翌朝、普段通りの朝がやってきた。
実は、お互い夜中に友達と飲みに行く、
という事は時折あったので、
昨夜の外出の事も佐久間さんには何も
言われなかった。
どうやら喧嘩の事も何にも思っていないみたい。
誰もいなくなった部屋の掃除をしていると、
玄関のインターホンが私を呼んだ。
「おはよう、愛ちゃん。」
「あーっ、あかねちゃん!」
立っていたのは、あかねちゃん。
私が一番最初に、佐久間さん経由以外で友達になり、
私の一番仲のいい友達だった。
あかねちゃんは、訪問販売のパートさんで、
私はあかねちゃんから定期的にトマトジュースを
購入していた。
このトマトジュースが、無添加で貴重なもので、
毎年、生産量が変わるものだった。
「愛ちゃん、最近何かあった?」
「えー何で何で?」
「最近、あんまり遊びに来ないから。」
「あ、寂しかった?あかねちゃん寂しかった?」
「んーん、ぜーんぜん。」
「もー、あかねちゃーん。もう超癒される!」
「何それ?」
二人とも笑った。
あかねちゃんの笑顔に、私はいつも救われる。
本当に元気になれる。
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