美濃焼茶碗の代表の一つ「瀬戸黒」は
別名 「引出黒」と呼ばれています。

その名の通り

窯の焼成中に、
炎の中から茶碗を引き出し、
急冷することにより

漆黒の輝きを出すという、
「美濃焼」の男らしい
ダイナミックな技法です。





この瀬戸黒の人間国宝 加藤孝造先生の
お弟子さんである

加藤三英先生のような、
美濃もんの作家が、
瀬戸黒を発表していただいた事は
茶道をしている者には本当に嬉しいです。





加藤三英作 【瀬戸黒】茶碗


加藤三英先生・名古屋高島屋



私が男子寮にいた頃、
海外から茶道を学ぶ為に、来日している
台湾の馬さん、アメリカのミカエラ
友人になり、

みんな茶碗

それも桃山陶

私の窯場のある美濃焼

特に瀬戸黒を

どーしても、
訪ねたい!という事から
みどり会総勢10人ほどで

三英先生の師匠である

瀬戸黒 人間国宝の加藤孝造先生を
訪ねる事ができました。

まだあの頃は、三英先生も
瀬戸黒は作っていませんでした。


そして今回
初作りの【瀬戸黒】が誕生しました!

漆黒に輝く器は
手取りもいいし、
土も白くてサクサクです。

ぜひ濃茶を練ってみたいです!


そして、一方は 
以前から取り組まれている  黄瀬戸です。




胆礬たんぱんの部分の装飾は
絵ではなく、叩き締めた跡なんです。

また胆礬たんぱんの硫酸銅ではなく、
天然の銅を入手し、用いたそうです。

うっすら見込みまで抜けてます~

抜け胆礬で喜んでる方も
いますが、
陶芸家ならいくらでも抜けますから!
一喜一憂しないでください。

そんな抜けなんかより、

シットリした
大人の肌あいと、黄瀬戸らしい
虚ろひ が大切だと思います。



茶事をすれば

黒い茶碗 は一つは持ちたくなります。

黒茶碗と言えば→楽焼のような図式が
できていますが、
黒いのにとても柔らかい印象です。

一方、桃山時代 戦国の乱世に生まれた
【瀬戸黒】は
カチッとして、
まさに 男の茶道の 主茶碗 に
ピッタリだと思います。

考えてみれば、
歴史も踏まえると
黒茶碗の選択肢は
楽か瀬戸黒しかありませんな~

ところで

この瀬戸黒と黄瀬戸で
一服したくないですか?

そこで

今秋には東京で皆さんに
一服頂く機会を設けようと思います。

また詳しい日程や場所が
決まりましたら
ブログで募集いたします。

↓↓↓↓↓

※下記のように10/21東京都庭園美術館
茶道講座内で決定いたしましたので、
ぜひお申し込みよろしくお願い申し上げます。