それから一時間後、私はとある居酒屋に来ていた。
本当に来るのか?という疑問を抱きつつ、
明日のお弁当は何にしようか、
なんていう事を考えるほど冷静だった。
「こんばんは。」
聞き慣れた声に振り向くと、立っていたのは、
私服姿の店長だった。
「すいません、お待たせして。中、入りましょう。」
「あ、うん・・・。」
席に座るや否や、私は先に断りを入れた。
「すいません、もう私、飲んでるんです。」
「みたいですね。全然構いませんから。えっと・・・。」
「愛子だよ。佐久間愛子。」
「愛子さん。」
「やめてー気持ち悪い!」
「じゃ、愛ちゃんで。俺は正人。竹内正人。」
「ついでに、その敬語も気持ち悪い。」
「じゃ、敬語やめるね。」
そう言った店長、いや、正人は、
子供のような笑顔で話を続けつつ、店員さんに、
適当に注文をした。
「こんな時間で出てきて、大丈夫?
あ、真奈ちゃんはもう寝てる時間だね。」
「うん、もう朝まで起きないよ。
っていうかさ、何で来たの?」
「・・・何でって?」
「彼女いるって言ってなかったっけ?」
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