「没問題」は必ずしも「問題がない」訳では… | 中小企業診断士@新加坡→上海→東京     こんなこと、考えてみましてんけど…

中小企業診断士@新加坡→上海→東京     こんなこと、考えてみましてんけど…

シンガポール→上海、そして5年の時を経て東京に戻った、
アジア系の国際派&関西系中小企業診断士ですねん。
シンガポールではちょっとだけ独立開業、
上海では某支援機関勤務。
東京では、どんなシゴトができるやろか。
それは…お楽しみ…!!

中国語をご存知なくても、

「没問題(メイ・ウェン・ティ)」という中国語なら、知ってる!

そんな方、多いと思います。


そやけどね、これが結構クセモノなんですわ。

必ずしも、いや本当に

「問題がない」訳ではないようです。


最近、ウチが読み始めた中国ビジネスのノウハウ書、

よく見る中国ビジネス・コンサルタントさんのブログ、

そして、ウチの実体験…。


どれも同じ考えのようですわ。

日本語に訳すときは「問題ない」で「問題ない」んですけど、

こちらの人々が使われるときの「用法」が、

より”広い”ケースで濫発されるんですわ。


【ケース1】 本当に問題ない、大丈夫なとき

【ケース2】 まあ、心配やけど問題ないかな~、というとき

【ケース3】 自分は判断できない、分からない、というとき


これら、全て適用されるようですねん。

【ケース2】は、日本人でも性格によって使う人、そうでない人、ありそうですけど、

【ケース3】でも使えるの!?と、びっくり仰天しますねえ。


これは、ものの本によると、実利主義・道教思想の影響やったり、

まあ、簡単に「国民性」って言うてしもたらそれまでですけど、

「分からない、知らない、自信がない」と、言うことの方が、

面子の問題として許されへん、そういう雰囲気なんですわ。


しかもねえ、

「アンタ、この前大丈夫、”没問題”って、ゆうたやんかぁ~!」と、

追求しようものなら、

「あら~そやねぇ。仕方ないよ。」

と、責任のかけらもあらしません。


と、分かっていたウチは、先日の誕生日ケーキ、

日系のお菓子屋さん(店員はローカルの方)で注文しましてん。 (まあ、年ガラもなく…)

初めにメモされた名前(カタカナ)が、間違ってたので、

「これ、違うよ。○じゃなくて△よ。直してね。」

「あ、はい。了解。」

「絶対よ。大丈夫?」

ええ”没問題”!日本人のパティシエですから!」 (以上、中国語)


(日本人だって、間違えたメモ渡されたら、そのままメモ通り名前書くでしょうが…)


果たして、ケーキの上の名前は「予想どおり」間違えてましたわ。

もう、あまりに予想通りなので、追求する気もしませんでした。


中国でビジネスをお考えのみなさん、

「没問題(メイ・ウェン・ティ)」の言葉のウラには、

た~くさん、問題が潜んでまっせ。

お気をつけあそばせ。