今日も中国語のお稽古がおましてん。
教科書は、「成功之道」っちゅうタイトルで、
ケンタッキー(肯徳基)、イケア(宜家)、スターバックス(星巴克)など、
世界各地でビジネス展開する大企業が、どうやって中国で成功したのか、
その秘訣について書かれたものですねん。
今日提出の宿題はねぇ、ケンタッキーの昔と今について、違いを作文しなさいっちゅう題目ですわ。
(ところで、ケンタッキーさんのHP見たら、日本では40周年らしいですねえ)
ほんで、ウチは、
同社の日本・中国の進出から今まで、三つの時代に分けられる。
1.洋食ファーストフードのチェーン店として、日本や中国に新風を吹き込んだ時代。
2.中国での「中華味」メニュー、日本での宅配など、各地のニーズに合わせた
商品やサービスを拡大した時代。
3.そして現代。世界の大企業として、環境保全や食育、食の安全確保など、
社会貢献する時代。
みたいなことを書いたんですけどね。
2.までは、中国人の先生は、ふんふん、と聞いてくれてはりましたんやけど、
3.は「へ?」「なに?」という感じでしたわ。
環境保全について、包装に再生紙を利用したり、「食育(これは、中国語では通じません)」について、
説明すると、少しは納得してくれはったんですけど、「食の安全確保」やら、「アレルギー成分の表示」
について、説明したら「そんな成分表示して、誰が見るの!?」っちゅう反応ですわ。
「もしかして、アレルギー(中国語では”過敏症”グォ・ミン・ジェン)って、中国では
深刻な問題じゃないんですか?」
「う~ん、どうだろう?主に、花粉(日本のスギ花粉とは違い、花の臭いとかダメな人が居られるらしい)、
海鮮、果物の三種類ぐらいかな?」
「え?!じゃあ、小麦粉、卵、ピーナッツとかは?」
「そんなのでアレルギーになったら、中国料理は食べられませんねえ。」
「…」
イロイロ説明しあった結果、日本は「清潔」に気を遣いすぎ、逆に子供の抵抗力が落ちている。
中国でも、農村の子が一番強いと言われている。
だから、日本でアレルギーが多いのは、現代病の一種なんでしょうねえ、
ということで、互いの意見が落ち着きましてん。(ケンタッキーそっちのけ。)
言葉を習うということは、その国の文化や習慣、そして物事の感じ方や重要度も
学べることなんですねえ。
いや~、毎回新鮮ですわ。