2019年(令和元年)6月17日:投稿
皆さん、こんにちは!
シュミネ茶道教室の西田宗佳です。
6/15(土)、心斎橋の当教室で、初めての「茶花勉強会」を開催いたしました。
今回は、〈前編〉で皆さんの様子を、〈後編〉では花姿のご紹介を、2回に分けてこの行事の記録としてお伝えしたいと思います。
社中向けに書いてるので、写真もたくさんで少し長いレポートですが、お時間ある時にゆっくりお付き合いください。
教室を開いて3年目、初めての取り組みでまず一番心配だったのが肝心の花材集めでした。 茶花は一般には花屋さんで扱っておらず、お茶の先生たちは細々とお家の庭などで山野草を育ててらっしゃいますが、今回は量も種類もたくさん用意したかったので、
1)東京の茶花取扱い店から、おまかせ切り花を宅配便で注文、
2)うちの先生と付き合いのある花屋さんに頼み込んで調達・配達してもらい、
3)講師に来ていただいた清永先生のお庭からもご持参いただき、
4)私のベランダから咲いてるものは根こそぎ摘み取ってきて、
・・・と、4カ所の力を合わせて季節の茶花を用意しました。
なんとかたっぷり花を用意できて、良かったわ~(;´∀`)
↓) 鉄仙(テッセン)は支え棒と一緒にたくさん到来
↓) 今回の勉強会は、初めて外から講師の先生をお招きし、助けていただきました。
うちの大先生(福原社中)のもと長年お世話になっている、清永先生。
昨年春の私のベランダ園芸デビューも、清永先生に茶花の株分けをしてもらったことから始まりました。
いつも花の事は何でも相談に乗ってくださる、私の小さい先生です。
最初はまず、茶花の約束事のいくつかを説明しました。
花入によって真行草があり、それに合わせて敷板の種類も変わります。
今回は風炉の季節なので、籠(カゴ)も使いましたが、籠の場合は敷板はいりません。
また、床が「板床」の場合は、どれも敷板なしで置くことができます。
活花(生け花)と違って花をデザインするのではなく、茶花の基本は、花の持つ自然な姿をできるだけそのままにして入れることとなります。利休七則の「花は野にあるように」の通り、その姿を亭主が摘み取って茶席に持込み、空間美の中で昇華させるようなイメージでしょうか。投入れですので思うように止まってくれず、また茶花はか弱いものも多く、決して人間の思惑通りにはいきません。
↓) 講義の後は、5人づつのグループに分かれて、「花寄せ」の形式をとって、実際に自分で花を入れていきます。
「花寄せ」とは、色々な花入をたくさん茶室へ取り出して並べ、それに同席する方が順次花を入れていくという式法の一つです。 他にも「廻り花」、「花所望」など、花の稽古は色々あります。
↓(参考イメージ:ネットから拝借画像)
↓(参考イメージ:ネットから拝借画像)
↓) 今回はまだ初心者さんばかりなので、正式な七事式のような札回しや足運び等の作法はなしにして、順番に自由に入れていただきました。
まずは、お花選び。グループの中で誰がどの花入に入れるのかだけ決めておいて、なるべくメインの花が被らないよう、各々で花を手に取りながら選びます。
何を選んでいいのか、またどんな種類を組み合わせるのか、皆さん手探りです。
↓) 最初のグループの花が決まり、花台に乗せて床前へ出発です。
花台での茎や葉の切り落としは通常「小刀」を使いますが、慣れないと上手く使えないので、今回はハサミで。
↓) 花入に合わせた高さやバランスなど、床前は清永先生に座っていただき、一人一人ご指導いただきました。
↓) 次のグループは花選びの準備。
↓) 思うように留めれないので、花の向きを整えるのは結構難しい。
↓) 第一班・記念撮影。
↓) 第二班のご出発。
↓) 差し替えのために床前と花場を行ったり来たりもしながら。
↓) 予報通り、途中 物凄い大雨が降りましたが、屋内にいるときだけだったので、助かりました。
↓) 第二班・記念撮影
↓) 床の花が終わった方は、空いてる花入を使って、自由に花を楽しんでいただきました。
↓) 第三班・記念撮影
↓) 最後の班がご出発。
↓) 第四班・記念撮影
↓) 皆さんが花を寄せ合った後、それを拝見しながら茶席を二席持ちました。
↓) 空いてる花入でみんなが自由に入れたお花も茶席へ並べました。
(先生の添削入ってないので、アンバランスなのはご愛嬌)
↓) こんなに花に囲まれてお茶をしたのは、私も初めてです。
↓) この日のお菓子は、6月の茶花に因んで「紫陽花」。
きんとんにこぼれる露が、ちょうど雨のお天気とぴったりの風情でした。
↓) 一席目と二席目で亭主・客が入れ替わり交代。
花三昧の勉強会でしたが、やっぱり最後にはお茶がなくてはね!
↓) やっぱり女子はお花が好きだし、よく似合う。 お家でまた入れて、愛でてあげてね。
〈後編〉は人間が登場しません。床の花姿からどんな方がお入れになったんだろうと想像してみるのもいいと思います。
ぜひこの機会に、花や道具の名前も覚えてください。
2019年(令和元年)6月17日:投稿
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