日本人が、中国語を学ぶとき、
「まあ、漢字を見れば大体わかるやん」
と、大雑把に理解してしまう (→結果、正しく具体的に理解できない)
傾向があると思いますねん。 (はい、ウチもその一人です)
まあ、基本的にはそうなんですけど、
気をつけへんかったら、所詮「外国語」。
風土や環境・文化の違いから、同じ漢字でも、
異なる意味のことがあるんですわ。
その一つが、これ、「酷(クー)」。
日本人がこの漢字を見たら、どう思いますか?
-残酷
-酷い
そんな、マイナスイメージがありますねぇ。
ところが。
こちらは違うんですわ。
漢字しかないもんですさかい、音を当てはめる、ちゅうときに、
これが最適やったらしく、
「酷(クー)」は、「cool」(カッコいい)
なんですねぇ。
ほら、ミニッツメイド(美汁源)のQoo(クー)は、「酷兒(クーアール)」。
そういえば、ネット通販大手の「楽天」、これもこちらで
合弁事業開始しはりますけど、こっちでのブランド名は、
「楽酷天(ルー・クー・ティエン)」。
楽天の真ん中に、残酷な、いや、クールな一字が入ることで、
「クール」「斬新」なイメージを (こちらでは) 与えるとともに、
音が、日本語の「らくてん」に近うなるんです。
「楽天」の中国語読みは、「ルー・ティエン」ですさかい。
一度、お知り合いのこちらの方が居られましたら、
親指を立てて
「酷(クー)!」って言うてみはったらどないです?
「お、わたし、そんなカッコエエか?」と、いい気分になってもらえますえ。