「しない」ことに有る意味 | 中小企業診断士@新加坡→上海→東京     こんなこと、考えてみましてんけど…

中小企業診断士@新加坡→上海→東京     こんなこと、考えてみましてんけど…

シンガポール→上海、そして5年の時を経て東京に戻った、
アジア系の国際派&関西系中小企業診断士ですねん。
シンガポールではちょっとだけ独立開業、
上海では某支援機関勤務。
東京では、どんなシゴトができるやろか。
それは…お楽しみ…!!

去年の終わりにね、

二回ほど、新加坡に駐在してはる日本人のビジネスマン&ウーマン向けに、

「財務会計の基礎講座」いうのを、ある企業さんが主催してはりましてね、

ウチは講師として呼んでもうたんですわ。


一回目はエライ緊張しましたえ。(誰も緊張してるようには見えへん、ゆうてくれはりましたけど、準備の段階で

一人で”こんなん聞かれたら分かるかな~”って、ドキドキでしてん。)


昨日のお昼、実はその講座を主催しはった企業のかたとお会いしてましてね、楽しい情報交換

させていただきましてん。



上手な講師というのは、何が良いのか。


その場での答え… 「間(ま)」。


駆け出しの講師、私も一回目のときのこと、鮮明に覚えてますわ。

「時間の空白」が、怖いんですわ。

誰かに反応して喋っててほしい、あるいは自分が説明するか、「分かりましたか~?」とか

ゆうて、音声が消える瞬間をなくしたい。


そやけど、人間、聞いてるときに「ふ~ん」って一端理解しても、体に浸透していくまでにある程度時間がかかるんですね。しかも、ウチが担当させてもうた財務会計講座、一回4時間ですさかいねえ。そんな長いこと、聞き続けるわけにはいきませんねえ。


そやし、時間的な空白があったって、それは生徒さんの頭の中で浸透していく時間やったり、「ほんまかいな」と考える時間やったり、空白の中で緊張があったり、と、勿論「間延び」してしもたらあきませんけど、そこをコントロールすんのが、上手な講師なんでしょうねえ。


音楽の休符にも、意味があるんですもんねえ。

喋ることばっりちごて、空白の時間を操れる、そんな講師、あこがれるわぁ。