主治医のS先生がいらっしゃいました。
今日の血液検査と先日の骨髄検査結果について、説明しにやってきてくれました

《昨日から今日にかけての血液検査結果》
白血球 1330 → 1640
ヘモグロビン 8.4 → 8.5
血小板 6.5 → 7.6
LDH 379 → 396
この数値変化について。
主治医
「血球の回復傾向が見られますね

ちぇいぴぃ さん自身の造血作用が活発になってきてきますね。
白血球の数値が上がったのは、ESHAP療法のステロイドの影響ですが。
LDHに関しては、これからの数値変化を見て評価します。」
そして、
主治医
「先日の骨髄検査結果についてもご報告です。
肉眼的に診ると、変形した悪い顔をしたリンパ球だと思っていたものが、その表面に現れるタンパクを詳しく検査すると、悪いものではなかったです。
これは、良いことです

抗がん剤の効果が表れている、ということになります。
また今回の骨髄検査検体には、腫瘍細胞はありませんでした。
ただ、今回の検体にはなかった、ということですが。
それでも、前回たくさんあったので、良い傾向です
」

と。
良かったぁ

期待していいのかな

期待しちゃうよ

そして、改めて、《自家移植》について聞いてみました。
私「自家移植の場合、腫瘍細胞が限りなく0に近い時に採取する、ということですが。
その、採取した幹細胞を体に戻した時に、そもそもの免疫細胞が、採取した幹細胞中に残ってる腫瘍細胞をやっつける、っていうことを期待できるのでしょうか?
」

主治医「うーん。自家移植の場合、免疫系も0にして幹細胞を移植しますので。
限りなく腫瘍細胞が0になったタイミングで採取します。仮に、その中に腫瘍細胞が10個あったとします。
それを、本来持っている免疫細胞が攻撃する、というデータはないんです。」
私「そうなんですね。抗がん剤でとにかく腫瘍細胞が限りなく0に近い時に採取する、ということが大事なんですね」
主治医「そうですね

そうなるように、各種検査結果を精査して、タイミングを計って採取、ということになります
」

私「ところで、先日、
《CAR-T療法が保険適応になった》
とニュースで見ましたが

白血病と一部のリンパ腫が適応とのこと。
私は抗原CD20が発現しているからリツキサン適応なんですよね

この、CAR-T療法は、抗原CD19発現で、難治性のリンパ腫が適応となる、ということだったと思いますが。
私は、この抗原CD19発現かどうかはわかりますか?
」

主治医「そうですね。
ちぇいぴぃ さんの場合、CD20もCD19も発現している、という解釈になります。
だから、適応、ということになるかもしれません。
ただし、適応、となるには、[やるだけの治療はやったけど、それでも、再発を繰り返してもう他にも治療法はない]ってことになったら、適応、なので。
まずは、[自家移植]をすることになるのは変わりません。」
私「じゃあ、[自家移植]後、再々発して、[同種移植]しても尚、再々再発してからでないと、CAR-T療法に進まない、ってことですか?」
主治医「いいえ。
まずは、今回の[自家移植]をします。
そして、万が一、再々発の場合、[同種移植]か[CAR-T療法]のどちらかを選択することになると思います
」

私「それはどういうことですか?」
主治医「先程、免疫系、のお話をしましたが。
同種移植の場合、ドナーの腫瘍0の免疫系を含んだ幹細胞が、ちぇいぴぃ さんの身体の中で生着します。
すると、もし、ちぇいぴぃ さんの身体の中にわずかながら腫瘍細胞が残っていたら、ドナーの免疫系がそれを駆除するんです。
そのかわり、合併症もある、ということになるのですが

この[同種移植]と同じように、[CAR-T療法]は免疫系の療法なんです。
だから、万が一再々発の場合は、この2つの内のどちらかを選択する、ということになりますね
」

とのことでした

なるほど、そういうことなのね

主治医の先生、私と長々とお話してくださってる間、院内電話がひっきりなしにかかってきてました

なのに、丁寧に説明してくださって

ありがとうございます

データと検査結果は、キッチリと知っておきたいです。
真実を知りたい。
その方が対策も聞けるから

とにかく、今は治療効果が期待できそうなので、ちょっと安心しました。
最後に聞いた、新しい療法なんかに進まず、今回の[自家移植]で完治(寛解)することが目標ですから

どうか、今回で治りますように
