「公害病」が無いわけじゃ… | 中小企業診断士@新加坡→上海→東京     こんなこと、考えてみましてんけど…

中小企業診断士@新加坡→上海→東京     こんなこと、考えてみましてんけど…

シンガポール→上海、そして5年の時を経て東京に戻った、
アジア系の国際派&関西系中小企業診断士ですねん。
シンガポールではちょっとだけ独立開業、
上海では某支援機関勤務。
東京では、どんなシゴトができるやろか。
それは…お楽しみ…!!

今日のネットニュース各サイト(日本語)で、

北京など中国北部の都市で、

基準値を大きく超えた大気汚染の状況が

伝えられてます。


で、これはこちらの方は皆、

ご存じなんかいな~と思い、

中国語版ヤフー(雅虎:ヤー・フー)を見たところ、

やはりトップ記事になってましたわ。

それも結構詳しく有害物質の名称、汚染のひどい地域名など

表記されてました。


ここ、上海は雨で曇り空。

基本的にいつも空気が澄んでいるわけやないですけど、

中国北部のように石炭を使った暖房はないのと、

湿度がある程度あることからか、

汚染が深刻な都市には挙がってませんでしたわ。


そこで思い出すのは、

先週、ウチの中国語レッスンの宿題採点のこと。

宿題とは、この国でマイカーを増やすことについての賛否、

その理由を書いてくることやったんですけど、その中で

ウチは「公害」がこちらでも”ゴン・ハイ”と読み、

同じ意味であることから、

「公害病の問題も、日本は経験してきているから…」ということを

(中国語で)書いたところ、

D老師から

「公害病?公害病って何?大気汚染とか土壌汚染のこと?」

との質問。

「いえいえ、大気汚染等公害が原因となって、その局地的に起こる病気のことです。」

「ああ、じゃあ、職業病(职业病:ジー・イェ・ビン)ね。工場の工員さんとか。」

「あ、それも違います。それなら職業病と日本語でも言います。

公害病は、その公害のある地域の住民が罹る病気です。」

「ああそう。じゃ、中国語には無いわね。」


へ~!!!!??


このD老師が若くてご存じ無いだけかも!と思い、

何人かのこちらの知り合いに聞いてみました。


が、

やはり「公害」はあっても「公害病」は無い。

というのです。


公害病が無いわけないやん!!


ウチらが小学校の時に習った(今はどうか存じませんが)

イタイイタイ病、水俣病、そういうこと、それに近いことが

本当にここで起こってへんのか?


大気汚染のニュースが大々的に報じられて、

外出しない、などの対策が取られることは

必要なことやと思います。

そして、さらに、それを経験している国から

その結果どういうことになっているのか、

当局は、企業は、個人は、どういうことに気を付けないといけないのか、

もっともっと周知していかないと…


他人事ではない気がしますわ。