遠いか近いか | リングサイドで野次を聞いた ~独善的ボクシング論

リングサイドで野次を聞いた ~独善的ボクシング論

マニアの隠れ家を目指します。
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タイソン・フューリー、フランシス・ガヌーにダウン奪われて辛勝。先月ボクシングファンの心胆を寒からしめた1戦でした。

「強い選手より稼げる選手になりたい」という一連の発言や最近の試合数の少なさ、モチベーションの問題等、いろいろエクスキューズは後付け出来ますが単に一選手同士の対戦の結果と内容だと思います。問題はフューリーが一選手に留まらず、ジャンルを代表するアイコンだったということでしょうね。

ボクシングというジャンルにMMAの最高峰たる(元)UFCのヘビー級王者が上がってきたのでジャンルとしてボクシングは貶められてはいないと思います。ここは単純にガヌーへの賞賛とフューリーへのブーイングで良いのではないかと。

 

そしてもう1戦。今度は逆のパターンですが、国内のキックボクシング団体であるKrushで元日本ライトフライ級王者である高橋悠斗こと悠斗が47秒KO劇でKrushフライ級王座獲得。

ガヌーとは衝撃の度合いはさすがに違いますが、勝利と結果としてのベルトを手に入れたのは大きい。しかも日本のキック団体ではキッチリと王座を管理して防衛戦も行ってるKrushの王座ですからね。

 

ボクシングとキック、MMAはそれぞれが仲の悪い異母兄弟。いずれもが意識し合いながら無視してた時代もあり、その技術は別物だけどどこかで地続きになってました。

その距離が遠かったので互いに転向しても成功するのが難しかったわけですが、近年はそれぞれの選手の行き来もあり互いに刺激を与えあってるのは良い事だと個人的には思ってます。

付かず離れず、それぞれに良い影響を与え合って欲しいですね。