シンガポールでは、小学校卒業時に、卒業試験(PSLE:Primary School Leaving Examination)がありますねん。
これだけでびっくりしたら、あきません。
日本と同様、小学校は6年ですけど、1年から4年までが基礎課ということで、4年生の終わりに、学校独自のテストがあり、その結果で、5・6年のコースが決まるというやないですか。しかも、その4年生のテスト次第で、行ける高等教育機関が絞られてしまうんですて。
そやし、
「シンガポールでは、10歳(小学校4年生)で人生が決まる」
「シンガポールには、敗者復活はない」
と、よう聞きます。
それがええか、悪いか、というのは簡単には答えられません。
何でやゆうたら、たった500万人の人口で、4人に一人は外国人(あ、ウチもですわ。)、中国語でいうところの「本土人(もともとシンガポールに住んでる人)」も、中華系・マレー系・インド系で、それぞれの言語や宗教、生活慣習を持ってはるんやし、国としての求心力維持および、少子高齢化・人口減少への対処が至上命題の小さな国としては、敗者復活の機会を沢山創ることよりも、優秀な勝者を伸ばしていくことに、優先的に注力せなあかんのでしょうね。
確かに、何でもかんでも、100点満点はできませんもんね。税収も限りがあるさかい。
そやけどね、この結果、一つ成果があるんちゃうかな、と思われるのは、こっちの人らは、小さい頃からテストに慣れたはるので、「競争心」「自己主張」「リーダーシップ」、このあたりはシッカリ定着してるような気がします。
日本には足りない、ちょっと上手に取り入れたいところやなあ、と思いますねんけど。