さいたま男子フリー アダムに足りないのは、きっと修羅場の経験・・・ | メグミ(ルク)の部屋

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2023年3月25日

アイスダンス表彰台見て満足のヒロミに、ともこさんからメールあり。

とっても近くにいることがわかり、ピョンチャン遠征メンバーで、

束の間のスケオタデイズ。立ってパン食べながら、

フランス、国別出れるかねえ、みたいな会話して。

 

そうこうしているうちに、ブレイディとエリシュカが通りかかり、手を振るワタシたち。

まさに、こんなんだったよねえ。

 

あっという間に男子フリー。

ショート13位、撃沈組のマッテオ。

Talking to the moon、今日は軽やかに、落ち着いて、すべてのジャンプ完璧!

ぶれない。にこやか、さわやか!晴れ晴れ、思い切りよくステップして、終えた。

 

 

撃沈組、その2、アダム。

直前練習ではなんとか降りていたけれど、前半4トゥ×2,3アクセル

という得点源のジャンプの着氷が決まらない。

意地でも決めた4サルコはすばらしかった!後半は持ち直した。

ステップには絶対の自信を持っている。

こんなに失敗しても、170超えるのは立派!

もう、最終グループとの技術差はない、と思う。

アダムに足りないのは、会場の空気、緊迫感との戦い、修羅場の乗り越え方だ。

きっと、この経験が生きる日が来る。

 

その最終グループ。

そう、ジェイソンは、滑り出したときから、リンクを自分のものに変える。

見果てぬ夢。流れるようにジャンプを飛び、のびやかな姿勢でスピン。

そしてあふれる静かな情熱を。

アメイジング!

 

ケヴィン!

彼もようやく、解き放たれたグラディエイター。

4回転も戻って、体が思うように働く喜び。予定どおりのジャンプ構成。

個性的な振り付け。表情も解放されていく。

あとはただ、ただ、歓喜。

最後に矢を放つポーズを決めて、座り込んだ。

矢を打ちまくり!

泣き虫の表情のまま、キスクラでものすごい得点がでて、泣きながら飛び跳ねた。

 

ああ、なんという最終グループでしょうか。

キーガン、今シーズンで引退するって決めてからのジャンプの成功率が格段によい。

そして、全くのホームのような観客の拍手とカナダ国旗の中。

4回転2本はよかったけど、アクセルとスピンがほぼノーポイント。

それでも彼の幸せにさせるステップ、低い低い姿勢のハイドロブレーニング。

会場全体に愛されている。

 

このほんわかしたムードを、クールに一変させた。

ジュンファンの007。劇的なテーマソングに乗って、きれいな4サルコ。

4トゥ。そして決め手のルッツ-ループ。

これが決まると歓声!みんな知ってるね!

曲は激しさを増して、スピン。心の迷いを払うような音、手の動き。

滑りに迷いはない。パーフェクト。

最後に、長い、長いカーブのイナバウワー。

美しい。

 

若いイリア。クワッドゴッドを名乗る。

4アクセル降りた!

でもフリップもルッツも着氷がいまひとつ。

もちろん崩れない。足長い。スピンが恐ろしく映える。

後半もものすごいジャンプ構成で力強く終わった。

まだ若い。完成形はきっと次のオリンピック。

 

最終滑走、昌磨。いつも淡々としている。

ジャンプは完ぺきではなかった。コンビネーションを、辛くも後半でつけた。

でもランビエール先生の教えが生きた。

高音のボーカル、そこで魅せる術を身に着けて、圧倒した。

 

ああ、熱狂の3日間でした。

すばらしい時間をありがとう。来年はモントリオール。