シンガポールといえば、公用語に英語を用いる、中国系、マレー系、インド系の複合民族国家。
シンガポールの公共交通機関といえば、SBSバスと、MRT(地下鉄)。
日本語しか話されない日本列島から来た私たち、わずか東京23区程度の広さのこの国で、こんな色んな言葉が使われていることに、新鮮さを感じますえ。
せやけどね、日常生活をするとなると、そんな悠長なこと、ゆうてられません。
先日ね、バスと地下鉄乗り継いで出かけましてん。地下鉄は、駅名の表示も英語(アルファベットで書くマレー語も含む)、中国語、タミール語が分かりやすく掲げられてますし、車内放送も4ヶ国語でゆうてくれはりますから、そのうち分かる言葉がでてくるやろ、と思いつつ、表示みながら「次やなあ」と思て、ゆったり乗ってますねん。
せやけどね、バスの怖いこと怖いこと。
車内放送が全くあらしません。ひゃー、こわい。それに、バス停の表示もバスの中からは見づろうて、初めて行くところは、バスの路線表と、地図を握り締め、バス停側の座席に座ってバス停の名前を「次か、次か」と緊張しながら一つ一つ確認せなあきませんねん。そら、スリル満点ですえ。
そういえば、バス乗る前に、運転手さんに行き先確かめてはる、シンガポーリアンらしき人がいはりました。でも、乗客さんは英語不得意な中華系おばあさん、運転手さんはマレー系。親切な人が間に入って通訳したげてはりました。なんや、ほほえましい光景に思えましたわ。