後編〉6/15 茶花勉強会 〜 花紹介とみんなの作品 | 【ブログ】シュミネ茶道教室(裏千家)~大阪・心斎橋

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心斎橋駅上がってスグの、「シュミネ茶道教室」のブログです。
お稽古日記、行事の記録、茶の湯周りのことの他に、西田宗佳の歳時記や日常なども、生徒の皆さんに読んでもらえるよう徒然書いています。

皆さん、こんにちは! シュミネ茶道教室です。
この<後編>では花の紹介と、皆さんが入れた床の花姿をお伝えします。
今回出逢った花たちは数日で儚く姿を消してしまいますので、ぜひその姿と名前を何度も振り返って覚えてもらえるよう、長くなってしまいますが、ここに記しておきます。どれも今の季節(6月)の茶花です。ご参照ください。
 
 
↓) 鉄線(テッセン)- 青や赤
クレマチスとも呼ばれることの多いつる性の植物ですが、厳密にはテッセンは中国に自生している一つの原種です。
支え棒に巻き付いて、花屋さんがたくさん持ってきてくれました。
 
 
 
 
↓) 芍薬(シャクヤク)
牡丹が「花王」と呼ばれるのに対し、芍薬は花の宰相、「花相」と呼ばれるそうです。
どちらも似ていますが、大きな違いは、牡丹は「木」なのに対し、芍薬は「草」。
まっすぐ伸びた茎は凛として、高貴な美しさを漂わせ、床では真の花入がよく似合います。
 
 
 
↓) 桔梗(キキョウ)
万葉集の中では秋の七草として歌われ、秋のイメージが強いのですが、実際は梅雨の6月頃から夏を通じて初秋の9月頃まで。つぼみの状態では花びら同士が風船のようにピタリと繋がっているため、「balloon flower」という英名を持っているそうです。
 
 
 
↓) 小海老草(コエビソウ)
清永先生がお庭から持ってきてくださった、私の一番のお気に入り。
朱色の苞が重なったユニークな形や色が、本当に海老のように見えて面白いですね。
メキシコ原産の熱帯植物ですが、日本で栽培される「狐の孫(キツネノマゴ)属」の植物は、本種コエビソウのみだそうで。「狐の孫属」って一体何…?
清永先生は、「お目出度い海老なので、自宅の茶席抜きの床にも使った」とおっしゃってました。
 
 
 
↓) 下野(シモツケ)
調べてみると、「シモツケ」と「シモツケソウ」とは別種のようで、こちらの葉の形は「シモツケ」のほう。
和名の「下野」は、「下野国」(しもつけのくに・現在の栃木県)で最初に発見されたことに由来するそうです。
 
 
 
↓) 河原撫子(カワラナデシコ)
こちらも秋の七草の一つで、「撫でし子」と語意が通じることから、しばしば子どもや女性にたとえられ、和歌などに多く参照されています。
異名である「常夏」は「源氏物語」の巻名。
 
 
↓) こちらも撫子の一種で、「石竹」(セキチク)というそうです。
花びらの切込みが少ないのが特徴。
 
 
 
↓) 岡 虎の尾(オカ・トラノオ)
昔から私のお気に入り。虎の尻尾みたいで可愛いでしょ?
 
 
 
↓) 突抜忍冬(ツキヌキ ニンドウ)
茎は丸い葉の中心を突き抜けるように伸び、赤いラッパのような花を円心状に咲かせます。
ニンドウ(忍冬)とは、冬でも葉を落とさない常緑のスイカズラのことです。
 
 
 
↓) 蛍袋(ホタルブクロ)
6月の定番の茶花といえば、大きな釣鐘状の花をつける、この蛍袋。
和名の由来は、子供たちがこの袋のような花の中に蛍を入れて遊んだとか、提灯の古名「火垂る袋」が転じた名前、など諸説あります。
私のベランダでも、白・青・黄・薄桃と、4種類育ててます。
 
 
 
↓) 紫露草(ムラサキ・ツユクサ)
朝咲いたら夕方にはしぼんでしまう一日草です。
なんか、花の下の状態…これどうなってんだ?
 
