1・23大阪雑感 | リングサイドで野次を聞いた ~独善的ボクシング論

リングサイドで野次を聞いた ~独善的ボクシング論

マニアの隠れ家を目指します。
中津の生渇きの臭い人はお断り。

Amazon prime BOXINGとしては初の大阪進出。

SNS上では当日完売の情報もあったが、2階の一部はブロックで空いてたし、残念ながら超満員には見えなかったです。

それでも3150よりは入ってた様に見えたし、熱も違う。

新幹線の事故による終日運休で帰宅が大幅に遅れてしまったので遅れて追っかけ再生でテレビ観戦。大阪行きたかったな。

 

辰吉vs与那覇。辰吉ってこんなに丁寧なボクシングをしてたっけ?という印象。与那覇の大きな動きに惑わされずに手と脚を良く動かしながらフルラウンド。2-0判定勝ちだが、ブランクの間に濃い時間を過ごしたのではないかと想像させる内容でした。

 

ダラキアンvsユーリ阿久井。ダラキアンの変則スタイルもエキサイトマッチで観てるときと比べるとちょっとキレが無いような・・・それでも柔軟なボディワーク、フットワークを利したダラキアンをユーリが捕えるには時間が必要だった。

後半、段々、ユーリのパンチが芯に近づいてる様に見えた。

それでも決定的なシーンをつくったとまではいかないので正直、判定が読み上げられる前に嫌な想像が頭をよぎったが杞憂に過ぎなかった様だ。ダラキアンのクリーンヒットはもっと少なかったしな。

防衛を重ねてる強い王者に国内NO1を証明した挑戦者が挑むというクラシカルな状況での試合での見事な戴冠。

中谷、矢吹に次いでユーリも世界に到達したので今後はここから更にビッグマッチへ繋げて欲しい。

 

天心vsロブレス。3戦目となった天心。パンチの強弱、連打の回転力、パンチの重さ、的確さ。総てにおいて試合毎に急速に進化してる様に見える。今までの業界の常識からすると異物なので受け付けないファンも多いけど、紛れもなく逸材だろう。

1戦目で与那覇を相手にやや変則的な試合をしてたことを思えば全然違うボクサーになってるのは一目瞭然。

相手のロブレスも戦意が高く、これからというところで右足首負傷で棄権は残念。

試合後は相変わらずの独演会だが(笑)、日本人バンタム級戦線に殴り込みをかける様だと面白い。武居ともども大暴れして欲しいですね。

 

寺地vsカニサレス。矢吹2から顕著になった寺地のファイター化。今まで京口、オラスクアガ、ブドラーとの試合では結果として吉と出て印象的な試合を残してくれたが、今回は微妙だったようだ。

2Rのダウンで試合を決められれば良かったが、3Rに逆にダウンを奪い返されて一進一退。今までの相手なら力押しやボディで攻め落とせただろうが、やはりカニサレスは一味違った。

10Rでおそらくイーブン。そうすると最後の2Rでファイター化前のスタイルでポイントを取れたのが大きかったのか。

寺地はアウトボクシングを磨くべき・・・というか元のスタイルに戻した方がいいという意見もあるが、矢吹1の前半4Rみたいに世界戦基準だとあのスタイルではポイントに結びつかないリスクもある。また、カニサレス相手に最初からアウトボクシングだと調子付かせてしまったかも知れない。

あの試合はボディで削って、多少なりとも追い足と突進力を鈍らせた最終の11、12Rだからこそ上手く最後のアウトボクシングが機能したのではないかとも思ってる。

解説の長谷川や村田が指摘した様にライトフライに留まるうえでの減量の影響も出始めてるのかも知れない。

もう1~2戦様子見をするのかも知れないが。

 

結局、夜中までかかって全部観ました。

実況、解説もいわゆる地上波スタイルではなかったのは良かったです。さて次は2月24日両国か。土日祝日は会場に足を運べない仕事なので配信に頼らざるを得ないのが残念。