移住者の会の集まりがある。今のところ、単なる懇親会の域を出ないが、地域の情報を交換したり、田舎暮らしのいいこと悪いこと、本音の話せる会になりつつある。
あるとき、お酒を飲みながらいつのまにか、都会暮らしを振り返る発言が相次ぐ。
「自宅から事務所までたった15キロの道のりをマイカー通勤してたんだけど、やっぱり1時間かかるんだよね」(都会じゃラッシュ時のクルマは時速15キロということか)。
「信号待ちや渋滞で止まっている時間が、勤務先到着までの時間の4分の1以上にもなった」
「待つのが嫌いだから、やっぱりイナカは渋滞も信号も少なくていい。都会にいたときリッター6㎞しか走らなかったクルマが、ここじゃリッター12㎞になった」(三菱自動車も北海道で燃費試験やれば問題なかったかも)
「東京に勤務していたころ、ラッシュアワーに電車に乗ると必ず息を切らして駆け込み乗車をする人がいた。3分後に次の電車が来るのに、なぜ走るのか、不思議だった。ここは列車の本数が少なくて、1本乗り過ごしたら1時間以上待たなきゃいけないけれど、みんな時間前にすっときて、すっと乗って、走る人なんかいない」(電車がいっぱい走ってても、それでも足りない?)
「東京でラッシュアワーに電車に乗るときは、チカンと誤認されかねないから、必ず両手で吊革につかまっていた。サルみたい。女性ならチカンにびくびくしなきゃいけない。チカンに遭ったことがないという女性は聞いたことがない」(都会の電車は肝試し)
「イナカはみんな顔見知りだから、役場の手続きも本人確認がなくていい」(一同大爆笑!イナカでは生体認証システムがすでに確立している)
「町がコンパクトだから、ほとんどの用足しがあまり移動せずにすぐ終わる。役場も待ち時間がない。都会だと銀行や役所が近くにあっても、整理番号をもらってからが長い」
「3000円以上する本を読みたいときは、図書館に購入希望を出しておくと、ほとんど買ってくれる。道立図書館とも連携しているから、取り寄せもできる」
そんなこんなでこのテーマで小1時間話していたと思う。みなさん、田舎に暮らしているくらいだから、都会の生活を客観的に見ている。
一つ確実に言えることは、都会にはなんでもあるかもしれないが、どこもとにかく待っている時間が長い。通勤に時間がかかる、駐車場に列を作り、買い物のレジに列を作る。便利にもかかわらず、暮らしはそれ以上にあわただしく、走らなければならないってことに落ち着くんじゃないだろうか。イナカの生活はIT技術のいらないスマートライフだ。
最後にウケた一言。
「北海道のイナカはね、夏は涼しく、冬暖かい。冬に本州に行くと、風邪をひいちゃうよ」。




































