いきなりですけど、
企業がマーケティング戦略をたてるとき、
「ターゲットはだれか」
「どのぐらいの規模か」
「客単価はいくらか」
などなど、考えますねえ。
ほんで、ターゲットとなった人たちが、リピーターになってくれるような、
そんな方法も考えますねえ。
そうすることで、
売上も安定するし、
新規顧客獲得費用も(具体的には広告費、セールスマンの人件費など)も
低く抑えられますからねえ。
そんなリピーターのことを、企業側から見て、「優良顧客」いいますけど、
優良顧客を増やすため、企業はあの手この手の策を考えます。
ポイントカード、会員特別割引、もう、リピーターにならな損!みたいな策を。
逆に、
お客さんから、「ウチは優良顧客やで~」と、アピールする方法もあるかも!
と、ちょっと今日思いましてん。
顧客思いの日本では、企業のほうから一杯提案してくれますけど、
そうではない中国では、顧客からアピールも悪くはない、と。
◆例1.漢方薬店で
以前、若白髪に効くという「何首烏(カシュウ;ヘー・ショウ・ウー)」という
漢方薬を買いに行った店で、別の漢方を買いに行きましてん。
「あ、以前”何首烏”買ってくれたお客さんですね。今日は何しましょ?」
お、覚えてくれてはる!よし、いろいろ聞いてみよ。
「何首烏、粉に挽いてもらいましたけど、苦くて飲みにくかったですわ。次は砕いて売ってくれはりますか?」
「それならねえ、ハチミツ入れて飲まはったら宜しい。咽喉にもええですよ。」
などなど。
それで、商品購入のため、(中国なので)売場で伝票を切ってもらい、それもってレジでお金を払い、
領収書と商品を交換するため、売場に戻ると…
売場のお姉さん、本読んで、もう怠けてるんやから…!と思ったら、
ウチのために、"何首烏”の別の飲み方、調理法を本で調べてくれてはりましてん!!
「ほらここ、見てください!」
「わああああ~(漢字だらけ!)、ありがとうございます!
ほなまた、今度来るとき、別のもゆっくり教えてください。」
「もちろん、また来てくださいね!再見!」
こうして、ウチは有料漢方講座を聞かんでも、レシピをゲットし、漢方薬店は、リピーターを獲得しましてん。
◆例2.果物屋さんで
こっちの日系スーパーは、何故か、バナナを青いままラップにくるみ、冷蔵して売ってはります。
よって、黄色く甘いバナナを味わえませんねん。
そこで、近所のローカル果物屋さんで、バナナとメロン、スイカを続けて買うようにしたんですわ。
お店のお姉さん、話しかけても「ぶすっ」としてはったんやけど、
負けずに通って、話しかけ続けたら、負けてくれはるようになりましてん。
(まあ、端数を切り捨てる程度ですけどね)
それから、ちょっと笑うようにならはったさかい、
「また来よ」と、思うようになりましたわ。
と、いうことで、客サイドからの押しのリピーター、
双方に効果があったみたい?と、
ちょっと自己満足してしまいましてん。