ブリッジャー級はいらない | リングサイドで野次を聞いた ~独善的ボクシング論

リングサイドで野次を聞いた ~独善的ボクシング論

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WBCに続いてWBAまでがブリッジャー級を創設してしまいました。ミドルからヘビーまでの間にSミドル、ライトヘビー、クルーザーと3つも階級があって、ただでさえお腹一杯なのにこれ以上増やしてどうなるのか。

思えば新設階級が出来た時は賛否両論があった気がする。

 

JRライト級とJRバンタム級の設置はちょっとした話題だったかもだが、前者は具志堅、後者は渡辺二郎という後世に残る名王者を産み出した功績があるし、何より日本に世界王座があることが意義がある時代だったので否定派の意見も大きくならなかった様に思う。

80年代も後半に入ってストロー級(ミニマム級)がJRフライ級の下に設置されることが決まるとさすがにこれはおかしいだろという声が我が国でも上ってきた。平成が間近になるとただ日本に世界王座があればいいってものではないという雰囲気になってきた。ネットの世界になるにはもう少し後だが、70年代や80年代前半と比べると得られる情報が多くなってきたこともあるだろう。

88年に海外でSミドル級が新設されると、日本に直接影響が出る階級ではないものの、レナードに5階級制覇させるために無理矢理設けられた様な階級だったのでファンに忌避されたものである。(ハーンズもどさくさに5階級制覇したが)

世界王座を統括する団体が4つに増えて、階級も2つ増えたわけですが、それでも暫定王者を決めることすら稀だったので、まだ節度を保ってた様な気がする。

 

しかし、今度のブリッジャー級はどうだろう?4団体のうち認可はまだ2団体だが、将来的にあと2団体が追従するのは目に見えてる。加えて今は同じ団体でも一階級複数王者が珍しくない時代。実質何人の王者が誕生するのか、そして世界王者は暫定でもスーパーでも休養でも同一と定義づける我が国では亀みたいにこの状況を逆手に取ろうとする業界ゴロが湧いて出ても不思議では無いかも知れない。

階級的に日本には直接影響は無いだろうが、ミツロがこの階級で戴冠しようものなら世も末だろう。