中国語をご存知なくても、
「没問題(メイ・ウェン・ティ)」という中国語なら、知ってる!
そんな方、多いと思います。
そやけどね、これが結構クセモノなんですわ。
必ずしも、いや本当に
「問題がない」訳ではないようです。
最近、ウチが読み始めた中国ビジネスのノウハウ書、
よく見る中国ビジネス・コンサルタントさんのブログ、
そして、ウチの実体験…。
どれも同じ考えのようですわ。
日本語に訳すときは「問題ない」で「問題ない」んですけど、
こちらの人々が使われるときの「用法」が、
より”広い”ケースで濫発されるんですわ。
【ケース1】 本当に問題ない、大丈夫なとき
【ケース2】 まあ、心配やけど問題ないかな~、というとき
【ケース3】 自分は判断できない、分からない、というとき
これら、全て適用されるようですねん。
【ケース2】は、日本人でも性格によって使う人、そうでない人、ありそうですけど、
【ケース3】でも使えるの!?と、びっくり仰天しますねえ。
これは、ものの本によると、実利主義・道教思想の影響やったり、
まあ、簡単に「国民性」って言うてしもたらそれまでですけど、
「分からない、知らない、自信がない」と、言うことの方が、
面子の問題として許されへん、そういう雰囲気なんですわ。
しかもねえ、
「アンタ、この前大丈夫、”没問題”って、ゆうたやんかぁ~!」と、
追求しようものなら、
「あら~そやねぇ。仕方ないよ。」
と、責任のかけらもあらしません。
と、分かっていたウチは、先日の誕生日ケーキ、
日系のお菓子屋さん(店員はローカルの方)で注文しましてん。 (まあ、年ガラもなく…)
初めにメモされた名前(カタカナ)が、間違ってたので、
「これ、違うよ。○じゃなくて△よ。直してね。」
「あ、はい。了解。」
「絶対よ。大丈夫?」
「ええ、”没問題”!日本人のパティシエですから!」 (以上、中国語)
(日本人だって、間違えたメモ渡されたら、そのままメモ通り名前書くでしょうが…)
果たして、ケーキの上の名前は「予想どおり」間違えてましたわ。
もう、あまりに予想通りなので、追求する気もしませんでした。
中国でビジネスをお考えのみなさん、
「没問題(メイ・ウェン・ティ)」の言葉のウラには、
た~くさん、問題が潜んでまっせ。
お気をつけあそばせ。