診察室で抗がん剤の説明を受けてから、力が入らない。
絵に描いたような癌治療。
ホントに自分は耐えられるのか?
注射は嫌いだし。
抗がん剤をすることになったら、毎回採血、点滴となる。
血管が耐えられるのか、自分の体が耐えられるのか、精神も耐えられるのか?
不安と恐怖で押し潰されそう。
両親は帰宅してから、励ましやら、希望や、願望や、慰めやら、とにかくいろいろ言葉をかけてくれた。
本来なら、すごく嬉しい。
けど、今じゃない……
いや、今だからこそ言葉をかけてくれているんだけど。
両親の気持ちは痛い程、伝わってくる。
でも、今は私が受け止められない。
二人が隣にいてくれるのに、すごく孤独を感じる。
父が
「大丈夫だよ。先生は可能性の話をしただけだよ。先生は最悪の場合の話をするもんだし。仮定の話だよ。」
私は思わず
「仮定じゃないよ。(>_<)あの先生は先を見越して話したんだよ!(>_<)気楽になんてなれないよ!(>_<)
どうして私が癌なのよ~(ToT)私は死にたくない~(ToT)怖いよ~(T^T)死にたくないないよ~(;´д`)あ~~~~~~(ToT)」
と、大声で叫んでしまった。
父は、
「あ~そうかい!もう言わないよ!」
と。
母は、
「可哀想なちぇいぴぃちゃん。お母さんが変わってやりたいよ。可哀想に、可哀想に。」
とギュッと抱きしめてくれた。
心の中では、励まして欲しいのに、実際にその言葉を言われても、素直に受け止められない。気休めにしか聞こえない。
きっとどんな言葉も今は心に入ってこない。
お父さん、お母さん、ごめんなさい。
二人だって辛いんだと思う。
けど、やっぱり癌になってるのは私。
すごく辛いよ。
チビとニイニを残して死ねないんだよ。
当たり前のように、ずっと一緒にいる、って思ってたのに、急に『乳ガンです。』って言われても、まだ信じられないんだよ。
それが、今日また急に予想もしてなかった『抗がん剤』って言われても、受け入れられないんだよ。
私はどうなっちゃうの?
ついこの間まで普通に幸せだったのに……
癌になったからって、それだけでこんなに辛いなんて。
命の期限を切られた感じ……
死にたくない。
生きていたい。
父に大声を張り上げてからベッドで泣きならしていた。
旦那ちゃんが帰宅してきて、すぐにベッドまできた。
「死にたくないよ~(ToT)怖いよ~(ToT)イヤだよ~(ToT)」
「泣いてても仕方ないでしょ。ご飯も食べないで。もっと病気になるよ。死ぬなんて言わない!」
旦那ちゃんは最近帰宅が早い。
私が癌になってから早い。
心配で早く帰りきているんだろうな。
旦那ちゃんの説得と、ベッドに入ってから結構時間が経っていたのもあり、ほとぼりが覚めて両親のいる部屋にきた。
とりあえず父に謝らなければ。
「お父さん、ごめんなさい。」
「ん、もういい。何も言わない。」
そんな感じだった。
父は落ち込んでたかな?
もう、わからない。
うちの中の空気がめちゃめちゃ。
(私のせいだね。)
ただ、不安と恐怖と絶望でいっぱいだった。
チビたん、ニイニ。
弱いママでごめんなさい。
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