雑感2・24両国&阿部世界戦 | リングサイドで野次を聞いた ~独善的ボクシング論

リングサイドで野次を聞いた ~独善的ボクシング論

マニアの隠れ家を目指します。
中津の生渇きの臭い人はお断り。

遅くなったけど忘備録として。

2・24両国国技館は会場には行けなかったので当日、Amazon primeで追っかけ鑑賞。

一番印象的だったのは増田陸と中谷潤人。

増田は昨年8月以来の試合だったが、スルタンにこれ以上は無い勝ち方だった。これは堤が返上した日本王座を即狙いに行けるな。今度の王座決定戦でどっちが勝っても問題にしないだろう。

今の増田は国内バンタム級ウォーズに参戦する権利はある。

トリプル世界戦では一番苦戦しそうだった中谷が一番良い勝ち方をしたのが印象的だった。前戦のアルヒ・コルテス戦では自身のコンディションの悪さと相手の的の小ささに苦労(苦戦でなく)させられたものの、バンタムに階級を上げると俄然、動きが良くなってたな。Sフライからバンタムに上げた直後の井上尚弥みたいに。

サンティアゴによいポジションを許さず、最後はガードを割るように左のストレートで仕留めたのも見事だった。フライやSフライは減量の問題もあったかも知れないが在位期間が長くなかったがバンタムではしばらく防衛戦もやって欲しいな。

田中恒成はバカセグアがそれほど悪い選手ではなかったので面白い試合になったものの、この階級になると今まででダメージを与えてたパンチでも思ったほどでなく階級の壁も若干感じる。

あとは4階級制覇といっても3階級が決定戦というのもなあ。リナレスとかも決定戦多かったけど、海外での防衛戦も多かったし階級的に相応の相手とも戦ってたからな。

田中も今後は階級とかにこだわらず、誰に勝ったかというところで勝負して欲しいな。ちょっとイメージ的に勿体無い。

拓真vsアンカハスはアンカハスの身体が少し緩い様にも感じた。3Rに拓真のカウンターが好打して距離をとった試合がしにくくなってインファイトの攻防になったのは失策だったな。

接近戦でサウスポーの利点もなくなったし。

そんな状況でも拓真がアンカハスをボディで仕留めたのは見事だった。ただ、試合後の反応からすると寺地みたいに激闘型を目指すのかな。今までのスタイルも維持しつつ、ファイター・スタイルをミックスして自分なりのスタイルを追求して欲しいね。あくまでも兄は兄、自分は自分と開き直ってしまう方がいいかも。

 

そしてルイス・アルベルト・ロペスvs阿部麗也ですが・・・

フェザー以上はまだまだ日本人には鬼門なんだなという印象。

国内で実績を作り、挑戦者決定戦まで勝ち抜いた阿部ですらアッサリと跳ね返されるし、そしてロペスが必ずしもフェザー最強とは言えない事実。

アウトボックスを完遂するにしてもある程度の決定力とかは必要かなと改めて実感しました。これはあくまでも日本でなく、世界で通用する決定力という意味でですが。

エマロドに挑む西田もこの点で不安を感じますね。