アデレードマラソン当日です

前の夜はしっかりパスタを食べてカーボを体にためこんで(単純??笑)、早めにベッドに入ったはいいけれど、興奮状態でなかなか寝付けず。一応あれも持っていこう、明日はこう走ろう、とか考えているうちに眠りに落ちました。
そして
午前5時にアラーム
この日ばかりはばっちり目が覚めました。
今日私の送り迎え&フォトグラファー&応援を務めてくれるリッチも眠そうに起床。ごめんよ~

持ち物をもう一度確認して家を出た時はまだ日の出前。外は真っ暗です。

でも会場のスタジアムに着くと、そこはランナーとその応援に来ている人達ですでに賑わっていてとってもいい雰囲気


スタッフからゼッケンを受け取ると、私が日本人だと気づいたのか「来年東京でマラソン走るよ!」とうれしそうに話してくれました。この会場には走ることが大好きな人たち、それをサポートする人たちが集まっているのだと思うと、そこにいる人たちみんなに親近感を感じぜずにはいられませんでした
そしてスタジアムに入ろうとすると・・・
えええええ、
さん
こんな朝早く、しかも妊婦の彼女が応援に駆けつけてくれたのでした。まさかの展開に私もリッチもびっくり
先輩ランナーでもある彼女には、アデレードに移住する前にこのアデレードマラソンを紹介してもらい、これまでのトレーニングを通してもたくさんアドバイスをもらってきました。そして前日も、何を持って行ったほうがいいかさっぱり分かっていない私に対して持ち物のこととかを心配してくれたり、とっても心強いラン仲間です。
そして彼女には最後のアドバイスをもらい、いよいよスタート地点へ。エネルギーみなぎるランナーたちに囲まれ、私のやる気もますますUP
Let's enjoy!と皆が声をかけ合い、
6時45分レーススタート

もうあたりは明るくなり始め、

さんとリッチ、そして会場で声援を送ってくれるたくさんの人たちに見送られスタジアムを出ました。
ぶれてますが白のちっちゃいのが私ですトレーニングをしていた時には午前中に走ることはあまりなく、早朝ランなんて一度もなかったのですが、
朝日に照らされながら走るってほんとに清々しくて気持ちいい! と、走る喜びを感じつつのほほんと走っていると、あっという間にあたりにランナーは数えるほどしかいなくなってしまいました。
笑ほとんどのランナーは出だしからすごいスピードなので、
その波に流されないよう私は私のゆっくりペースで走らないといけないのですが、あたりに人がいなくなるのでちょっと不安になってしまいます。
道路を横断するとき警察やマーシャルの人たちが車をとめてくれるのですが、私一人のために交通をとめてしまっている!と思うと申しわけなく、協力してくれているドライバーたち、ボランティアで早朝から仕事してくれているマーシャルの人たちみんなに感謝しながら走りました。
一回車のクラクションが聞こえて、怒ってるドライバーもいるなぁ・・・と思いながら走っていたのですが、あとから聞くと実は移動中のリッチが私を偶然見かけて合図したようで、私が振り向きもしないから、本当に怒ってクラクションを鳴らしているみたいになってしまって、警察ににらまれないかあせっていたらしいです
約5キロ地点にある最初のドリンクスタンドに到着すると、

さんがいて、もうすぐ5キロだよ~と声をかけてくれました! こういうとき友達の顔を見れるだけで安心。本当に力になります

シティ近くのスタジアムからは西側のビーチを目指して走り、そこから折り返してまたスタジアムへ戻っててくるルートになります。初めて走る道なので目にする風景も新鮮だし、ルートを教えてくれるマーシャルの人たちも「おはよう!がんばれ!」と声をかけてくれたりするので、自然とがんばっちゃいます。
やっぱりこのイベントの雰囲気で気持ちもハイになっているのか、ペースを見ながら気をつけて走るのだけど、予定より早いペースになってしまいます。調整しようとしても結構これが難しかったです。
後半大丈夫かな・・・と不安がよぎります。
スタートから約20キロのグレネルグのビーチにつくと、食糧や薬などが詰まったバッグをぶらさげ今度はリッチが手を振っていました。
この時点までは足の痛みが出なかったので、それを報告すると彼も安心したよう。
するともう少し先で、今度は

