花と紅茶で、日常に「ほっ」と一息の豊かな時間を♪

白岡のプリザーブドフラワースクール&ショップのFlower sweetです。

*お問い合わせ、ご予約もこちらからどうぞ(友達追加でメッセージのやり取りができます)

Flowerswee公式LINE   
 
友だち追加     
                        

 

おはようございます♪

今日も過ごしやすいお天気の埼玉です。

今日は日曜日じゃなけど読書日記。

ブログ記事がなかなか書けないので

先日の読書用のインスタにアップした記事をご紹介

 

三浦しをん

【船を編む】

 

 

初、三浦しをんさん。

題名だけは知っていたけどなかなか手に取る機会が無く

ドラマ化されると知り読んでみました。

辞書などほとんど引いた記憶もなく

自分の語彙力のなさと

漢字を知らなすぎる情けなさから

なぜか30歳くらいの時に自分で辞書を買ったけど

ほとんど引いた記憶がない・・・

(20年たった今も大切に大切にしまったままに。。。)

 

 

今の若者は(息子も)高校からは電子辞書を使い

分厚くて

重くて

大きくて

とにかく持ち運びに大変な辞書を見る機会も

究極に薄いページをめくる機会も

言葉のもつ意味を探す機会も

大幅に減ったと思う。

 

 

知らない言葉の意味を知る楽しみ

なんとなく使っているけど本当の意味を知らない言葉

漢字から想像する言葉の語源

単語の使い方・・・

 

 

辞書は沢山のことを教えてくれるけど

手のひらに収まる軽くて小さなスマホから

指一本でいとも簡単に

そんな情報を手にすることができてしまう

今の世の中に

寂しいような

むなしいような

切ないような・・・

 

 

手をかけ

時間をかけ

自分で探し出して知る言葉の意味は

ずっと記憶にも

ココロにも残る。

 

 

そんな言葉への並みならぬ執着と情熱から

辞書作りに人生を捧げ

命を懸けた

愛すべき変人さんたちの物語。

 

 

 

辞書作りの工程を知れたこともとても感動なのですが

言葉にかける皆様のこだわり、熱量にも感動し

数万の言葉を集め

語釈を考え

使い方を考え

時代に合う意味を考える

 

 

数万の言葉を収めるために何度も何度も校正し

すさまじい量のページ数の辞書を持ち運ぶために

極限まで薄く漉いた紙に

裏抜けしないインクで印刷し

1ページ1ページきちんとめくれるぬめり感を出す。

 

 

一冊の辞書を作るためにかけるエネルギーと

関わる膨大な人たちの熱い思いに

ただただココロが震えます。。。

そして笑えます。。。(電車の中でずーっとにやにやしてた・・・)

 

 

時間もお金もかかる辞書作り。

人々のココロの中から無限に生まれて

世の中に放たれた言葉たちを

ひとつひとつ掴み

考え

その語釈は誰もが見て納得がいくものなのか?

その言葉を引いた人が

そこに書いてある意味を知りどう感じるのか?

 

 

誰かの考えたその語釈で

その辞書を見たすべての人の言葉の持つ意味が変わる責任。

 

 

 

「言葉」の持つ意味について

いつも考えてしまうけど

 

 

言葉が無いと何も始まらない

言葉が無いと自分の気持ちを目に見える形にすることができない

言葉が無いと自分の思いを誰かに伝えることができない

 

 

 

はるか昔に

誰かが感じた思いを伝えるために

言葉が生まれ

さらに別の思いを伝えるために

また別の言葉が生まれた。

その無限の繰り返しと

膨大な時間をかけて生まれた数万の言葉を

私たちは今

いとも簡単に使いこなしていると思っている。

 

 

そのさりげない一言で誰かを勇気づけたり

その言葉で大切な誰かに思いを伝えたり

何気なく目にした言葉に心揺さぶられたり

無自覚に発した一言で

誰かのココロを傷つけることも

殺すこともできる。

 

 

 

目には見えない言葉で

目には見えないココロをうんざりするくらい動かされている

 

 

人は当たり前に共通の「言葉」を使うけど

人それぞれ持っている思いも、感覚も違う。

だから同じ言葉を使っても

それが100%同じ意味を持つことはない。

人の心の中なんて

自分でだってうまく言葉にできないのに

安易に人の気持ちを

 

「解る」

 

なんて言うのは

うすっぺらくて

とんでもなく軽率で傲慢なのだ。

 

 

どんなに言葉を並べても

伝えられるのはほんの一部で

伝わるのは誰かが考えた辞書に載っている言葉の意味で

思いを伝えるために言葉を使うけど

伝わるのはやっぱり目に見えない

その言葉に乗せた

思い

なのだと感じる。

 

 

一冊に収められた数万の言葉の意味に

愛を込めて

情熱を注いで

時間を掛けて作られた

分厚くて重い大きな辞書からは

そんな沢山の人の思いもしっかりと感じることができる。

 

 

そんな愛のこもった言葉を使いたい。

自分の言葉に責任を持てる人でありたい。

ココロを込めて言葉を紡ぐ人でありたい

思いを込めて言葉を伝えたい

 

当たり前に存在する

「言葉」を

丁寧に愛を込めて使える人で在りたい。

 

 

だから私はこんな時代でも 

手軽に言葉を伝えるLINEじゃなくて

手間のかかるメールを使い続け

(皆にはめんどくさがれるけど・・・。)

大切なことは

言葉に思いを乗せて

手紙を書き続けている。

 

 

 

 しまい込んだままの辞書から

 これからは 

沢山の言葉の意味を 

見つけてみよう。

と感じた一冊です☆

 

馬締さんの書く恋文をもらえたら

どんなにココロが動くのだろう。。。

 

今日も素敵な1日を♪