上司に本音を言えない | 【Cheer Coach】企業研修・ワークショップ・コーチ 齋藤稚亜子(ちあこ)

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上司に本音を話していますか?


上司に何%くらい本音を話していますか?


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企業研修やコーチングをしていて思うこと、

「上司に本音を話さない」

「上司に本音を話せない」

とおっしゃる方の多いこと…


悪いことでしょうか?

私はそう思いません。

当然のことと思います。


なぜなら、私たちは社会人生活をスタートする時点で、

このように刷り込まれるからです。

「上司へホウレンソウする時は、自分の考えを整理してから行きましょう」

「感情でモノを言うべからず。冷静に論理的に話しましょう」

「相手の立場に立って、コミュニケーションしましょう」

と…


気が付いたら、

上司と会話をする時は、

「自分の意見を整理し、考えを明確にした上で、冷静に話す」

「相手が困らないよう、喜んでくれるように話す」

ことを心がけている方も多いでしょう。

間違っても、とっ散らかった状態で会話してはならない、と。


私自身も、会社員時代を振り返り、

常に本音で上司と何でも話していたか、

というと決してそうではありません。


上司に対する信頼がなかったわけでもなく、

上司が聴いてくれなかったわけでもありません。

特に、1社目の元上司はコーチングのプロでもありましたので、

「聴く」スキルは普通の人の100倍高い方でした。


とはいえ、迷ったり、悩んだりしたとき、本音を話さなかったのは、

「自分がどう見られるかが怖い」

「こんなモヤモヤした状態で話したら、上司の時間を無駄にして申し訳ない」

「こんな状態で話して、上司に迷惑かけたら申し訳ない」

という気持ちが要因だったと思います。


本音というのは本来、

整理できてなくてモヤモヤしていて、

ある程度、感情的なものだと思うのです。


だからこそ、本音を話せる相手は限られますし、

特に評価者である上司には話せない場合も多いと思います。


私の場合、1社目の会社に在籍中は、

仕事後に上司と飲みに行く機会が多くありました。

その時に「ここぞ!」と思って、

仕事に対する思いや、

今後挑戦したいこと、

今後のキャリアなど、

思う存分話していたことを鮮明に覚えています。


その飲みの席の前には、

何をどう伝えるか、相当考えましたし、

伝えることに勇気も必要でした。


2社目の会社に転職してからは、大切なものの優先順位も変わり

(私の場合、兼業のダンスや生徒さんとの時間に忙しく…)

正直、業務時間外に本音で話す、

という場もなくなりました。


私の場合は、

今振り返ると、上司にもっと本音で話したかったと思うことは…

「すごく頑張った肝煎りの仕事のこと」

「今期の目標に対する行動計画、進め方」

「職場をより良くするために思うこと」

「これから挑戦したいこと」

「今後のキャリアのこと」


特に思うのが、

「今期の目標に対する行動計画、進め方」

「これから挑戦したいこと」


これが話せていたら、

モヤモヤと停滞する時間も短く済み、

仕事ももっとうまく進んだと思います。


冷静に見ると、

上記2つの話を聴いて、

部下が自信を持って前に進めるよう、

支援するのは上司の仕事かもしれませんね。


とはいえ、

言えない、言わない事情もあると思うのです。


ということで、


上司に本音を話せない方、

本音を話せる上司のいない方のために、


目標を明確にすること

目標に対する行動計画を明確にすること

目標達成に向けて伴走し、仕事の成果を出すこと


にコーチングの軸足を置いていきたいと思います。