【一口吸盡西江水】
いっくにぐじんすせいこうのみず
千利休居士が参禅の師と仰いだ
大徳寺の古渓宗珍により示された禅語です。
この禅語により利休居士は
大悟したとされる非常に重要な禅語です。
【風露新香穏逸花】だけでは
片手落ちである、それだけでは
利休居士の心には近づけないよと、
【一口吸盡西江水】も合わせて学ぶ
大切さを恩師が教えてくれました。
龐ほう 居士が
馬祖ばそ 道一 どういつに
『万法と侶ともたらざる者、是れなに人』
と聞いたのに対し、
『西江の水を一口で飲み尽したら
いってやろう』
と応こたえた故事によります。
沖本克己/竹貫元勝著『禅語百科』
茶を喫する際に、
雲門拄(しゅ)杖(じょう)子(す)化(け)して
龍と為る、乾坤(けんこん)を呑(どん)却(きゃく)し了(おわ)れり
解説はこちらから→引用:碧巌録六十則
に通じるようです。
茶道のおかげで禅語を学び、
また利休居士や古の人々、
そして
一番身近な自分の先祖にまで
思いを馳せる事ができます。
土本先生、
ご指導本当にありがとうございました。