犬が食べる肉2にコメントが付いた。
スキンガードを罵倒したのと同じ人からだ。
コメント荒らしだと思って削除した。
内容は、
「狼を含めイヌ科の動物は、人間や家畜を襲います。馬や牛です。だから人間に嫌われて狼は滅びていったんです。
サバンナには狼いませんからねえ・・・ハイエナくらいで。」
呆れた。開いた口が塞がらなかった。
気を取り直して。。。狼や犬族の名誉のために、真実を伝えさせていただきます。
「日本狼のこと」から滅んだ原因を抜粋。
人間を避けてひっそりと、鹿やイノシシを食べて生きていたのに、人間が迫害し滅亡させたそうだ。
地球上の何かが崩れる時、たいていはそこに人間が絡んでいる。
動物達を悪者にするのはお門違いだ。
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「狼は純肉食性の動物です。
純肉食性の動物は、餌がなくなるなどの原因で急激に滅んでしまいます。
とくに狼にはその傾向が強いといわれています。
。。省略。。
日本狼が滅びたのは、狂犬病や、洋犬が持ち込んだジステンパーが原因であったとされています。
明治の頃、それまではめったに人前に姿を見せなかった狼が、町や村や里に出てきました・・・。
それらの狼は家畜は言うに及ばず、人間にも見境なく噛みついたという記録があります。
狂犬病にかかった狼でした。
それで、滅んでしまいました。
。。省略。。
記録上では、狂犬病にかかっていない正常な狼が人を襲った例はないとされていました。
最近になって新しい事実(?)も出てきたようですが、何十年に一度という珍しい例だそうです。
イヌ科の動物が人間に持つ、奇妙な親近感のせいだというのが、識者の間では定説になっているといいます。
送り狼という言葉があります。山道などでトコトコあとをつけてきたそうです。
つけていて、転べば襲う気なのだとか伝えられました。でも結局、そうした例はなかったそうです。
狼は人間に対して、わけのわからない親近感を抱いている。だから、ついてくるのだと。
また当時の山間僻地では、人間のオシッコを飲むのが目的だったと伝わっていたそうです。
人間は塩分の摂取量がずば抜けて多いからです。夜分にトイレの桶をなめていたことがあったとも言います。
また、縄張りに入った大型の動物を追い出すためとか、外に出るまでの確認行為だとも言われています。
いずれにしても狼は、もともとそうした目的以外には人に近づくことは極めてまれでした。
山に住む人でも一生に一度、姿を見れば幸運だったとさえいわれています。狼のほうで慎重に人を避けていたのでしょう。
狼はかつて「大神」という字が当てられていたといいます。
現代でも魔除けに狼の頭骨をまつってある旧家があり、大きいのになると、その牙は成犬のゆうに倍はあるということです。
牧畜業のヨーロッパでは、狼はかつて最も憎まれた動物の代表でした。
しかし農業国のわが国では、害獣は鹿や猪であったため、狼はむしろ益獣とされてきました。
狼は行動範囲が広く一か所にとどまりません。その狼が回ってくると鹿や猪が一帯から姿を消し、農作が守られていたのです。
また送り狼が、猪などを遠ざけるためにも有効だったとされ、人にとっては守り神だったのでしょう。
狼はむやみに獲物を襲うのではなく、狙われる獲物は家畜も含めて幼獣か老齢個体であり、壮齢個体が攻撃されることは少ないそうです。
総じて、狼に攻撃されるのは栄養状態の悪い個体であることも判明しているそうです。
「(あるサイトからの引用文)・・・じつは老齢個体や病弱な個体を襲うことにより、個体群をむしろ健康な状態に保つというプラスの役割を持つ可能性もあるという見方が有力になっている。
欧米人が未開と考えていたモンゴルやイヌイットの文化に「オオカミはヒツジの医者だ」という言葉があるのは皮肉なことである。
彼らの方が自然を正しく見ていたのである」
北海道のエゾ狼もまた、同じ時代に滅びてしまった狼です。
1896年までに毛皮商が数頭の毛皮を扱ったのが最後で、その後の記録はありません。
食用や毛皮利用のためにエゾシカが人間に乱獲されて激減し、狼はやむなく家畜を襲い始めました。
その結果、当時としては破額の一頭十円という懸賞金つきで狼撲滅が行われました。
硝酸ストリキーネという毒薬を使ったりして滅ぼしてしまいました。
記録に載らない数字を含めれば、12年間で3千頭近くが捕獲され、殺されてしまったといわれています。
その北海道狼でさえ、残されている標本は3体ほどで、学術的に検討された頭骨はたったの1個しかありません。
とにかく、研究を進める前に消えてしまった日本の狼。
生態などは謎だらけで、学者にとっても推測する以外に方法はありません。
日本狼にしろエゾ狼にしろ、人間に迫害された結果の滅亡です。
ほっておけば狼に限らず、野生動物はなすすべもなく消えていってしまいます。」