 
 
↓) アザミ
どこを取ってもチクチクしていて、触れば痛い草の代表格。
トゲのあるものは通常茶花には向かないとも言われていますが、季節の野辺の花として使うこともあるようです。
スコットランドでは、そのトゲによって外敵から国土を守ったとされる国花で、花言葉は「独立・報復・厳格・触れないで」だそうです。 
 
 
 
↓) 夏椿(ナツツバキ)
別名「シャラノキ」(娑羅樹)。
平家物語で謳われている「沙羅双樹」は、実は「夏椿」だそうです。
ネット調べの情報ですが、下記に添えておきます↓
日本の寺院には、沙羅双樹の代替えとして「夏椿」が植えられています。夏椿は花が咲いたのち、たった1日でその花を落とします。ツバキ科の植物である夏椿の花は、花びらは散らしません。しかもポタリと花首が丸ごと落ちてしまいます。その様子を平家物語で「栄えた者も必ず滅びる時が来る」と謳いました。
インド原産の沙羅双樹はフタバガキ科熱帯性の性質を持ち、寒さに非常に弱く日本では育てられないため、その涼しげな見た目と可憐な花が沙羅双樹と似ているとされ、夏椿が代替えとして寺院に植えられるようになったという説があります。
滋賀県草津市立の『水生植物公園 みずの森』では、日本で唯一、夏椿ではない沙羅双樹を育てています。
 
玉のような夏椿の蕾(つぼみ)は絹のような光沢感があり、とても気品を感じました。
 
 
 
↓) 錦糸梅(キンシバイ)
花が梅に似ていて、色は鮮やかな黄金色からこの名前があります。
 
 
 
↓) 梅花空木(バイカ・ウツギ)
6月・7月に枝先に白い梅のような花を咲かせます。また、茎の中が空洞のために「空木(ウツギ)」の名前がついています。
 
 
 
↓) この日は、紫陽花(アジサイ)もたくさん集まりました。
先生から、葉っぱの違いで「山あじさい」かどうかが見分けられると教えていただきました。
 
 
 
この他にもまだまだたくさんの茶花がありましたが、全部を写真に収めきれませんでした。
なので、花の紹介はこの辺で。
 
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↓) ここからは、皆さんの力作のご紹介です。
同じ床に、同じ花入であっても、入れる人と花が変われば、それぞれ全然印象が違います。
 
 
■ 第一班の花寄せ
 
 
↑) ナデシコ2種(ピンクの河原撫子と白い石竹)/ 花入「旅枕」
 
 
↑) 紫陽花・クガイソウ・石竹・葦(?)/ 花入「宗全籠」
 
 
↑) 深紅の鉄泉/ 花入「織部」
 
 
↑) アザミ・突抜忍冬/ 花入「鮎籠」
 
 
■ 第二班の花寄せ
 
 
↑) 芍薬/ 花入「青磁」
 
 
↑) クガイソウ・白の花(名前忘れた)/ 花入「旅枕」
 
 
↑) 紫陽花2種(青いほうは「山アジサイの土佐ノ海」)/ 花入「織部」
 
 
↑) 小海老草・シモツケ・錦糸梅/ 花入「宗全籠」
 
 
↑) 桔梗・二重咲白花蛍袋/ 花入「鮎籠」
 
 
■ 第三班の花寄せ
 
 
↑) 芍薬/ 花入「青磁」
 
 
↑) 紫陽花・クガイソウ・葦・あと分からん/ 花入「宗全籠」
 
 
↑) 突抜忍冬/ 花入「織部」
 
 
↑) 桔梗・アザミ・石竹/ 花入「旅枕」
 
 
↑) 鉄線(青)/ 花入「鮎籠」
 
 
■ 第四班の花寄せ
 
 
↑) 夏椿/ 花入「青磁」
 
 
↑) 小海老草・石竹/ 花入「旅枕」
 
 
↑) ベルテッセン・河原撫子/ 花入「織部」
 
 
↑) シモツケ・クガイソウ・桔梗・縞葦(シマアシ)/ 花入「宗全籠」
 
 
↑) 梅花空木・山アジサイ(土佐ノ海)/ 花入「鮎籠」
 
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講師の清永先生にアドバイスもらいながらですが、初心者さんらしく、どれも素直に優しく入っていると思います。
やってみるまでどうなることかと思いましたが、皆さん楽しんでくださり、今後のお茶会や日常のお稽古でも、床の花への意識が変わっていくきっかけになってくれればと願います。
またいつか、花と戯れる一日が持てるよう、精進してまいりましょう!
 
 
 
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