ウチらが小学生のころ、社会科の時間に「加工貿易」っちゅう言葉を習いました。
日本で生産するよりも、人件費が安く、さらに輸出入の運賃を足してもまだ安いため、
コスト削減の目的で行われる加工を目的とした輸出と輸入のことですねぇ。
まさに、その貿易相手が、人件費、作業の正確性、地理的条件(近い=運賃が安い)と、
好条件がそろった中国でしたねえ。
それが、今は、成り立たなくなってきてるんですねえ。
広州あたりの、自動車関連部品工場でのストライキもしかり、
ユニクロさんや青山商事さんが、中国以外での生産拠点に重点を移すこともしかり。
貧富の差・地域の差は大きいとしても、「中国=人件費が安い」とは、
必ずしも言えへんようになってきてるんです。
それよりも、中国の生産物で求められるものが、「安さ」よりも「安心・安全」になってきてます。
世界に誇る広大な土地と莫大なマンパワーを持つ中国。
まだまだ世界の農業国、工業国でであり続けていくでしょうけど、
これからのポイントは、安全なものを排出することへの信用獲得でしょうねえ。
特に、食べ物。
と、思っているところへ、昨日の新聞に載ってましたけど、
伊藤忠さんが、黒龍江省の農業局と協力して、
日本の農業技術を現地で応用し、安心・安全農作物を生産する、っちゅうではありませんか。
日本国内でも、農業の商業化が注目されてますけど、
これほど大規模とは、斬新ですねえ~。
ウチら、中国にいますさかいに、中国野菜いただいていますけど、
やっぱり内心「大丈夫かな~」と思ってますからねえ。
中国製品は、「安心・安全」を売る時代に入ってきてるんや、と、大陸にいながら
ひしひしと感じていますねん。