるが

そのことが原因で原告と配偶者が離婚したことは否認する。


3関連事実

ここから夫と彼女が接近した経緯、

初めて関係を持った日のこと、

夫が彼女をどう口説いたのか

赤裸々に記載されています。



まず書かれていたのは

夫が彼女に男女の交際を求めたとき

夫が既婚者であることを知っている彼女にこう言って説得したこと。


・妻は自分に全く興味を示さないんだよ

・セックスレスなんだよ

・夫婦間は冷え切っているから結婚指輪を常に外しているんだよ


え?

・仲がいい夫婦だと思っていたのに。

・セックスレスは事実だけれど、私が拒んだことは一度もないのに。

そして・・ 目を疑います。

 “結婚指輪を常に外しているんだよ”

 ケッコンユビワヲツネニハズシテイルンダヨ


私の前では指輪を外したことのない夫でした。

ましてや離婚を切り出した時

「cherryのこと、嫌いじゃないよ。

(指をほらって見せながら)結婚指輪してるじゃん」って言った夫。


離婚後もなかなか結婚指輪を

外さなかった夫


そっか、彼女の前では指輪をしていなかったから

きっと彼女とペアリングをしたくて

私にしつこく2個目の結婚指輪を買いに行こう と言ったんだ・・


ことあるごとに夫が私に示した

結婚指輪への思い入れや主張は

全部、全部嘘だったの?


私、こんなことを知りたかったんだろうか。

彼女に謝ってほしかっただけなのに。


つづく


私の仕事は出張日が忙しさのピークとなる。

出張の日程に合わせて

出張の後に裁判日となるようにしていた。


裁判まで1週間となった。

つまり出張の数日前。

「速達」でA4判の郵便物が届く。

見慣れぬ司法書士事務所のブルーの封筒。



鼓動が少し早くなる。

「私、今この封筒を開けてしまったら

数日後に迫っている出張仕事を

きちんとこなせないかもしれない」と

イヤな予感がよぎる。

一瞬ためらった後、はさみで封をあける。
目を閉じ、中身を半分引き出して

そっと目を開けた。


「書類送付書」

事件番号、

原告名

被告名

送付内容として

答弁書

証拠説明書

云々・・

という文字が目に入ってくる。


見ちゃいけない、見たら私の心は落ちてしまう。

でも・・

書類をパラッとしたら

携帯画面の写しが見えた。

夫から「めるもちゃん」あてのラリラリメールが

読み取れた。

やっぱりこれは、今見ちゃダメだ。

封筒に戻す。


私に訴えられた彼女が

司法書士に代理人を依頼したんだ。

答弁書が送られてくるなんて

予想もしていなかった。

「自分は証拠があるから大丈夫。楽勝」なんて考えていた。

裁判というものが

何もわかってなかった。自分。


少額訴訟を勧めてくれた弁護士さんに

急遽連絡を取った。

「相手から答弁書が来ました。

不安なんです。

裁判前に相談に行きたいのです。

急なお願いですみません。」

「それでは○曜日の○時から30分だけ

時間を作りますから、いらしてください」

急なお願いなのに親切だ。

少しだけ落ち着いた。


この封筒は出張から帰ってくるまで

遠ざけておこう。


訴状を提出した次の日

簡易裁判所より電話があった。


初夏に裁判の日が決まった。


結構先なんだな。

1ヶ月半ほどある。

早くケジメをつけて終わらせたい。

新しい人生を仕切り直したい。

そんな気持ちでいっぱい。


美容師さんに背中を押してもらってから1週間後

訴状、事情説明書、証拠を携え、

簡易裁判所へ出向いた。


まずは受付相談センターで

書類をチェックしてもらう。

あっけなく書類はOKをもらう。

ただ、初めて簡易裁判所のこの窓口にきた時に

少額訴訟ではなく、通常訴訟の方が案件に合っているのでは、と

説得に近い感じで言われた。

けれど代理人を立てる費用も大変だし

自分にとってはケジメをつけるための訴えだから

訴訟の請求金額は二の次だった。

勝訴すれば残りの金額を追訴することもできるわけだし

それは後で考えれば、いい。と思い

少額訴訟の希望を押し切った。



書類を返され

民事書記官室へ行くよう指示される。

裁判所内の売店で訴訟費用6000円の印紙、郵送料3910円の切手を購入。


いよいよ訴状の提出だ。

緊張する。

担当してくれた書記官が訴状を見ながら

やはり少額訴訟ではなく通常訴訟を勧める。

泣きそうになる。

意を決して言う。

「受けてもらえないと

自分が一歩を踏み出せないんです!」

書記官は呆れたのか、その言葉を受けて手続きを一気に進めてくださった。


「明日にでも裁判日程の電話がいきます」、と

言われ帰宅。

とうとう訴えてしまった。私、ひどい人だな。