サワディーカー。
エジプトは、気温はタイくらい暑いですが
冷たい風が吹くのでまだ過ごしやすいですね。
ルクソールに着き、街を散策していました。
すると、ルクソール神殿の前に
人集りが。
前のほうにステージが見えます。
デモ？歌手でもくるのか？
警察もうじゃうじゃと。
テレビ局まで。
X線を通れば、中に入ることができそう。
入れました。
子どもたちに写真を撮ってと頼まれます。
アジア顔がめずらしいのか？
どの子どもたちも、私に写真を撮ろうと
言って、カメラをゆうたに渡す。
ゆうたは、毎度カメラマン。人気なしすぎ。
人がとても多いので呑気に、人だかりの後ろ
にいたら、
警察と、スーツ姿の偉いさんがこっちに来ます。
やばいやばいやばいやばい…
Where are you from?
あ…ジャパニーズ…へへ。
すると、まさかのまさか
ステージから伸びた、スポットライトの当たった
レッドカーペットがありまして。
なぜかそこを歩かされました。
レッドカーペットの脇には、
国旗を手に持ったエジプト国民がいて、私達に
笑顔で国旗を振っている。
なんならいつのまにか国旗をもらってしまって
いる。
そして、ステージの最前に並べられた椅子に
コンサートでいうとアリーナ席に
招待されます。
誰かと間違われている？
汚い旅人が、レッドカーペットを渡り、
エジプト国民から旗を振られ、
最前列に座っていいのか？
そもそも何が始まる？？
10人ほどのかしこまった男性がステージに
座っています。
一人一人が演説を始めます。
タイミングがよく分かりませんが、
熱血系エジプト国民たち
大きな拍手をしたり、
口に手を当て、アワワワワワワワワ
と叫んだり、
歌をアァ〜ァーア〜と歌いだしたり、
なんかの単語をコーラスしたり。
全然わからん。
とりあえずピーマイも、盛大な拍手。
周りがやめたら私もやめる。
アワワワワワ〜は、やったことないし、
控えめにやっておく。
国民の熱血さに圧倒され、
なんだか怖くなってきたピーマイ。
演説も長いし。
でもこんなVIP席に招待してもらって、
あ、帰りますとか言って
レッドカーペットを逆走する勇気なんてない。
とにかくこの場所は
熱血国民が集まっている。
叫んだり歌ったり
なんか怖い。
いつ帰ろういつ帰ろう早く終わらないか。
また次の人の演説が始まったとか思っていたら…
いきなりゆうたが立ち上がり、
もう下痢我慢できないっす。
帰るっす。
と言い、
レッドカーペットを全力で
逆走します。
いやまじーかーよー
いやこの雰囲気の中よく逆走できるわ
と思いながら、追いかけるようにして
私も逃走。
うまいこと逃げ切れました！！
今思えば、良い経験ができました。
親切なエジプト人たちのおかげです。
で、結局なんだったのか。
選挙前の演説か何か？だったのか？？
未だによく分かりません。
ただ、
外国で
一気に叫ばれたり、うたわれたりすると
結構恐怖。
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