3)社中初釜・令和四年〜③水屋 編 | 【ブログ】裏千家 シュミネ茶道教室 || 大阪・心斎橋 || 西田宗佳

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大阪・心斎橋駅上がってスグの「シュミネ茶道教室」。
お稽古や教室の様子、茶の湯周りのことや、西田宗佳の歳時記・日常なども、生徒の皆さんに読んでもらえるよう徒然書いています。

令和4年(2022年)1月26日:投稿
 
皆さん、こんにちは!
シュミネ茶道教室の西田宗佳です。
 
前回までの
…に続き、初釜ブログも第三弾、
3)社中初釜~③水屋 編
長くなりましたが最終章です。
初釜の様子、表舞台はすでにたっぷりお伝えしましたので、ちょっとだけ裏方の様子も。
 
12月には具体的な内容を決めて、お買い物や予約品の段取りをし、数日前から道具出しや炭の準備、動線の確認などいたします。初釜の前日準備には、何人か水屋入りしていただき、煮物碗となるお雑煮作りをしました。初心者さんのお水屋チームなので、教えたり打ち合わせすることも山ほどあり、仕事の量も倍増するのですが、こうゆう勉強をするための教室行事でもあります。
 
二日間の初釜準備は朝8時頃からスタート。慣れないうちは、着物じたくをして朝から水屋入りすることはなかなか大変に感じるものです。
「道頓堀 今井」さんのお弁当が朝に届くと、今回はコロナ禍で会食時間を短くするため、食べきれなかったお料理を持ち帰ってもらうための工夫として、外した風呂敷に名札を付けて茶席でお配りし、煮物碗の後 お客様自身で包んでいただいたお弁当は、お持ち帰りの対応を取りました。「道頓堀 今井」さんには、急な欠席が出たり、二日間の人数バランスの変更など、ギリギリまで相談に乗っていただき、助かりました。
 
 
下↓) お料理以前に、道具のスタンバイはとても大切です。誰にどの道具でいつお出しするのか、そのプランがなければ事は運ばず、亭主だけが分かっていてもダメで、お水屋さんも分かっていなければ叶いません。今回はお弁当での略式茶事ですので、水屋で用意する料理は八寸と煮物碗だけですが、両日とも13-14名のお客様ですので、どうしても水屋の力が必要となります。
 
 
打ち合わせして伝わっていると思っている亭主と、「はい」と返事しても理解してない水屋の間で、次々と段取り違いは引き起こります。時間が勝負の中で、二度手間・三度手間が発生し、温めたはずの物も冷め、利休七則にある「冬は温かく」の当たり前を、結果として叶えることの難しさを感じます。
「教学半ばす」(きょうがく・なかばす)、教えることで教わる、ですね。
 

下↓) 初日の初釜終了後、お昼を食べる暇もなかったお水屋さんはお腹ペコペコ。
Mさんからのお水屋見舞いのお稲荷さんが美味しかったですね。
 
 
 
まかない雑煮食べながら、その日の反省会。翌日の準備もして帰ります。
 
 
 
下↓) そしてようやく二日目の初釜も終了。
N橋君からお水屋見舞いでいただいたシャンパンを水屋の皆で飲んで打ち上げ。ヤレヤレとホッとしたのも相まって、開放感で美味しかったですね。
 
 
 
何はともあれ、無事終わって良かったです。
反省会もズッコケ話ばかりでしたが、二日間(または三日間)朝から晩までお疲れ様でした!
 
 
お茶は実際には体育会系だと、水屋入りされた方はいろんな意味で実感されたのではないでしょうか?体力も気力もかなり使います。着物で亭主・水屋をこなせば、翌日には筋肉痛にも襲われます。連日ご活躍いただいた山Tさんが、最終日の夜 LINEで事務連絡いただいた際に、「体力の限界ですのでこれで失礼します」と書いてあったのが印象的です・笑
けれど、役割や目的をこなすことで、実践を通して初めて見えて来る景色がたくさんあります。普段の稽古は言うなれば、茶事のための割稽古でもあり、茶事が何なのか分からなければ、普段の稽古に意識を降ろすこともできません。
いつか正式な正午の茶事が自分たちで出来るよう、少しずつ経験と研鑽を積んでいきましょう。
連日お水屋に入っていただいた皆さん、ありがとうございました!
 
 
令和4年(2022年)1月26日:投稿
 

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