御得意様アピール | 中小企業診断士@新加坡→上海→東京     こんなこと、考えてみましてんけど…

中小企業診断士@新加坡→上海→東京     こんなこと、考えてみましてんけど…

シンガポール→上海、そして5年の時を経て東京に戻った、
アジア系の国際派&関西系中小企業診断士ですねん。
シンガポールではちょっとだけ独立開業、
上海では某支援機関勤務。
東京では、どんなシゴトができるやろか。
それは…お楽しみ…!!

いきなりですけど、

企業がマーケティング戦略をたてるとき、

「ターゲットはだれか」

「どのぐらいの規模か」

「客単価はいくらか」

などなど、考えますねえ。


ほんで、ターゲットとなった人たちが、リピーターになってくれるような、

そんな方法も考えますねえ。

そうすることで、

売上も安定するし、

新規顧客獲得費用も(具体的には広告費、セールスマンの人件費など)も

低く抑えられますからねえ。


そんなリピーターのことを、企業側から見て、「優良顧客」いいますけど、

優良顧客を増やすため、企業はあの手この手の策を考えます。

ポイントカード、会員特別割引、もう、リピーターにならな損!みたいな策を。


逆に、

お客さんから、「ウチは優良顧客やで~」と、アピールする方法もあるかも!

と、ちょっと今日思いましてん。

顧客思いの日本では、企業のほうから一杯提案してくれますけど、

そうではない中国では、顧客からアピールも悪くはない、と。


◆例1.漢方薬店で

以前、若白髪に効くという「何首烏(カシュウ;ヘー・ショウ・ウー)」という

漢方薬を買いに行った店で、別の漢方を買いに行きましてん。

「あ、以前”何首烏”買ってくれたお客さんですね。今日は何しましょ?」

お、覚えてくれてはる!よし、いろいろ聞いてみよ。

「何首烏、粉に挽いてもらいましたけど、苦くて飲みにくかったですわ。次は砕いて売ってくれはりますか?」

「それならねえ、ハチミツ入れて飲まはったら宜しい。咽喉にもええですよ。」

などなど。 

それで、商品購入のため、(中国なので)売場で伝票を切ってもらい、それもってレジでお金を払い、

領収書と商品を交換するため、売場に戻ると…

売場のお姉さん、本読んで、もう怠けてるんやから…!と思ったら、

ウチのために、"何首烏”の別の飲み方、調理法を本で調べてくれてはりましてん!!

「ほらここ、見てください!」

「わああああ~(漢字だらけ!)、ありがとうございます!

ほなまた、今度来るとき、別のもゆっくり教えてください。」

「もちろん、また来てくださいね!再見!」


こうして、ウチは有料漢方講座を聞かんでも、レシピをゲットし、漢方薬店は、リピーターを獲得しましてん。


◆例2.果物屋さんで

こっちの日系スーパーは、何故か、バナナを青いままラップにくるみ、冷蔵して売ってはります。

よって、黄色く甘いバナナを味わえませんねん。

そこで、近所のローカル果物屋さんで、バナナとメロン、スイカを続けて買うようにしたんですわ。

お店のお姉さん、話しかけても「ぶすっ」としてはったんやけど、

負けずに通って、話しかけ続けたら、負けてくれはるようになりましてん。

(まあ、端数を切り捨てる程度ですけどね)

それから、ちょっと笑うようにならはったさかい、

「また来よ」と、思うようになりましたわ。


と、いうことで、客サイドからの押しのリピーター、

双方に効果があったみたい?と、

ちょっと自己満足してしまいましてん。