さんがキッズもつれてきて一緒に応援してくれていました。キッズのかわいい笑顔を見てまたまたやる気UP

の私。
ところが・・・ここからが一番寒かったところ。
海風が吹き、雨が降り、ゆっくりペースの私の手は凍えるほど。
でもカメラマンには笑顔
長ーいヘンリービーチ沿いのランが終わり、ここからはトレンス川に沿ってスタジアムを目指していきます。
途中で馬がいたり眺めがとてもきれい。体は疲れていても心はいやされました
あと10キロの地点に近づくと、

さんのキッズが川の向こうから声援を送ってくれ、まわりのランナーにも「ファンがいていいね!」と話しかけられました。
そして彼女たちとリッチに見送られ、残りの10キロへと向かいます。体はもう重くなって疲れもでてきていたし、今まで練習でも走ったことのない未知の世界。
実際、数分走ってはストレッチ、また走っては少し歩いて、というのを繰り返すことが多くなりました。
残り7キロを切ってからは本当にしんどくって、体もばらばらにこわれそうなほど痛くなってきて、あたりに誰もいなかったりすると、ちゃんとスタジアムにたどりつけるのか不安に。
泣きそうになるのをこらえて走ったりもしたのですが、追い越していくランナーたちやマーシャルの人たちが「大丈夫?」とか「よくがんばってるよ」「きみならできるよ」と声をかけてくれるので、そのたびに感謝の気持ちで走り続けられました。
あとは、応援してくれている友達やリッチにスタジアムで会ってお礼を言いたい気持ち、自分に自信がなくていつも負い目を感じている自分に対して、自分も何か成し遂げられることを証明したかった気持ちで乗り切りました。
ゴールまであと3キロというところ。

さんが今度はだんなさんも一緒に待っていてくれたのでした

ここまでの数キロが苦しかったし、もうスタジアムまでみんなに会えないと思っていただけに、本当にうれしいのと安心したのと。次はスタジアムでね!という彼女の声に答えるべく、また走り出しました。
いつもの練習なら3キロはあっという間だけど、この3キロは長かった。あと2キロ半、2キロ、1キロ半・・・
そしてもうスタジアムがそこに見える場所で、右足の膝と付け根にとんでもない激痛が

そんなぁ・・・・ここまできたのに
ここでリタイアなんてできない・・・
近くにいたランナー(トロフィーを持っていたので、たぶん入賞した人。で、すでに帰宅途中。笑)が、もうそこの角を曲がればスタジアムの入口だからがんばれ!と励ましてくれたのですが、関節の痛みで足を地面につくことすらできず。
でも、
絶対ゴールする!と意思は固かったので、しばらくの間そこで足を動かしながら痛みがおさまるのを待ち、最後は(本当はすべきじゃないのだろうけど)息を止めて我慢しながら歩き始めました。そしたら不思議と激痛は徐々にとれていき、もとのペースで走れるように。
あぁ本当によかった

そしてそのままスタジアムに入ると、そこには
さんファミリー、リッチ、そして
さんファミリーも
このときにはもう疲れなんて忘れていて、みんなの顔が見れたうれしさだけで走っていました。
ゴール地点では、
その場にいた人たちが拍手で迎えてくれ、無事に
4時間56分でフィニッシュ。
完走という目標だけでなく、5時間をきるという目標まで達成できたのは、
応援があったからこそ
アデレードマラソンを走ると決めてから約半年の短い練習だったけど、今日まで練習してきたことや、今日苦しかったのを乗り越えたことは私にとってこれから勇気になると思うし、それに何より、心優しい友達たちや他のランナーや関係者に応援してもらえたことは本当に本当にうれしかった。そのおかげでもっと強い私でいられるんだと思いました。みなさんには本当に感謝しています

家に帰る途中の車で、リッチが「ほんとにすごいよー!」とほめてくれたのですが、もう一言、「こうやって一緒に家に帰れるのが本当にうれしい」と言ってくれました。今日は一日、私の世話をしてくれてありがとう

楽しいのも苦しいのも全部ひっくるめて、私が想像していた以上の経験を得た一日でした。マラソンを経験した今、この世の中になぜこんなにも走っている人がいるのかがわかる気がします。